会社のチームで、ある仕事をやろうとしているけど・・
同僚のみんなで集まって、どう進めていこうか検討しているけど・・
やたら仕切る人が居て、めんどくさい!
数人以上のチームで集まって、何かをしようとしている時・・
仕切りたがりの人というのは、よく見られるものです。
特に同僚同士や友人同士といった、上下関係が無いところでありがちですね。
そして、その人が「パーフェクトな仕切り」をしてくれるのなら、文句が出ようはずもありません。
しかし、もしあなたがその仕切る人に不満を持って、この記事を開いたとするなら・・
その人はおそらく「微妙な仕切り」をしているはずです。
たとえば頼んでもいないのにズカズカ出てきて、仕切り出したり・・
上司でもないのに、みんなに命令や指示を出しはじめたり・・
その割に仕切る能力が低くて、チーム全体を迷走させたり・・ですね。
そして、そんな仕切りたがりの人が身近に居る場合・・
仕切りに巻き込まれるのが面倒!何とかしてやめさせたり、離れたりしたい!
そう考えるのは、自然なことだと思います。
なのでこの記事では、仕切る人はなぜ仕切りたがるの?
やたら仕切る人から自分やチームを守るには、どうすればいい?
ここを解説していきます。
目次
理由①:やる気が空回りしている
やたら仕切る人が、仕切りたがる理由は?
ひとつめは「やる気が高い」から、です。
仕切ろうとするということは、やる気が高いということです。
やる気がまったく無い人が、自分から場を仕切ろうとする!なんて普通はあり得ませんので・・
仕切る人は動機はどうあれ、仕事をしようという気は強いと思われます。
そして、そのやる気が有効に働いてくれれば、それは良いことです。
しかし、それが「空回り」してしまうケースがあり・・
その場合は、まわりから仕切りたがりの人。。出しゃばり。。みたいに思われることになってしまいます。
たとえば一生懸命に仕切るんだけど、チームが目標から遠のいていったり・・
必要な配慮が足りなすぎて、チームメンバーの反感を買ってしまったり・・
「俺がリーダーだ!」みたいな雰囲気を出しすぎて、周りをうんざりさせてしまったり、ですね。
そして会社は決して、良かれと思ってやればOK!なんて場ではありません。
どれだけやる気を見せても、どれだけ頑張って働いても・・
必要な「アウトプット」を出すことができなければ、評価されることは無いはずです。
そのあたりが「学校」とは違うところ・・といったことは、言うまでもないことかもしれません。
なのでやる気があって、良かれと思って「仕切る人」を買って出たけど・・
うまく仕切るための能力や適性が足りなくて、むしろ状況を悪化させている・・
それが「やたら仕切る人」が問題になる、ひとつの流れだと思います。
理由②:自分の立場を上げたい
仕切るという仕事をすることで、「自分の立場」を上げたい!
これもやたら仕切る人の、ひとつの動機です。
会社で「自分の立場を上げる」ことは、とても重要です。
これは実際に会社に勤めている人なら、実感できるところだと思います。
会社内という閉じた人間関係の中で「ポジション」を獲得するのは、大事ですよね。
そして会社で仕切り役をすると、立場が上がる可能性があります。
会社では大変・重要な仕事をこなすほど立場が上がるもので・・
仕切り役というのは、そういった仕事に当たるからですね。
なので、
②:仕事の仕切り役をすれば、立場が上がる!
③:仕切り役を買って出る
この①・②・③の順番で考えて、自分が仕切る!と名乗り出るということです。
とはいえ・・立場を上げるために仕切る!というのは若干、ズレた考え方ではあると思います。
仕事をうまく進めるために適任だからとか、そういった動機で名乗りを上げるわけではないからですね。
そして会社で何年もやってきている人は、他の社員の「感情の動き」に敏感なものです。
なのでこのケースでは「欲」みたいなものが透けて見えてしまい・・
それが何となく、この人の仕切りには従いたくない・・みたいに思わせるかもしれません。
とはいえ、これもやたら仕切る人のひとつの考え方になると思います。
理由③:目立ちたい
シンプルに目立ちたいから、仕切ろうとする・・
これも仕切る人の動機のひとつでしょう。
目立ちたがる人というのは、どんな組織、どんな集団にも居るものです。
場の中心人物となることに喜びを覚え、そのためにいろいろな行動をするわけですね。
そしてそれ自体は性格のひとつで、特に悪いものだったりもしないです。
そして仕切り役をやると、目立つものです。
これは、詳しく説明するまでもないでしょう。
チームの中心になって状況を仕切ると、目立ちますよね。
もちろん目立ちたいから仕切りたがる!というのは、あまり好まれない考え方になるでしょうが・・
これも仕切る人が仕切りたがるときの、ひとつの流れと言えるでしょう。
理由④:やりがいを感じたい
「やりがいを感じて、満足するため」
これも、仕切る人の動機になり得ます。
この仕事は自分が仕切った!頑張った!と満足したいわけですね。
会社で「やりがい」を求める考え方は、よくあるものです。
お客さんの役に立った!会社や社会に貢献した!
