お風呂でのめまい、ふらつき・・原因は「姿勢」や「血流」かも


お風呂

お風呂で、ゆっくり、湯船に浸かっていて・・・

ざばっと立ち上がって、お風呂からあがろうとすると・・・

 

なぜか突然、ふらついたり、めまいがしたりしてしまう。。。

 

・・ということは、ありませんか?

 

おそらく結構、一般的な症状だと思いますし、
私のまわりにも、そうなってしまうという方がけっこういらっしゃいます。

そして私自身も、少し前までは、
お風呂に入っている間や、お風呂からあがるため立つときにふらついてしまう・・ということは、よくありました。

 

そして、お風呂でのめまいやふらつきの原因は・・

「姿勢の崩れ」や「下半身の血管拡張」

一概には言えないものの・・そのあたりが関わっている場合があります。

 

以下、解説していきます。

湯船で「完全に姿勢を崩す」のが、まずい

湯船に浸かっているあいだは、熱いので、浸かっている部分の細かい血管・・毛細血管が、ひろがります。

そのため、お風呂に浸かると、からだが赤くなりやすいわけです。

場所としては主に、脚の毛細血管が開いてしまうことが多いですね。

 

そして毛細血管が開くと、血液がそこにたくさん流れ込みますので・・・

そのぶん、いちばん高いところにある頭からは、血液が減ってしまいます。

 

その状態でいきなり立つ・・つまり重力に従って、脚などに血液が降りてしまいやすい状態になると・・

頭の血液が大幅に減ってしまいますので、一時的に、めまいがしたりふらついたりしてしまうのです。

 

いわゆる「起立性低血圧」の状態ですね。

 

いつもは起立性低血圧を起こすことがないような人でも、
風呂に浸かっているときというのは、起立性低血圧をすごく起こしやすい状態ですので、
そのなかでも特に起こしやすいタイミング・・つまり立ち上がった瞬間に、
ふらっとしてしまうことがあるのです。

 

・・・ここまでは、一般的によく言われていることですし、
ご存知であった方も多いのではないかと思います。

しかし実は、お風呂あがりのめまい・ふらつきには、
意外と知られていない、もうひとつの重要な原因があるのです。

 

その原因とは・・・

冒頭にも書いているように「姿勢の崩れ」ですね。

 

ひとつ、質問なのですが・・・

あなたは、お風呂で湯船に浸かっているとき、どんな姿勢で浸かっていますか?

 

体操座りできつそうな男性

「ぱくたそ」より

 

・・・もしかすると、上の画像のように、
「体育座り」のような姿勢で丸まって、湯船に浸かってはいませんか?

 

お風呂の中では、リラックスするのが普通だと思います。

つまり、からだの筋肉をゆるめて、疲れをほぐすわけですが・・・
そうなると「身体を支える」力も、解除されてしまいます。

そのため上の画像のような、丸まって姿勢になりがちなんですね。

 

加えて、湯船はふつうは、身体を完全に伸ばせるほどには広くありませんので、
丸まった姿勢にはなりやすいと思います。。

特に湯船が狭いと、より深く丸まるしかないですよね。

 

そして・・実はこの、「湯船の中で、丸まった姿勢になってしまう」ことが、
立ち上がった瞬間のめまい・ふらつきを起こしてしまうことがあるのです。

 

深く丸まってしまった状態では、「自分の体重を自分の力で支える」力が、
ほとんど、失われてしまっています。

そして、深く丸まってしまったようなからだの状態で、急に立とうとすると・・・
しっかりと立つことができず、ふらついたり、めまいがしたりしてしまうわけです。

そしてこれが、上でお話した「起立性低血圧」の要素とダブルパンチで、
ふらつきを起こしてしまうんですね。

 

それでは、お風呂あがりのめまいやふらつきを防ぐためには、
どうすればいいのでしょうか?

 

まずは、単純なコツなのですが、
お風呂から出るときに「ゆっくりと立ち上がる」ようにしましょう。

 

ざばっ!と、急激に立ち上がると、
血液が急激に、足に向かってしまいますので、
起立性低血圧を起こしやすくなってしまいます。

加えて、お風呂で完全に抜けてしまった「身体を支える力」を、立つためにちゃんと戻すひまがありませんので、
身体を支えることができないような状態で、いきなり立つことになってしまいます。

急激に立ち上がると、このふたつの要素がダブルパンチで効いて、
めまい・ふらつきを起こしてしまうのです。。

 

そして、湯船に浸かるときには、「丸まりすぎない」ように気をつけて、
立ち上がるときには、ある程度「からだを伸ばしてから立ち上がる」ようにしましょう。

説明しましたように、丸まりすぎた姿勢はデメリットがありますので、
それを防ぐために、からだは伸ばしておいたほうがいいのです。

脚を完全に伸ばすのは難しいとしても、
上半身が極端な猫背にならないように・・とは、湯船の中でもできると思います。
「おなかを伸ばす」ことを意識すると、うまくいくかもしれませんね。

