退職することを決めた。それはいいんだけど・・
退職のため上司と話す予定になった。それもいいんだけど・・
退職理由を、言いたくない!!
上司に退職理由を言うのは、緊張するイベントです。
私も数年前に、とある職場を退職したのですが・・
まあ、それなりに緊張しました。笑
そして退職理由は、人それぞれですが・・
とても上司に言えるような、マイルドな退職理由ではない!
そんなケースももちろんあるでしょう。
そしてその場合は、退職理由を話したくない!
退職理由で「本音」を言いたくない!
そうなるのは自然なことだと思います。
そして現実に退職するときは、ほぼ必ず「退職理由は?」と聞かれるものです。
なのでこの記事では、会社を辞める理由って言わなくていいの?
本音とぜんぜん違う退職理由を言うと、どうなるの?
といったところを解説していきます。
目次
退職理由を「言わない」と、どうなる?
たとえば退職したい理由が、
- パワハラを受けたから
- 会社の仕事がつまらないから
- もっと割のいい仕事に就けそうだから
こんな感じだった場合は・・
言うとカドが立つので、言いたくない!と思うのは自然なことだと思います。
なのでまず、退職するにあたって・・
退職理由を「一切言わない」と、どうなるのか?
ここから解説してみます。
退職理由を一切言わないと、
- 上司に退職を言い出すとき、理由は言わない
- 職場の人たちになぜ辞めるの?と聞かれたら「言えません」と返す
- 退職届の退職理由は「一身上の都合により」
こんな感じになります。
そして「一切言わない」はさすがに、ヤバいのではないか?
個人的な感覚としては、そう感じてしまいます。
まず、退職理由を言わないのは「ルール上」は問題ないはずです。
辞めるときのルールというのは、基本的に「労働契約」や「就業規則」で決まるわけですが・・
退職時は退職理由を述べなければならない、なんてルールは無いはずだからですね。
しかしながら、退職理由を聞かれても一切、何も言わない場合・・
周囲の人たちは、おそらく「なぜ??」という目で見るはずです。
まあ普通に、疑問に思ってしまいますよね。
そして場合によっては、何か後ろめたい理由があるのでは?
そんな、無駄な「邪推」を生んでしまうかもしれません。
それは辞めてしまう職場だったとしても、それなりのリスクとなるはずです。
最悪、なんで言わないんだ?みたいに問い詰められたり・・
そのあたりが発端となって、円満退職が難しくなったりするかもしれません。
辞めるまでの間、針のムシロみたいな立場に陥るかもしれませんね。
そしてリスクに見合う「リターン」があるなら、その行動をする意味もありますが・・
退職理由を一切言わないことによるリターンは、ちょっと思いつかないです。
なので退職理由を「一切言わない」というのは、さすがにあまり良くないと思われて・・
退職するときは何らかの形で、理由を述べておくほうがやはり無難なのでは、と思われます。
しかし前提は「退職理由を言いたくない」です。
なので・・じゃあ、退職理由は何と答えればいいの?
以下、検討してみます。
退職理由を「偽る」と、どうなる?
退職理由を「本当とまったく違う、偽の理由」にすると、どうなるか?
ここを考えてみます。
例えば本音は、待遇が割に合わなくなってきたから辞めるんだけど・・
表面上は「実家を継ぐので辞めます」と言う感じですね。
この方法は「本音を言っても、どうしても辞められない」ようなケースで特に有効です。
普通の理由だと、上司がどうしても辞めさせてくれない!みたいな状況で・・
実家を継ぐ、家族の病気、やむを得ない引っ越しなど、「それは仕方ない」と言える方便を用意するわけですね。
そして個人的には、理由を偽るのを「悪い」ことだとは思いません。
そもそも退職というのは、個人の自由なのですが・・
それを力ずくで引き止めようとするのは、そっちに非があると思うからですね。
なのでそれを突破するのに使わざるを得ない方便は、これはもう仕方がないと言えるでしょう。
しかし退職理由を偽るのは、バレてしまうリスクがあります。
退職までの期間でいろいろな人と話すうちに、ほころびが生まれて・・
おまえ、嘘ついてるだろ?みたいに追求される可能性があるわけですね。
さらに・・「偽る」というのは、最終手段としたいところでもあります。
どうしようもない時、やむを得ず使うことはあったとしても・・
やはり、まずは他の手段からいきたいところです。
「言わない」も「偽る」も、それぞれ微妙・・
じゃあ、退職理由はどう言えばいいの?
退職理由を「オブラートに包む」と、バランスがいい
退職理由で本音を言いたくないときの、いちばんバランスのいい方法は・・
退職理由を「オブラートに包む」やり方です。
つまり退職理由に、本当のことを言うのは言うけれど・・
より当たり障りのない理由となるように、言葉選びを工夫するわけですね。
たとえば辞める理由が、課長のパワハラだったとして・・
②:「詳細は言いにくいですが、職場に合わない人が居たのが理由です」
両方とも、本当の理由を言ってはいるのですが・・
どちらの言い方が、よりマイルドな印象を与えるか?は言うまでもないでしょう。
もしかしたら「もうちょっと詳しく理由を教えてほしい」と思われてしまうかもですが・・
その場合は「ちょっと、言えるような理由ではない」ことを雰囲気でアピールするのが有効です。
上司側がまともな人であれば、それで察してそれ以上は踏み込んでこないでしょう。
さらにオブラートに包む言い方なら、「偽ってしまった」みたいな後ろめたさが出ることはありませんし・・
言っているのは本当のことだけなので、ほころびを気にする必要もありません。
なので退職理由で、本音はどうしても言いたくない!