そういった「貢献感」を燃料にして、明日もまた頑張っていく・・みたいな考え方です。
もちろんこれはひとつの考え方であり、悪いものというわけではありません。
そして、やりがいを感じたい!と思った人は・・
キツい、負担のかかる仕事に率先して手を挙げるものです。
そしてそれがこの場合は「仕切る仕事」というわけですね。
仕事を仕切るというのは、大変なものです。
そして大変だからこそ、なかなか手を挙げる人が居なかった場合・・
よし、いっちょ自分がやったろう!みたいな感じで名乗り上げるということです。
もちろんこれは場合によっては、ありがたいことかもしれません。
なり手が居ないから、仕切りをやらされる!
これは「仕切りたくない」タイプの人にとって、とてつもなく面倒なことですので。。
という感じで、やりがいを感じるために「仕切り」に手を挙げる!
これも仕切る人の、思考回路の1パターンとなります。
理由⑤:そういう性格
単純に、「仕切りたがる性格」をしている・・
これも、仕切りたがる理由のひとつとなります。
世の中には、いろいろな性格の人が居ます。
出世したい人、誰とでも仲良くしたい人、とにかく楽しく生きたい人・・
そして「仕切りたがり」というのも、そういった性格のひとつになってきます。
このケースでは仕切ろうとすることに、特別な理由はありません。
打算も狙いも、特には無く・・
ただただ、仕切りたい性格だから仕切ろうとする、という感じですね。
このタイプは仕切る人の、いちばんスタンダードなタイプかもしれません。
何らかの目的があって、計算ずくで仕切りに出る人より・・
単に性格な人のほうが、ある意味で「純粋」と言えるでしょう。
とはいえ、仕切りたがりの人で「仕切る能力」が高いなら良いのですが・・
そこが低い場合はやっぱり、出しゃばりとか思われかねません。
なのでこのケースであっても、やたら仕切る人。。と思われる可能性はあると言えるでしょう。
対処法①:自分が仕切る
じゃあ、やたら仕切る人への「対応」はどうすればいいの?
ここについても解説してみます。
仕切る人への対応として、まず出てくるのが・・
「自分が仕切る」ことです。
これが、いちばんの正攻法ですね。
複数人で仕事をやるときには「仕切る人」が、ひとり必要になってきます。
そして「仕切りたがる人」の仕切りに不満があって、何とかしたいと思うのなら・・
じゃあ代わりに自分が仕切る!というのが、いちばん筋の通ったやり方になるでしょう。
そして、この方針でちゃんとうまく行けば・・
あまり良くない仕切りに従う、といったイヤな状況は解消します。
なので自分で仕切るのはちゃんと「解決法」である、と言えるでしょう。
しかしもちろん自分が仕切るためには、それなりのハードルがあります。
仕切りたがる人が、すでにそのチームを仕切ろう!としているわけですので・・
例えば自分がその人を押しのけて、仕切る立場に着く必要があるかもしれません。
さらには、当然ですが自分自身にその仕切りたがる人を超える「仕切る力」が必要です。
例えば、
- 周囲の人望
- 場の空気を読む力
- 仕事の計画力
こういったものがより上でないと、自分が仕切るのは「逆効果」となるからですね。
さらには、自分が仕切ろう!と決めたとしても、かなり上手く場に出ていかないと・・
もともと仕切ろうとしていた人と、真っ向から対立する羽目になるかもしれません。
下手をすれば、立場を横から奪うような形になりますので、それはそうですよね。
と、いろいろ考えていくと・・
仕切る人の仕切りが微妙だったからといって、じゃあ代わりに自分が仕切ろう!というのは・・
いくら正攻法だったとしても、なかなかハードルが高いことだと思います。
対処法②:フォローする
やたら仕切る人の仕切りが、微妙だった場合・・
それを自分が「フォローする」というのも、選択肢のひとつです。
その仕切たがる人が前面に立って、場を仕切ろうとするのなら・・
自分はその裏方に立ち、その仕切りがよりうまくいくよう助けるわけですね。
フォローするというのは具体的には、仕切りたがる人の「仕切る仕事の一部」を担当したり・・
仕切りたがる人がヘンな方向に行かないよう、要所要所で介入したり・・
仕切りたがる人と仕切られる人たちとの間で軋轢が起きないよう、うまく間を取り持ったり、です。
こうすれば、仕切りたがる人とむやみに対立することもありませんし・・
うまくフォローできれば、チームでの仕事がより優れたものになるかもしれません。
とはいえ、もちろんフォローするにも条件があります。
- 自分に「フォローする能力」が十分ある
- 仕切りたがる人とある程度以上、仲がいい
- フォローはかなり大変だけど、それを受け入れる
こんな感じですね。
なので仕切る人をフォローするというのも、なかなか難しいやり方ですが・・
とはいえ、これもひとつの選択肢になります。
対処法③:仕切りの「外」で仕事する
仕切ろうとする人の、「仕切りの外」で仕事をする!
