カノニカル(canonical)タグって、なに?
あなたがもし、ブログを運営していて、この舌を噛みそうな言葉に遭遇したら・・
このタグって要するに、なに?
というのが、知りたいところになるのではと思います。
カノニカルタグを実際に、使わなければいけない!
という時もどんな使い方をすればいいのか?が、大事なところになりますね。
そしてカノニカルタグについての解説は、ネットにもいろいろあるのですが・・
正直、専門的すぎてわかりにくいものも多いです。
私自身、カノニカルタグって一体なんなの?と調べていて・・
ああ、こういうものか、と分かってきたところだったりします。
なのでこの記事では、カノニカルタグとは何なのか?
ここをわかりやすさを最優先して、解説していきます。
目次
ブログに「似たようなページ」が出来てしまう
ブログを運営して、いろいろなページを作っていると・・
似たようなページが複数、出来てしまうことがあります。
よくあるのは、パソコン用ページとスマホ用ページとかです。
たとえば、
こんな感じで、パソコンで見やすい横長のページを作ったとします。
しかしこれだけだと、スマホでは見にくいので・・
こんな感じで縦長デザインの、スマホで見やすいページも作ります。
こういった2種類のページを作ると・・
記事内容はほぼ同じで、デザインだけが違うみたいなページが2ページできますね。
もしくは「商品の説明部分だけが違うけど、それ以外はまったく同じページ」といったものを、複数作ることもあります。
あるページではAという製品の写真などを載せ、他のページではBを、さらに他のページではCを紹介するけど・・
その商品のエリア以外は、すべてのページでまったく同じ、みたいな感じですね。
同じ内容の、「日本語版と英語版」のページを作る場合もあります。
日本語で作っていたページの英語版を、英語圏の顧客にも対応するために新しく作るようなケースですね。
この場合、言語の違いはありますが内容は同じなので、これも似たようなページにあたります。
と、ブログやウェブサイトを運営していると・・
そういった感じで「似たようなページ」がいくつも出来ることがあります。
そしてこれは実はデメリットのある、やってはいけないことなのです。
似たようなページは「重複コンテンツ」になってしまう
似たようなページが複数できると・・なぜだめなの?
「重複コンテンツ」になって、SEO的にまずいからです。
ブログやウェブサイトは基本的に、情報量が多いほど良いです。
10ページだけがあるサイトと、500ページもあるサイト・・
役立つ情報がたくさんありそうなのは、500ページのほうですよね。
しかもページ数が多いサイトは、より長い時間、より多くの手間をかけて・・
真剣に、一生懸命につくられている可能性が高いです。
なのでグーグルもページ数が多いサイトを、優遇しがちなんですね。
しかし・・
こういう事情があるので一時期、ページをコピーして複製し、ページ数を増やしまくろう!という動きがありました。
既にあるページを複製し、一部だけをちょろっと変えて、新しいページとして公開する!ということですね。
ページのコピーはいくらでもできますので、誰でも簡単に、何千ページでも作れるわけですが・・
同じようなページをいくつ作ろうが、もちろん、そこに価値なんて生まれないです。
それどころか、ネット上に無駄なページを大量にばらまく「悪い」行為ということになります。
なのでグーグルは、コピペで作られたようなページを「重複コンテンツ」という扱いにして・・
あまりにやりすぎると、ブログを検索圏外に飛ばしたりなどのペナルティを与えるようになりました。
と、そういう経緯があったわけですが・・
似たようなページをいくつも作ると、その「重複コンテンツ」になってしまって、ペナルティのリスクがでてくるわけです。
不正にページ数を増やそう!みたいな動機で作っていなくても・・
つまり「わざと」じゃなくても、ペナルティはふつうに適用されます。
なので気づかないうちに、いつの間にか重複コンテンツを作って、いつの間にかペナルティ受けてる!
みたいなことになりかねないんですね。
そして・・この「重複コンテンツになってしまう」を防ぐために、カノニカルタグが役立ってくれるのです。
「重複コンテンツ対策」に、カノニカルタグを使う
似たようなページが、複数できたとします。
「A」「B」「C」という、3つのページが出来たとして・・
ページの一部だけが違うけど、ほどんどの要素が一緒、という状態ですね。
この状態だと、コピーしたようなページが複数あるわけですから、「重複コンテンツ」ペナルティのリスクがあります。
なのでここで、カノニカルタグを使います。
カノニカルタグは、使っているテンプレートなどでも違ってくるでしょうが・・
ワードプレスの記事編集画面で、
「表示オプション」のところに、チェックを入れられる場所があると思います。
チェックを入れると、
こんな感じで「canonical URLを指定」とか出てきて、URLを入れるボックスが出てくるはずです。
ここにURLをぽんと入力すれば、それでカノニカルの指定は完了です。
これによって、そのページを構成するコードに、
こんな感じの「カノニカルタグ」というタグが、挿入されます。
この状態になれば、カノニカルタグが効果を発揮してくれます。
実際にどの記事に、何のURLを指定すればいいのか?を解説します。
「A」「B」「C」という、3つのページが重複しそうなら・・
まずはこれらの中で、メインにしたいページを決めます。
たとえば、この3つの中で「A」をメインにする!と決めたのであれば・・
「B」「C」のカノニカル欄に、「A」のURLを入力すればOKです。
「A」のカノニカル欄には、なにも入力する必要はありません。
こうすることで、グーグルは「B」「C」は、「A」と似たようなページとして作ってあるんだな、と認識します。
なので「B」「C」は、「A」の重複コンテンツとはみなされないような処理になるのです。
重複コンテンツとみなされれば最悪、ペナルティを受けるわけですので・・
似たようなページがある場合は、カノニカルタグの設定はもちろん、やっておいた方がいいですよね。
という感じで、一文にまとめると・・
カノニカルタグは「似たようなページができた場合に、重複コンテンツのペナルティを防ぐ」ためのもの!
ということになります。
今回は、カノニカルタグってなに?をテーマにお話ししてみました。