上司に「ここ間違ってる!」と指摘される。
それ自体は別にいいんだけど・・
指摘内容が、細かすぎる!!
上司が部下に指摘をするのは、自然なことです。
上司には、部下の仕事を監督する責任があるからですね。
なので例えば、上司にを企画書を提出し・・
ここ直してね!とか言われること自体は、べつに問題ありません。
むしろ基本的には、ありがたいことだと言えるでしょう。
しかし、その指摘があまりにも細かすぎると・・
部下の立場からすると、悩まされることがあります。
たくさんの指摘に対応していると、疲れ切ってしまうわけですね。
私自身、サラリーマンをやっていた頃に、指摘がやたら細かい上司に悩まされたものです。
重要なことだけならず、上司個人のこだわりみたいなどうでもいい指摘をされると・・
忙しく働く身としては、たまったものじゃありませんよね。
なのでこの記事では、上司が細かい指摘をしてくる時はどうすればいい?
どういう立ち回りをすれば、悩まされずにクリアできる?
といったところを解説していきます。
目次
すべての指摘には対応しない
上司の指摘があまりにも細かすぎて、疲弊してしまうときは・・
すべての指摘にいちいち対応しない
これが一番の解決になると思います。
多すぎる指摘にあれもこれも、すべてに100%対応していると・・
それだけで時間をすべて取られて、日が暮れてしまいます。
体力的にも、疲れ切ってしまいます。。
しかし真面目な人であればあるほど、何とか対応しようとしてしまうものです。
一方で例えば、30%ぶんだけに対応し、他はスルーすることができれば・・
それだけで、ここの問題は解決するはずです。
30%くらいにまで減れば、おそらく無理なく捌けるはずです。
上司に指摘されたことをスルーって・・そんなことして大丈夫なの?
怒られたり、責められたりしてしまうのでは?
そう思われるかもしれません。
もちろん、すべての指摘をスルーしてはいけません。
「大事な指摘」の部分さえも流してしまうと・・
怒られるどころか、仕事のミスに繋がったりする可能性もあるからですね。
なのでスルーしていい指摘は、
- 客観的に見て、価値の低い指摘
- スルーしても、仕事の成否に関わらない指摘
- 上司が「記録」を残していない指摘
こういったものに限られます。
まず客観的に見て価値が低い指摘は、スルーしても大丈夫です。
どうあがいても参考にできない指摘とか、上司の個人的なこだわりからくる指摘とかですね。
このあたりの指摘は受け入れてもためになりませんので、流して構いません。
仕事の成否に関わらない指摘も、流していいでしょう。
指摘を参考に修正しても、成果物のレベルがなんら変わらない指摘なのであれば・・
その指摘は「仕事のため」になっていませんので、スルーしていいと思います。
上司が「記録」を残していない指摘も、流して問題ないことが多いです。
上司は自分が指摘した内容を、いちいちすべて覚えてはいませんので・・
上司がメモや資料に、ここを直す!みたいな記録をしていないなら、スルーしても問題にならない可能性が高いです。
もちろんここは「価値の高い指摘」ではない、というのが前提ですね。
そうやって「絶対に対応するべき指摘」だけを残し、それ以外を切り捨てていけば・・
指摘の70%ぶんくらいは自然と消え、残るのは30%くらいになるはずです。
そしてそのくらいの量であれば、多すぎて対応できない!となることもないでしょう。
そうやっておいて、万一「ここ直していないじゃないか!」みたいな2回目の指摘を受けたとしたら・・
そこは「すみません、失念していました」と、対応すれば大丈夫です。
そもそも「2回目の指摘」がくる可能性自体、かなり低いでしょう。
・・もしかしたら、こういった考え方を「不真面目」と思われるのかもしれません。
しかし仕事において「重要なことを優先する」というのは、指摘がどうこう以前の基本だと思います。
なので上司の細かい指摘にいちいち対応し、より重要な仕事をこなす時間を失うくらいなら・・
さほど重要でないものに限り、上司の指摘はスルーする!