上でお示ししましたような、深い「体育座り」のような姿勢にならないように・・と気をつけるだけでも、
だいぶ違ってくると思います。

「下半身の血管拡張」も、重要な原因

お風呂でのめまい・ふらつきにはもうひとつ、重要なポイントがあったりします。

湯船に浸かったり、熱いシャワーを浴びたりすることで、
下半身の血管が拡張してしまう・・ということです。

 

人間の体は、温まった場所の血管が拡張します

これは、お湯に浸かると体が赤くなったり、
逆に冷たいところでは、たとえば指先が真っ白になったり・・ということから
理解しやすいところだと思います。

そのため当然、お湯であたたまった場合は、
あたたまった場所の血管が拡張するわけです。

 

そして湯船に浸かるときは、下半身は全体がしっかり浸かりますので、
下半身の血管だけが拡張するのです。

 

人間の血管は、全体像を示すと、下の画像のようになります。
(動脈のみ表示しています)

 

血管の全体像

Windows用アプリケーション「ヒューマン・アナトミー・アトラス」より引用

 

熱いお風呂に浸かると、下半身の血管が拡張しますので、
この、全身に分布した血管のうち、下半身だけに血液が集まってしまうのです。

そうなると、人間のからだでいちばん高いところ・・つまり「脳」の血液は、少なくなってしまいます

そして、めまいやふらつきが起きてしまう・・というわけです。

場合によっては、気持ち悪さや、ずーんとした鈍い頭痛が出てしまうかもしれません。
(頭の血流が減ると、そういう症状が出ることは多いです)

いわゆる、一時的な「起立性低血圧」と言われるような状態ですね。

 

そして特に、こういうことが起きている状態で、
「急激に立ち上がる」と・・・

頭の位置が、急激に高くなりますので、
脳まで血流を届かせるのが、なかなか、厳しくなってしまいます。

そのため、急に立ち上がったときは、さらにめまいやふらつきを起こしやすい瞬間なのです。

 

湯船からざばっと立ち上がった瞬間に、めまいやふらつきを感じられたことのある方は、多いと思いますが・・

その裏では、こういうことが起きていたりします。

 

湯船ではなく、シャワーを浴びているときにも、
湯船ほどではないですが、「下半身の血管拡張」は起きると思います。

お湯は重力に従って、上から下に流れますので、
上半身にお湯を浴びたとしても常に、そのお湯は下半身まで流れます。

逆に下半身にお湯を浴びても、そのお湯が上半身まで行くことはありませんので、
シャワーで温められるのは、下半身がメインとなります。

そのため「下半身の血管拡張」と、それによるめまい・ふらつきは、
シャワーでもある程度起こってしまうと思います。

 

それでは、お風呂場で起きるめまい・ふらつきを防ごうとしたら、
具体的に、どうすればいいのでしょうか?

一時的に、下半身だけに血流が集まってしまうのが問題ですので、
それを防げばいいわけです。

 

そのために・・まずは、熱すぎるお湯に、長時間浸かるのは控えるようにしましょう。

下半身に血液が集まる、その程度は、
お湯が熱ければ熱いほど、そして長時間になればなるほど、強くなります。

そのため浸かる時間・温度をほどほどにしておけば、
それほどシビアな血管拡張は起きにくいはずです。

 

次に・・急激に立ち上がるのを控えるようにしましょう。

いきなり、頭の位置が高くなった場合と、
少しずつ、徐々に頭の位置が高くなった場合だと・・

当然、前者のほうが、頭の血液は減りやすいです。

そのため湯船から立ち上がるときは、ざばっ!といきなり立ち上がるのではなく、
ゆっくり立ち上がるようにするといいと思います。

 

次に、めまい・ふらつきが起きてしまったら・・なのですが、
まずは、頭の位置を下げましょう

座り込んでも、いいと思います。

頭の位置が高いと、そこまで血液を届かせるのが難しくなりますが、
頭の位置を下げれば、下半身に血液が集まってしまった状態でも、
脳にある程度は血液を届かせることができます。

 

そして一時的に、冷水などで下半身を冷やすのも、有効かもしれません。

下半身が温められすぎて、血管が拡張してるわけですので・・・
冷やせば、血管は収縮します。

血管が収縮すれば、そのぶん、血液は脳に届きやすくなりますので・・・
めまいやふらつきがおさまる可能性はあると思います。

 

 

・・と、ここまでのことに気をつければ、
立った瞬間に、自分のからだを全然支えられない、血液が頭にいかない・・ということが減り、
めまいやふらつきも減る可能性があると思われます。

 

風呂場でのめまい、ふらつき・・などといった症状も、
「姿勢」や「身体の使い方」などの工夫次第で、もしかすると軽減できるかもしれないです。

ので・・ぜひ、いろいろと試行錯誤していただければ・・と思います。


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