フォトリーディングの効果って、本当?
それとも、嘘?
フォトリーディングはいわゆる「速読法」のひとつです。
だいたい2008年頃・・この記事を書いている時点だと、13年ほど前に、
めちゃくちゃ流行ったメソッドですね。
神田昌典さん・勝間和代さんなどの影響も、かなりあったようです。
そしてフォトリーディングは現在も、講座が続いているようです。
はやっていた当時に比べると、ずっと規模が小さいものの、
ちゃんとサイト講座スケジュールがあります。
でも・・フォトリーディングって、嘘なんじゃないの?
というのが、よく思われることのようです。
10倍のスピードで本が読める!とか、脳に写真のように本の内容を取り込める・・など謳っていますので、
まあ、無理もないことかもしれません。
そして私自身は12年ほど前に、実際にフォトリーディング講座を受講したことがあります。
「再受講」の仕組みを使って、合計2回受けました。
なのでフォトリーディングって、嘘なの?それとも本当?
実際に、受講したあと成果は出たの?
などなど・・実体験を通して、思ったことを書いてみようと思います。
目次
フォトリーディングで「速く読める」は嘘なのか?
フォトリーディングは、速読法のひとつです。
なのでまず「フォトリーディングで速く読めるようになる」は嘘か?からですが・・
- 読むスピードが速くなるか?は「本当」
- いきなり10倍のスピードで読めるようになるか?は「嘘」
だと思いました。
フォトリーディングは、教科書にもなっている本の題名が「あなたもいままでの10倍速く本が読める」となっているように、
読むスピードが10倍くらいまで速くなる!と謳っています。
なので、これを文字通り真に受けるなら講座を受講する前の、本を読むスピードが1だとするなら、受講したあとは10になってるんだ・・!
と、なりますが・・そんなことは起きませんでした。笑
この、読むスピード10倍!というのはあくまで、達人レベルになるまで、何年も何年も訓練した場合に得られるレベルだと思います。
フォトリーディングの講座は、2日間なわけですが・・
どんなスポーツでもスキルでも、たった2日で能力が数倍になる・・なんてことは起きませんよね。
しかし例えば、これまで本を読む習慣すら無く、10日で1冊も読めなかったくらいの人が・・
このフォトリーディングのメソッドに沿って、3年とか5年とか、毎日のようにトレーニングを続けたとしたら・・
それはおそらく、1日で1冊読めるくらいのレベル・・つまり「10倍速く読める」状態にはなりますよね。
なので、読むスピードが上がる!も、10倍速く読めるようになる!も、決して嘘ではないのですが・・
それは講座で教わったことをベースに何年も努力し、やっと得られる結果だろう・・
と、私としては思いました。
私自身、講座を受けたあとしばらくの間は、トレーニングを続けていたのですが・・
読む本のタイプとか、どのくらい深く読むか?などで変わるので、一概には言えないのですが、
フォトリーディングを学ぶ前の3倍くらいの速度では、読めるようになったと感じます。
ただ、これは「文章を読む速度」を3倍にできた!ということではないです。
目で文字を読む速度も、脳の処理速度も・・
正直、ちょっとトレーニングしたとかで変わるわけもありません。
1秒間に目で追える文字数も、把握できる内容の量も、
正直、私の場合はさほど変わりませんでした。
スピードを押し上げたのはむしろ、読み方の「効率」のほうですね。
フォトリーディングでは本を読むとき、その「目的」を徹底的に絞りこみ、その目的を達成するために読む!という考え方を徹底します。
なので読むときは基本的に、目的を達成することに関係する部分だけを読むようになります。
そしてさらに、読んだあとの情報を目的達成のためにまとめ直し、
そのあとは実際に目的を達成するため「行動」する・・みたいな読み方になっていきます。
なので・・あまり目的もなく、「なんとなく将来の役に立つかも」みたいな感じで読んでいたそれまでと比べると、
まあ、3倍くらいの効率やスピードで読めるようになったな・・というのが、正直な感想です。
「右脳に写し取られる」は、嘘なのか?