でも現実には、何かしら言わないといけない。。
そんな場合は「オブラートに包む」やり方が、いちばんバランスがいいのではと思います。
退職理由を「一部だけ言う」のも、バランスがいい
退職理由で、本音を言いたくない場合は・・
退職理由を「一部だけ」言うのも、バランスのいい方法でしょう。
例えば退職したい理由が、
②:繰り返す過重労働命令に嫌気がさしたから
③:将来的に、別の業種に進んでいきたいから
この3つだった場合・・
いちばん当たり障りのなさそうな「③」だけを話す、という感じですね。
退職理由を「すべて洗いざらい話さなければならない」なんてルールは、どこにもありません。
なので退職理由に、反応がいちばんマイルドになりそうな、ひとつだけを話す!
これはもちろん、何の問題も無いと言えるでしょう。
さらにこの方法では、オブラートに包むと同じく「偽り」が一切入りません。
なので後ろめたさ無く、退職交渉に臨むことができるはずです。
という感じで、退職理由を「一部だけ言う」というのも、バランスのいい方法だと思います。
退職理由で「本音をぶっちゃける」と?
上司に退職理由を尋ねられたとき・・
いっさいの忖度をせず「すべてを本音でぶっちゃける」と、どうなるか?
ここも視点のひとつとして、お話ししておきます。
例えば、辞める理由が〇〇課長のパワハラだった場合は・・
「〇〇課長のパワハラがひどすぎたので辞めます!お世話になりました!」
こんな感じで言ってしまうわけですね。
この方向性のいちばんのメリットは、スッキリすることです。
在職中、悩まされ続けてきたことをハッキリ叩きつけて辞めていく・・
まあ、とてもスッキリしますよね。
しかしデメリットとして、会社や上司からの印象はとても悪いものとなります。
パワハラの指摘であれ、仕事内容への不満であれ・・
「会社の悪い点」を大声で糾弾していくわけですので、まあ良い顔はされませんよね。
そしてこれを「退職までまだ時間がある」タイミングで言ってしまうと、まずいことになるでしょう。
上司などに悪い印象を与えたまま、長いと一ヶ月くらいのあいだ会社に居続けるわけですので・・
そのあいだの居心地はまあ、最悪となってしまいます。
なので本音は言うなら、タイミングは「退職が完了する直前」がおすすめです。
それまでは上で書いたように「オブラートに包む」「一部だけを言う」を使っておいて・・
退職当日とかに「本音はこうでした!お世話になりました!」みたいな感じで辞めていくわけですね。
退職が成立してしまえば、会社も上司ももはや関係なくなります。
なのでそれで、問題が発生することはまず無くなるでしょう。
とはいえ、わざわざ本音を言うメリットはそう多くはありません。
なので退職理由をオブラートに包んだりで、うまくいきそうなら・・
職場をむやみに刺激することなく、そっちで進めるほうが無難でしょう。
上司が退職理由を聞きたいのは、なぜ?
上司が「退職理由は?」と聞いてくるのは、なぜ?
最後にここも解説しておきます。
退職したいと切り出すと、上司はほぼ確実に「理由は?」と聞いてきます。
なので本音を言いたくない場合は、そこで工夫が必要になってしまうわけですね。
じゃあなぜ、上司は理由を尋ねてくるのでしょう?
上司が退職理由を聞いてくる理由は・・
- シンプルに気になるから
- 今後の参考にしたいから
- 退職を引き止めたいから
こんな感じになってくるでしょう。
まず退職する人の理由は、シンプルに気になるものです。
あなたもおそらく、同僚が辞める!と言い出せば、理由はなんだろう?と気になるのではないでしょうか。
そんな感じでいわゆる「自然な好奇心」が、尋ねる理由となっている場合があります。
今後の参考にしたいから、というのも理由のひとつでしょう。
社員が辞めてしまうというのは、会社にとってはあまり良くないことですので・・
それを起こさないため、理由を知って対策したい!と考えるのも自然なことだとは思います。
退職を引き止めたいから理由を聞く、もあり得るケースです。
退職理由を聞いたうえで「そんなのは理由にならん!」と言って、退職を撤回させたいわけですね。
この3つの中では、いちばんタチの悪いパターンだと言えるでしょう。
上司がなぜ退職するか聞く理由は、こんな感じになるでしょう。
なので聞いてくるこの上司は、どのパターンだろう?
ここを考えるのも、退職理由はどう言えばいいか?を考える一助になるかもしれません。
今回は退職理由で本音を言わないとどうなるか、をテーマにお話ししました。