上司に仕事を振られた。まだ何とかやりくり出来るかな。
また仕事を振られた。そろそろパンクしそう。無理かも。。
またまた仕事を振られた。いやもう、どう考えても終わらないんですけど!
・・この上司、仕事を振りすぎなのでは!?
上司に仕事を振られること自体は、自然なことです。
しかしどう考えてもこなせない、膨大な量を振られたり・・
自分だけが、他の人と不公平な量を振られたりすることもあります。
そして仕事を振られたときは基本的に断れないのが、サラリーマンの宿命です。
なので過剰に振られた仕事に押しつぶされて、身体的・精神的に参ってしまう。。
というのは残念ながら、社会に蔓延している事情でしょう。
そして自分が、仕事振りすぎ上司に当たってしまった場合・・
何とかして、大量の仕事に追い詰められるのは防ぎたいところです。
なのでこの記事では仕事を振りすぎな上司の対処法を解説していきます。
目次
「間に合わない」というポーズを見せる
仕事を振りすぎな上司に当たり、膨大な仕事を振られてしまったら・・
多すぎて仕事が間に合わない!というポーズを見せるのがなかなか有効です。
具体的には、期限が近づいたけど終わらないと同僚に相談したり・・
複数の仕事でてんてこ舞いになってるところを、周囲に見せたり・・
そうやって周囲に「この人は仕事を振られすぎている」と知らせるのが目的ですね。
なぜ、それが仕事を振りすぎな上司に有効なの?
仕事を振りすぎな上司は、振りすぎている自覚が無いことも多いからです。
なので最終的には振りすぎ上司に、さすがに振りすぎだな、やばいな、と自覚してもらうのがゴールです。
真面目な社員であるほど、膨大な仕事量でも様子を変えずに終わらせてしまうものです。
ギリギリ・カツカツの状態でも無理して終わらせて、期限通りに上司に「終わりました!」と報告するので・・
上司側としても「ああ、このくらい出来るんだな」と判断してしまうわけです。
そしてある日、無理がたたって体を壊す。。
そんなケースを、これまでに何度も見てきました。
なので上司が仕事を振りすぎなときは、無理せず「振りすぎだ!」とアピールしても良いのです。
もし上司が、あえて嫌がらせのために大量の仕事を振っている!とかでもない限りは・・
その様子を見て「ああ、振りすぎだったな」と反省し、修正してくれるかもしれません。
ちなみに、シンプルに「仕事を振りすぎです、とても終わりません!」と直訴する方法もありますが・・
それに比べると、やっぱりポーズで示すほうがマイルドで、カドが立ちにくいのではと思います。
こなす仕事量を調整する
なぜか自分だけ、上司から仕事を振られすぎな場合は・・
普段からのこなす仕事量を調整するのも、試していいと思います。
つまり、常日頃から100%のフルパワー全開放で、全速力で仕事を終らせるのではなく・・
70%くらいの出力で、終わる範囲の仕事を終わらせていくわけですね。
なぜ、これが仕事を振りすぎな上司に有効なの?
もしあなたが日頃からフルパワーを出して、すごいスピードで仕事をさばいている場合・・
上司があなたに「たくさんの仕事を投げても大丈夫な人」のレッテルを貼ることがあるからです。
処理能力が高い優秀な人に、仕事が押し付けられるのは正直「よくあること」です。
それはデキる人に対する「甘え」であり、良くないことなのですが・・
現実にはいろいろな職場で、普通に行われていたりします。
そして優秀で真面目な人ほど、その大量の仕事を何とかして終わらせてしまうものです。
なのでそれを見た上司は、もっとたくさん投げてもいいんだ!やった!と考え・・
さらなる大量の仕事を振ってくる、という悪い循環が起きてしまいます。
そしてこれを防ぐためには、仕事のスピードをあえてちょっと低めに調整して・・
上司や周囲に過度な期待を抱かせない、というのが有効なのです。
・・こういった調整は、ひょっとしたら「不真面目」と思われるかもしれません。
そして仕事の「質」について手を抜くのは、確かに良くないことです。
仕事において自分にできる最大限のクオリティを発揮するのは、それはもう当たり前ですよね。
しかし「量」の適度な調整は、まったく問題ないと個人的には考えます。
特に、どんなに大量の仕事をこなしても、給料が変わらない立場の中で・・
心や体を追い込んでまで、まわりの社員より多くの仕事を引き受ける必要はどこにも無いでしょう。
なので仕事を振りすぎな上司には、こなす仕事量を適度に調整して・・
「こいつにはこのくらい仕事を振ってもいい」という期待値を、徐々に下げていく!