これはスムーズに仕事をこなしていくため、必要なことと言えるのではと思います。
負担になっている、と気づいてもらう
上司の細かい指摘が、負担になってしまうときは・・
負担になっていることを「気づいてもらう」のも有効です。
それによって、上司の指摘行動そのものを減らしてしまうわけですね。
困らせようと、嫌がらせのために細かい指摘をする上司は、まず居ないでしょう。
普通は「良かれと思って」細かい指摘をしているはずです。
それによって、仕事がよりうまくいくと考えるから指摘するわけです。
もちろん指摘が本当に役立つのなら、それはありがたいことです。
しかし「細かい指摘に悩まされている」のであれば・・
残念ながら、あまり役立ってはいない状況のはずです。
なのでこの場合は、くだんの上司に負担になっていることに「気づいてもらう」ことができれば・・
良かれと思ってやっている以上は、それで細かすぎる指摘は控えるようになると思われます。
もちろん「あなたの指摘は役に立ちません!控えてください!」とか言うのはNGです。
それはさすがに、上司に対する攻撃のようになってしまいますので・・
オブラートに包み、雰囲気だけで気づいてもらうといった配慮は必要です。
もしかしたらそういった行動は、上司を傷つけるのかもしれませんが・・
細かい指摘が負担になっているのが事実なら、残念ながら仕方がありません。
仕事は遊びではありませんので、それはやむを得ないと感じます。
部下は滅多なことでは、上司に悪い態度は取りませんので・・
上司はそれで「自分の指摘は役に立ってるんだな、どんどんいこう」という考え方になることがあります。
なので必要な場合は、そうではないことにうまく気づいてもらうのも大事なことだと思います。
細かく指摘する「動機」を考える
細かいところまで、ネチネチと指摘してくる上司は・・
「なぜ」、そんなに細かく指摘しようとするの?
ここを考えるのも、解決の糸口になるかもしれません。
動機がわかれば、対応ができるからですね。
そして上司が細かい指摘をするときの、よくある動機は・・
- 自分の指摘がためになると思って
- 神経質で、細かく口を出さないと不安
- 自分の「影響力」を高めたい
こんな感じになってくるかな、と思います。
ためになると思って細かい指摘をするのは、よくあるパターンでしょう。
自分の指摘を参考に、仕事を改善してほしい!という「善意」でやっているわけですね。
しかし上で書いたように、これは「逆効果」になる場合もあるので注意が必要なのです。
神経質な性格で、細かい指摘をしないと不安!というケースもあります。
自分がすみずみまで目を配らないと、仕事がおかしな方向に行くんだ!と考えてたくさん指摘をするケースです。
これもありがたい場合もあるのですが、やりすぎだと指摘された側の重荷になりかねないので、バランスが大事なところですね。
もしくは自分の「影響力」を高めるためにたくさん指摘する、という場合もあります。
部下にたくさん口を出すことによって、存在感をアピールしたいわけですね。
私がサラリーマンだった頃には実際、このタイプの上司が居て悩まされたものです。笑
他にも、ここに挙げていない動機はいろいろあるとは思いますが・・
細かい指摘をされた時は、この上司はなぜそんなにも指摘しまくるの?
ここを考えると、うまい対処法が導き出せるかもしれません。
たとえば「神経質」タイプなら、自分だけでツッコみどころが無い企画書といったものを作成し・・
自分が口を出さなくても大丈夫だな、と思ってもらうのが真っ当な対処法となります。
たとえば「影響力を高めたい」タイプなら、普段からその上司に一目置いていることをアピールして・・
細かい指摘なんてしなくても自分は影響力があるな、と思ってもらうのが解決になるかもしれません。
という感じで、なぜか細かい指摘をされる時は・・
その上司の「動機」を一度、じっくり考えてみるのがおすすめです。
その上司から距離をとる
上司の細かい指摘が止まらない!
しかも、すべての指摘に完全に対応することまで求めてくる!
負担が強すぎる・・!このままじゃ身がもたない・・!!
そんなハードなケースでは、その上司と「距離をとる」ことを考えるべきかもしれません。
部下は基本的には、上司の業務命令に従わなければいけません。
なので上司が仕事に細かい指摘をして、あまつさえそれをスルーすることを一切許さない!みたいな態度で来る場合・・
それをうまいこと受け流すのは、なかなか難しいことになってしまいます。
しかし指摘に対応するのは、大変なものです。
指摘されたことを修正するのにも、体力や精神力を使いますので・・
それを何十個と重ねられると、それだけで消耗しきってしまいかねません。
なのでその負担があまりにも強い場合は、「距離を取る」がベストな選択肢になる・・
やや残念ですが、そういう場合もあると思われます。
具体的には、その上司が居ない部署への「部署異動」とか・・
その上司から完全に離れてしまう「退職」とかですね。
さすがに退職は重い決断にはなりますが、選択肢に入りはするでしょう。
もしくは、細かすぎる指摘というのは「指摘に対応する」という仕事を過剰に振られているような状況です。
なので、その状況を打開するためには・・
上の記事で書いた「仕事を振られすぎなときの対処法」が参考になるかもしれません。
上司に限らない、職場の「細かい人」に対処する方法については、
上の記事で解説しています。
今回は上司の細かい指摘への対処法をテーマにお話ししました。