「いかり肩」になってるよ!直したほうがいいよ!
いやいや、ガッチリして見えるから、いかり肩のほうが良いよ!
・・・どちらもけっこう、言われていることだと思います。
まず、結論から言いますと・・・
いかり肩は、直すべきです。
まずそもそも、いかり肩って何か?なのですが・・・
冒頭の画像のように、肩が、まるで怒っている人のように、
挙がってしまっている状態のことです。
なので「怒り肩」とかいうのが、語源のようですね。
肩には「正しい位置」というものがあり、
ある程度の個人差はありますが、だいたい、下の画像のような感じです。
冒頭の、「いかり肩」状態の肩と、並べて比べてみると・・・
もちろん、性別とか、体格とかが違うものの・・・
左の画像のほうが明らかに、肩が「挙がっている」というのは、
おわかりいただけると思います。
それにともなって、肩まわりや首まわりも、
スッキリして見えるのではないかと思います。
そしてつまり、左の「いかり肩」の状態から、
右の「正しい肩の位置」の状態まで、直すべきだ!・・というのが、
この記事で主張したいことなのです。
もちろん単に、見た目上、ちょっと肩が挙がって見える・・というだけなら、
無理して直す必要などありません。
女性だと、肩が下がってすっきりした状態のほうが良い・・と、
言われることが多いのではないかと思いますが・・・
特に男性だと、いかり肩は「恰幅がいい」「ジャケットが似合う」とか言われることもあり、
むしろ見た目上は、いかり肩のほうがかっこいいと、
歓迎されることもあるくらいです。
逆に正しい姿勢の、肩が下がった状態のほうが「なで肩」だと言われることもありますね。
特に男性ですと、「いかり肩になりたい!」と、言う人もいるくらいです。
しかし!
この、いかり肩というものは・・・
実は、肩こりとか、頭痛とか、ストレスとか、
そういった「痛みや不調」の原因になりうるのです。
・・・だったらもちろん、直したほうが、いいですよね。
肩に限らず、人間の骨格というものは、
「こうあるべき」というポジションが最初から、決まっていたりします。
そのポジションは「解剖学的肢位」と、言われることもありますね。
このあたりをこの記事だけで説明しきるのは、ちょっと、難しいですが・・・
この「あるべきポジション」にあるとき、人間は、からだへのダメージを最小限にしながら生活できるのです。
そして、いかり肩というのは、その「あるべきポジション」よりも、
肩が、上に挙がってしまった状態です。
解剖学的には「肩甲骨が挙上、もしくは上方回旋した状態」ですね。
「鎖骨が挙がった状態」とも、言えるでしょう。
そして、あるべきポジションからズレてしまっていることで、
いかり肩の場合は肩こりとか、首こりとか、肩を動かしにくいとか・・・
そういった「肩まわりの」トラブルを中心とした、身体へのダメージがたまってしまうわけです。
ボクシングの選手とか、一流スポーツマンとかいった人たちに、
なで肩が多い・・というのは、有名な話だと思います。
そういった人たちは、普段から身体を、正しく使えていることが多いですので・・・
いかり肩になりやすい一般人の基準からみると、肩が下がって見え、
「なで肩だ」・・と、見えるのだろうと思います。
とはいっても・・このいかり肩、
がんばって「肩を下げよう!!」としても、なかなか、直るものではありません。
これは、実践してみたことがある方なら、
感覚でわかるはずですが・・・
肩が挙がってしまう癖があるので、下げて生活しよう!・・としても、
気がつくといつの間にかまた、肩は挙がってしまうんですよね。
肩を下げた状態でキープするような、筋トレをしたとしても、
なかなか、うまくいかないことが多いと思います。
実は・・・いつの間にか肩が挙がって、いかり肩になってしまうのには、
肩そのものだけではない、もっと根本的な原因があったりします。
ひとことで言うと・・「姿勢そのものの崩れ」です。
もうすこし、具体的に言うと・・「おなかが縮んだ」状態、なのです。
おなかが縮むと、肩は、上に挙がります。
これは、試すとすぐにわかると思うのですが・・・
体育座りのように、からだを丸めるようにして、
おなかをおもいっきり縮めた姿勢になっていくと・・
肩が自然に、挙がっていくはずです。
そして、背伸びをするように、おなかを縦に伸ばしていくと、
肩は自然と下に、降りてくるはずです。
つまり、「いかり肩」を直すためには、
おなかが自然に伸びた「良い姿勢」というものを、
根本的に、習得するべきだったりするのです。
からだに痛みや不調を起こしにくい、骨格のポジション・・
つまり「良い姿勢」というものがあって、
これを体得することで、いかり肩も勝手に、おさまっていく。
そういうものなのです。
今回は「いかり肩」をテーマにお話ししてみました。