これも、やたら仕切る人の対策法のひとつとなります。
仕切る人の仕切りに、不満がある場合でも・・
その人がもし「直属の上司」とかなら、どうしようもないでしょう。
業務命令には従わざるを得ませんので、仕切りにも基本的に従うしかないからです。
しかし、もし仕切る人が「同僚」といった、自分と似たような立場であれば・・
その人の仕切りに「従う必要」はどこにもありませんので、自分はその仕切りには従わない!
仕切りの外で、自分は自分のやり方で仕事する!というのも、もちろんアリになってきます。
この方法をとれば、やたら仕切る人に悩まされることもなくなります。
その人のやり方に従わないわけなので、当然ですね。
もちろん、この方法をとるのが難しいケースもあります。
例えばひとつの仕事を完成させるために、「全員が協力してやっていく」ことがどうしても必要!
そんな状況なら、自分だけ別のエリアで・・というのは現実的に難しいでしょう。
さらにこの方法は、「仕切る人」との関係性が悪くなるかもしれません。
見方によっては「別の勢力」を作るような形になりますので、そうなればそうですよね。
しかしまあ、これは仕方がないことだとは思います。
という感じで状況さえ許せば、自分は自分で、仕切りの外でやっていく!
これも仕切る人への対処法の、ひとつになってきます。
対処法④:「仕切る能力」を上げてもらう
やたら仕切る人の仕切りが、微妙だと感じるなら・・
その人に「仕切る能力」をアップしてもらうよう、働きかける!
これも、対策方法のひとつになってきます。
仕切る人が仕切ろうとすること自体は、基本的にはありがたいことです。
「仕切る」なんてそうそう誰もやりたがらないことを、買って出てくれているわけですので。
そして、その人の仕切る能力が低くて「やたら仕切る人だ。。」と思う状況なのであれば・・
その人の仕切る能力そのものを上げ、うまく仕切れるようになってもらう!
これも搦手っぽい感じではありますが、解決法のひとつになってきます。
とはいえ・・これももちろん、簡単にできることではありません。
例えば自分がその人の「同僚」なのであれば、その人に仕切る能力を上げてよ!と言ったり・・
あまつさえ、仕切る能力が上がるよう「教育」したり、なんてまず無理だからですね。
これがもし自分が、その仕切る人の「上司」なのであれば、かなりやりやすいでしょう。
上司が部下に助言したり、教育したりするのは自然なことだからです。
なので例えば、その部下の「仕切る力」がボトルネックになっていると感じるのなら・・
そこを上げるようアドバイスしたり、そのための教育プランを練ったりするのがいいかもしれません。
そしてもし自分が「同僚」の立場なら、「仕切る人の上司」に相談するという選択肢があります。
自分だけでは難しくても、その上司に詳しい事情とともにちゃんと説明すれば・・
「よしわかった、やってみよう」とばかりに対応してくれるかもしれません。
という感じで、やたら仕切る人には「仕切る能力」そのものを上げてもらう!
これも場合によっては、とりうる選択肢のひとつになってきます。
今回はやたら仕切る人の対処法をテーマにお話ししました。