あなたの横隔膜は、やわらかいですか?
・・もし、横隔膜が固まってしまっている場合は、
呼吸が苦しくなってしまう原因になってしまうかもしれません。
快適な呼吸をするのは、意外と、難しいことです。
呼吸が苦しくなってしまう原因は、
喘息、COPDなどなど、いろいろあるのですが・・
そういった「病気」というレベルではなく、
単になんとなく息苦しい感じがする・・息をじゅうぶんに吸い込めない感じがする・・とう場合はあると思います。
そして、喘息など「病気」や「疾患」と言えるような原因ではなく、
単に、呼吸のための筋肉をじゅうぶんに動かせていない・・といった原因も、
呼吸の苦しさを引き起こしてしまう場合があるのです。
特に、「横隔膜」は大きな筋肉です。
横隔膜は、息を吸うときに使われる「吸気筋」のひとつなのですが・・
これがいろいりな理由で、がちがちに固まってしまっている場合、
ちゃんと使えず、息をじゅうぶんに吸うことができなくなり・・
結果、息苦しい感じがしてしまう、という場合があります。
そして、横隔膜は「猫背姿勢」によって固まってしまいやすい筋肉です。
背中が丸まることによって、おかかが縮むようになってしまい・・・
横隔膜が押しつぶされるように縮められつづけた結果、固まってしまうわけですね。
そして、横隔膜が固まることによって、さらに猫背になってしまう・・という、
悪循環を引き起こしてしまう場合さえあります。
それ以外にも、浅い呼吸を繰り返してしまうことでも、
固まってしまいやすいです。
呼吸筋は主に、首、胸、おなかにあるのですが・・
浅い呼吸しかできていないときは、このうち首・おなかの浅い部分の筋肉しか使えないことが多く、
おなかの筋肉・・特に横隔膜が、全然使えないことが多いのです。
ここまでのことを言い換えてみると、
猫背を改善したり、深い呼吸をしたりすることによって横隔膜をやわらかくすると、
よりしっかりと呼吸ができるようになり、息苦しさが改善するかもしれない・・ということですね。
横隔膜がうまく使えていないと、呼吸が苦しくなってしまう以外にも、
長引く咳の原因になってしまう可能性があります。
もしくは横隔膜が、肩こりのようにがちがちに固まってしまうことにより、
横隔膜そのものに痛みが起きてしまうこともあります。
横隔膜が固いと、姿勢と呼吸の両方がダメになってしまうので、
それ以外にも、さまざまな痛みや不調の原因になってしまうかもしれないのです。
それでは、横隔膜をやわらかくして、息苦しさを解消するためにはどうすればいいのでしょうか?
軸は、「呼吸」と「姿勢」のふたつです。
横隔膜が固いと、このふたつがちゃんとできなくなっていきますし、
このふたつがしっかりとできるようになれば、このふたつが同時に改善していくのです。
まず、呼吸についてですが・・・
深い呼吸のためには、鼻呼吸が基本です。
鼻の奥で、5秒間かけてゆっくり息を吸う、という習慣を身につけましょう。
鼻の奥でゆっくりと吸うことで、横隔膜を含めたたくさんの吸気筋を使うことができるようになり、
大きく、深い深呼吸ができるようになります。
そして、深い深呼吸を繰り返すと、
すこしずつ、横隔膜はやわらかくなっていくはずです。
深い呼吸のためには、いろいろな方法があるのですが、
この記事ですべての紹介するのは難しいです。
呼吸のコツについては、別記事でもしっかりと解説していますので、
もし興味がありましたらご覧ください。
この記事では横隔膜と呼吸をテーマにお話ししてみました。