頭痛の意外な原因・・「耳」の緊張と、そのほぐしかたを解説します


耳をふさぐ男の子

頭痛には、いろいろな原因があり得ます。

 

病院で診断できるようなものから、単に身体のどこかが緊張していることであったり、
もしくは精神的なストレスが原因だったり・・・

場合によっては、「原因不明」ということになったり・・と、
頭痛とひとことで言っても、ほんとうに、いろいろです。

 

しかし・・「耳」が、頭痛の原因として、あり得ます。

 

「耳」の異常と言うと、たとえば中耳炎とか、メニエール病とか、
そういった「耳の疾患」が思い浮かぶかもしれません。

しかし・・そういう、いわゆる「病気」というわけではなくても、
たとえば耳のまわりの筋肉が、肩こりのようにがちがちに固まってしまっている・・という場合も、
頭痛の原因になってしまうのです。

「耳のまわりの筋肉」とは、どんなもの?

耳のまわりの筋肉といって、わかりやすいのは、
下の画像のようなものですね。

 

耳まわりの筋肉

Windows用アプリケーション「ヒューマン・アナトミー・アトラス」より引用

 

青色でお示しした筋肉です。

耳の前方、上方、後方に、それぞれひとつずつ、
青で示した筋肉があるのが、おわかりいただけると思います。

 

これらはそれぞれ「前耳介筋」「上耳介筋」「後耳介筋」といって、
「耳のまわりの筋肉」の、代表的なものです。

 

青く強調したもの以外にも、耳のまわりには、
いろいろな筋肉たちがあるのが、見えると思います。

名前にすると、側頭筋、咬筋、前頭後頭筋、翼突筋・・などなど、ですね。

直接、耳とはつながっていないように見えても、
筋肉たちは、「筋膜」で、けっこう広い範囲にわたってつながっていますので、
こういった筋肉たちも、耳に影響はするのです。

 

耳まわりが固まっているときは、耳まわりを触ってみたり、
軽く、耳を引っ張って動かそうとすると、わかるかもしれません。

触ったり、動かそうとしたりすると、
明らかにがちがちに固まっていて、すごい抵抗がある・・というときは、
まず間違いなく、耳まわりが固まっていると思います。

 

こういった、耳のまわりの筋肉たちが、がちがちに固まってしまうと・・・

特に、「頭の筋膜」といった、感覚が鋭い筋膜に、
引っ張られるような力が掛かってしまい・・・痛みがでてしまいます。

「緊張型頭痛」とか言われる頭痛ですね。

なぜ、耳のまわりの筋肉は固まってしまうの?

一体なぜ、耳のまわりの筋肉たちは、
がちがちに固まったりするのでしょうか?

 

ひとつめは、「感覚の過敏」です。

 

耳は、「大きすぎる音」や「耳ざわりな音」に対して、
緊張してしまうものです。

ひっかくような、耳障りな音に対して、耳が痛くなる・・というのは、
イメージしやすいと思います。

 

そして、音のタイプだけではなく、
例えば「聞きたくない内容」「ストレスがたまるような内容」といった、言葉の内容によっても、
耳は緊張してしまうことがあります。

たとえば、上司にガミガミ怒られたときとか、
クレーマーのような人に、怒鳴られたとか・・そういう時ですね。

 

聞きたくない言葉に対して、「耳が痛い」「耳を塞ぐ」とかいうのは、
熟語的な意味でも、けっこう、有名ですよね。

耳をふさぐ男性のイラスト

そして、これがひどくなると、
病気として「聴覚過敏」と呼ばれるようなものになります。

 

 

ふたつめは、「姿勢」です。

特に、「首の姿勢」ですね。

 

スマホ首、とかいう言葉は有名だと思います。

 

首猫背女性

「PhotoAC」より

 

こんな感じで、頭をおもいっきり前に突き出した姿勢で、スマホをのぞきこむわけですね。

スマホに限らずとも、頭を前に突き出ししまう「首猫背」になってしまうことは、多いと思います。

 

首猫背はもちろん、悪い状態なわけで、
この状態が続くと、首根っこや首の後ろ・・といったいろいろな部分が、緊張してしまうのですが・・・

実は、首猫背だと、耳も固まってしまうのです。

 

筋肉は、「筋膜」によって、お互いつながりあっています。

なので、首に強い負担がかかると・・・
その負担が、耳にまで波及し、耳も固まってしまうわけです。

 

耳のまわりが、なぜか、がちがちに固まっていってしまう。。。

そういうときは、「感覚の過敏」もしくは、首猫背などの「姿勢の崩れ」を、
疑ってみるべきだと思います。

 

それでは・・・固まってしまう「耳」を、やわらかくするには、
どうすればいいのでしょうか?

固まってしまう耳を、ほぐしてやわらかくするには?

固まってしまう耳を、やわらかくするには・・・

まずは、耳を引っ張ってほぐす、耳のストレッチが、有効だと思います。

耳をひっぱる女性

片耳ずつでも、両耳同時でも、かまいませんので・・・

ごくごく弱い力で、いろいろな方向に、
耳のまわりの筋肉をほぐすように、引っ張ります。

気持ちよく、耳のまわりがほぐされる感覚があったり、
頭痛がやわらぐ感覚があったりしたら、成功と言えると思います。

あんまり長い時間、引っ張り続ける必要はないでしょう。
だいたい、1回につき、10秒-30秒くらいで十分だと思います。

 

このとき、あまり「強い力」で引っ張ると、逆効果になってしまいます。

筋肉には「伸張反射」といって、
あんまり強い力で引っ張られると、防御反応で、かえって縮こまってしまう性質があります。

そのため、あんまり強く引っ張りすぎると・・・
ストレッチするつもりが、かえって伸張反射で縮めてしまって、逆効果になるんですね。

そのためあくまで、ごくごく弱い力で、ほぐすようにしましょう。

 

 

そして、耳が固まってしまわないように、
日々の姿勢を整えるのも、重要です。

たとえばデスクワークの最中なんかは、ディスプレイを見るため頭を前に出してしまいがちで、
それによって耳が固まり、頭痛が起きることも多いです。。

そのため例えば、デスクワークで姿勢を崩さないコツを中心に、
首猫背になってしまわないよう、いろいろと工夫するのが大事なのです。

 

耳の緊張は、緊張型頭痛・偏頭痛といった頭痛の原因にもなりますし、
場合によっては耳鳴り、耳痛、肩こり・・など、また別の症状の原因になるかもしれません。

また、音を聴く能力が下がり、
一時的な難聴状態の原因になるかもしれません。

 

そのため・・耳まわりががちがちに固まっていて、頭痛がする・・という場合は、
「耳まわりをやわらかくする」というのが、改善のための鍵になるかもしれません。


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