フォトリーディングには、特殊なプロセスがあります。
「フォトリーディング」という、講座の名前そのものとなっているプロセスですね。
ざっくりとした手順としては、目の焦点を本からずらして、本をちょっとぼやけた状態にしておいて・・
そしてぺら、ぺら、ぺらと本をめくっていく・・
それで「フォトリーディング」の名の通り、本の内容が、写真のように脳に写しとられる・・という、
まあ、結構、うさんくさいプロセスですね・・笑。
で、この「右脳に写し取られる」効果は、本当なのか?
ちゃんと実感できたのか?
を、正直に言うと・・まったく、実感できませんでした。
少なくとも、本をぺらぺらと写し取ったあと、本の内容を暗唱したりできるか?
ということであれば、全然、まったく、できません・・笑。
とはいえここは「実感できなくてもいい」「計測できなくてもいい」ところなのかな・・と、
少し考えたあと、そう思うようになりました。
もともと人間が、無意識で情報処理していることは多いです。
聞き慣れた音楽なんかは、意識せずとも口ずさんでしまうものですし・・
例えばスポーツを長年やって慣れた動きは、体が勝手にやってくれるものですよね。
なのでそもそも、情報が「無意識」のところに写し取られる前提なら、
その効果を実感できるわけもありません。
そしてその「効果の程」にも、期待しすぎないようにすればいいかな・・と感じるようになりました。
確かにぺらぺらと流しただけで、いきなり専門知識がすべて頭に入ったり・・とかは、起きません。
しかし・・実体験にはなりますが、本を読んでいて、まだ読んでいない部分のフレーズがすっと頭に浮かんで、
読みすすめると、確かにそのフレーズがあった・・なんてことは結構あります。
なので、ぺらぺらとフォトリーディングをすれば、情報がすべて頭に入る!とか、そんなのは嘘だけど・・
1%でも、わずかでも、なんとなく全体を把握できるような効果を期待する
そういう付き合い方なら、あながち否定するようなことでもないな・・というのが、私の意見です。
フォトリーディングで「成果が出る」は、嘘なのか?
フォトリーディングの本では、数多くの「輝かしい成果」が語られています。
試験のスコアが飛躍的に伸びた、圧倒的な知識を得ることができた、難しいビジネスで成功をおさめることができた・・などなど。
でも、本当にそんな「成果」が出るものなの?
ぶっちゃけ、嘘なんじゃないの?
というのは、思われるところだと思います。
そして成果が出るかどうか?なんてのは人それぞれだと思いますし、
一概に出る!出ない!とか言えるものではないとは思います。
が、それだけでは何にもなりませんので、
ここでは12年前にフォトリーディングを受けた私が、これまでにどんな成果を挙げることができたか?を羅列してみると・・
- 医師国家試験に合格することができた(浪人なし)
- 医学博士号を取得することができた(取得できず、大学院が終わる人も結構いた)
- ブログを10万PV/月くらいまで伸ばすことができ、ある程度の収益も出るようになった(このブログではありませんが)
大きいものだけ挙げると、そんな感じになります。
とはいえこれらの結果が、フォトリーディングによってもたらされた!・・とか、そんなわけではないと思います。
率直に言うとフォトリーディングの影響も、もしかしたら有ったかもしれないみたいな感じですね。
とはいえ・・それはまあ、当たり前かな、と思います。
野球の試合に勝つためには、素振りをやると思いますが・・
素振りをやったことが、本当に勝利につながったのか?・・というと、
それは確実なところは、わかりませんよね。
結局のところ結果につながるかもしれないものを、いろいろやるしかないというのが現実で・・
フォトリーディングもその「いろいろ」のうちのひとつ・・と、そんな感じで捉えるほうがいいのでは、と感じます。
簡単に、とんでもない成果が出る!とか非現実的なことは考えずに、
自分をレベルアップする、トレーニング法のひとつ・・くらいに捉えておけばいい、という感じですね。
・・と、今回はフォトリーディングは嘘なのか?というテーマに関して、いろいろな視点からお話ししてみました。