この方針が有効となる場合があります。
「もし余裕があればあります」というスタンスを作る
上司に、これやってね!と仕事を振られたとき・・
「はい、わかりました!」と直立不動で答える感じの人は多いものです。
真面目な社員であればあるほど、この傾向があったりしますね。
そして「やります!」という返答で引き受けてしまったからには・・
何が何でも、終わらせる責任のようなものが発生してしまいます。
やると言ったものをやれなかったら、その人が悪い!となってしまうからですね。
しかし、過剰に振られすぎた仕事のすべてをこのスタンスで引き受けると・・
あまりの負担に耐えきれず、押しつぶされかねないものです。
なので上司が、明らかに仕事を振りすぎな場合は・・
「ちょっと難しいかもしれませんが、余裕があればやります」
こういうスタンスで仕事を引き受けると、少しは有利になるものです。
そして本当に余裕があれば、終わらせてしまえばいいですし・・
もし余裕が無いのなら、無理まではせずに「すみません終わりませんでした」と返せばいいです。
最初に「これは余裕があればやる」と言っているので、返して悪いことなどありません。
このスタンスで仕事を引き受けていけば、負担に押しつぶされる可能性はとても低くなります。
さらに「その仕事は無理です!できません!」と最初から完全拒否するよりは、カドが立ちにくいものです。
なので、いちばんバランスがいい仕事の受け方なのでは・・と思います。
そういう引き受け方は、上司の印象が悪いのでは?と思われるかもしれません。
しかし無理を押してまですべてを100%引き受け、印象を良くする必要など無いでしょう。
そこまでやるのは、出世のためにどうしてもその上司の好印象が必要!なんて場合に限られると思います。
そして「こいつは振った仕事を100%やらないから、ダメな奴だ」なんて印象を持たれたとして、気にする必要はありません。
過剰に振られた仕事も、無理をしながら全てこなすのが当然!
そんな異常なレベルの期待は、踏み倒して構わないと思います。
もしかしたら、上司に文句を言われるかもしれませんが・・
そんなときは上の記事に書いた「何を言われても気にしない方法」が役に立つかもしれません。
という感じで、すべてを真正面から受け止めず、のらりくらりと躱すテクニックを身につけると・・
仕事を振りすぎな上司に潰されることはなくなっていくでしょう。
「自分が絶対やるべき仕事」を優先する
とても捌ききれないほどの、大量の仕事を上司に振られたときは・・
「自分が絶対やるべき仕事」を優先する
これも有効に働くと思います。
上司には、いろいろなタイプの仕事を振られるものです。
ざっくり分けると、
- 絶対に自分がやるべき仕事
- 誰がやってもいい仕事
- 本来は上司がやるべき仕事(を、理不尽に振られる)
こんな感じですね。
そしてこのすべてを均等にやっていくと、とても終わらない場合は・・
「絶対に自分がやるべき仕事」だけを、優先的に終わらせます。
そうすれば他の仕事は最悪、「できなかった」として他の人に任せられるかもしれません。
逆に「誰がやってもいい仕事」「本来は上司がやるべき仕事」といったものを先に終わらせてしまった場合・・
「絶対に自分がやるべき仕事」が、最後まで残ってしまうことになります。
そしてその場合は無理をしてでも、終わらせるしか無くなってしまうのです。
そもそも「本来は上司がやるべき仕事」なんて理不尽なものを、無理をしてまでやる必要はありません。
そういったものは「余裕があればやってもいいかな」くらいの扱いで良いのです。
しかし真面目な人であるほど、そういった仕事も「振られたんだから絶対やらなきゃ」みたいに抱えこんでいくものなのです。
なので振られた仕事には、はっきりと優先順位をつけて・・
どうしても自分がやらなきゃいけない仕事だけに、まずは全力で取り組む!
それ以外の仕事は、後回し!!
こういった考え方も、仕事を振りすぎな上司対策になるでしょう。
あまりにも度を超えてきたら
「ちょっと、仕事を振りすぎだよなぁ」くらいの感じなら、ちょっとした工夫で何とかなるかもしれません。
しかし例えば、どんなに優秀な人でもとても終わらせられないほどの、頭おかしい量の仕事を振られる!
そしてそれを「すべて絶対にお前がやれよ!」と言わんばかりに、強制される!
そんなふうに度を越してきた場合の対処法についても書いてみます。
まず結論からですが・・度を超えた仕事の振り方は「過大な要求型のパワハラ」になる可能性があります。
ニ 過大な要求(業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことの強制・仕事の妨害)
(イ)該当すると考えられる例
① 長期間にわたる、肉体的苦痛を伴う過酷な環境下での勤務に直接関係のない作業を命ずること。
② 新卒採用者に対し、必要な教育を行わないまま到底対応できないレベルの業績目標を課し、達成できなかったことに対し厳しく叱責すること。
③ 労働者に業務とは関係のない私的な雑用の処理を強制的に行わせること。厚生労働省「事業主が職場における優越的な関係を背景とした言動に起因する問題に関して雇用管理上講ずべき措置等についての指針」より引用
厚労省が出している指針に、こうあるように・・
「業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことの強制」は、過大な要求型のパワハラとなるかもしれません。
そしてパワハラにあたる業務命令は、無効とされる可能性があるものです。
このあたりはケースバイケースすぎて、一概に解説はしづらいですが・・
実際に裁判になって、業務命令は無効!とされた例も探せばいろいろ見つかります。
とはいえ、どこからを「遂行不可能」と取るかは一概に言えないという、難しい問題もあります。
労働「時間」のほうは、上の記事でも書いているように、何時間以上からは違反!というのが法律などではっきり決まっているのですが・・
仕事「量」のほうは、明確な基準が無いからですね。
なので本当にパワハラの扱いになるか?は、ちょっと難しいところではあります。
しかし仕事の振られ方が、あまりにも度を越してきた場合は・・
それは当たり前だと捉えることなく、ちゃんと「パワハラの可能性がある」と捉えることができれば、新しい展開に繋げられるかもしれません。
それ以外にも「理不尽に押し付けられる仕事を回避する方法」といったものを、
上の記事に書いていますので、こちらも参考になるかもしれません。
今回は仕事を振りすぎな上司の対処法をテーマにお話ししました。