以前は上司に、怒られることもあったのに・・
最近になってぱったりと、怒られることがなくなった!
さらには、もう明らかなミスをしてもぜんぜん怒られない・・
・・上司に怒られないのは、見捨てられたってこと?
「怒るのは期待の裏返し」というのは、よく言われていることです。
なので上司からいきなり、まったく怒られないようになると・・
なぜ怒らなくなったの?このままでいいの?と不安になるかもしれません。
さらにはそれが、目をかけてもらっていた上司だったりすると・・
もう自分には怒る価値も無いってこと?ぶっちゃけ見捨てられたってこと?
こう思ってしまったとしても、それは無理もないことなのではと思います。
しかしもちろん上司に怒られないのは、見捨てられた!と即、決まるわけでもありません。
じゃあ上司に怒られないときは、どんな考え方をすればいいの?
この記事は、そういったところを解説していきます。
目次
見捨てられた「以外」の可能性がたくさんある
上司に怒られなくなった!・・見捨てられた!
そう結論づける前に、まず考えたほうがいいのは・・
見捨てられた「以外」の可能性がいくらでもある、ということです。
人を怒る理由が、分ければいくつにでも分かれるように・・
人を「怒らない理由」ももちろん、ケースバイケースでいろいろです。
なので見捨てられた!と早合点する前に、他の理由かも?と一度は考えるほうがいいです。
見捨てられた以外の可能性って、例えばどんな?
- 怒れるような状況ではなくなった
- 怒ると逆効果と判断された
- 「怒りの波」がおさまった
一例ではありますが、こういったものが考えられます。
可能性①:怒れるような状況ではなくなった
上司に怒られない状況となったときは・・
それは単に怒れるような状況ではなくなったから、かもしれません。
怒るか?怒らないか?という判断は、状況によっても変わってくるものです。
そして・・とてもじゃないけど、部下を怒るなんてことを優先できない!
そんな状況になることもあり得ます。
例えば、
- 上司がとても忙しくなった
- 「怒るな!」という思想の人が、上司の上司に着任した
- 社内が、パワハラに対して厳しい雰囲気になってきた
こんなことが起きると、怒れるような状況ではなくなってきます。
上司自身がとても忙しいと、部下を怒るどころではなくなります。
上司自身が忙殺されていると、メンタルの余裕も無くなっていきますので・・
たとえ怒ったほうがいい状況でも、そこに時間を使いたくない!みたいな感じになります。
「怒るな!」タイプの上司が、さらに上に着任した場合も怒れなくなります。
上司と言っても結局、「さらに上」から見れば下っ端に過ぎないもので・・
その上があんまり怒るなよ?と言ってしまえば、怒りっぽい上司であってもそれで終わりだったりします。
社内のパワハラに厳しい雰囲気も、怒らなくなる原因です。
「怒る」というのは一歩間違えれば、パワハラになり得る行動ですので・・
例えばパワハラが問題になったりして社内がデリケートになれば、怒るに怒れなくなってしまうものです。
なので上司に怒られなくなったときは、状況を冷静に観察してみれば・・
もしかしたら怒られなくなったのは、単にそういう状況ではなくなったから!
決して、見捨てられたというわけではなかった!
というのが、はっきりするかもしれません。
可能性②:怒ると逆効果と判断された
この部下には、怒るのは「逆効果」だと判断された・・
これも上司が怒らなくなる、よくある理由だったりします。
上司が怒るときは、何かしらの「効果」を見込むものです。
ミスに対して怒ることで、同じミスを繰り返さないようになるかな?
怒ることで気が引き締まって、学ぶ力がアップするかな?という感じですね。
しかし怒るのが有効か?は人それぞれです。
そして場合によっては、怒ることでむしろデメリットがたくさん発生し・・
これ、怒らないほうがいいのでは?となる場合もあります。
たとえば「怒っても改善しないけど、褒めると改善した」なんてことが起きれば・・
上司はその後、その社員は褒めて伸ばす方針にするかもしれません。
それで改善してくれるならその方がいいですので、当然ですね。
もしくは「怒ると萎縮してしまって、仕事がまったく出来なくなった」なんてのも定番です。
その場合は上司からすると、怒ることでひとりの社員が戦力にならなくなるわけですので・・
ほな、怒るのやめとくかと思うのは自然なことです。
という感じで、怒ることがメリットを生むどころか逆効果になる!
そう判断されたような状況では、上司は自然に怒らなくなります。
そしてこの場合も、見捨てられたとは言えないでしょう。
可能性③:「怒りの波」がおさまった
上司も人間ですので、「怒りの波」があります。
そしていろいろな理由でたまたま、怒りの波がおさまった・・
これも上司が怒らなくなる、ひとつのケースだったりします。
特に、上司が「機嫌にムラがある」タイプの場合・・
ある時期には、機嫌が悪くてガミガミ怒っていたけど・・
あるときから機嫌が良くなり、パッタリ怒らなくなった!ということが起きます。
機嫌の良し悪しで怒ったりするのは、本当は良くないことなのですが・・
現実にはまあ、よくあることですよね。
そしてそれに巻きこまれるのも、残念ながらよくあることです。
怒りの波は1日単位で、上がったり下がったりすることもありますが・・
数ヶ月単位で波が来たり、波が引いていったりすることもあります。
そしてその場合は、波が引いた数カ月間は「怒られない期間」ということになります。
この場合はもちろん怒ったり怒らなかったりは、単なる上司の気まぐれに左右されているわけですので・・
怒られない = 見捨てられたってこと、にはなりません。
見捨てられた可能性も、やっぱりある
という感じで、怒られないときの見捨てられた「以外」の可能性をいろいろ挙げてみましたが・・
見捨てられた可能性も、やっぱりあるというのは現実です。
特に、以前はかなり自分のことを気にかけてくれていて、だからこそ叱ってくれていたけれど・・
最近になってぜんぜん目を掛けられなくなって、それに伴って怒られなくなった。。
そんな場合はやっぱり、見捨てられたと考えざるを得ないでしょう。
じゃあ、どんな場合に上司は部下を見捨てるの?
もちろん、ここはいろいろなケースがあるでしょうが・・
仕事ができないので見捨てる、というのは残念ながら定番となるでしょう。
たとえばミスをした人が、怒っても同じミスを繰り返すのなら・・
それは「怒っても意味がない」と結論づけられても、さすがに仕方がないと言えるでしょう。
なのでその場合は自然な流れで、もう怒らなくなると思います。
部下を見捨てるなんて、ひどい!と思われるかもしれませんが・・
上の記事で解説するように、仕事できない人を「特別扱い」する必要は無いものです。
なのでミスを繰り返す人を何度も何度も怒って、体力を消耗していくよりは・・
スムーズに仕事をこなす人の教育にエネルギーを使うほうが、ずっと効率的!
上司がこう判断したとしても、それは無理もないことだと思います。
という感じで「見捨てられた」というのは、怒られないときの可能性のひとつに過ぎませんが・・
実際には残念ながら、そのパターンもある。。
というのはやっぱり、仕方がないことだと思います。
見捨てられても、どうってことはない
じゃあ結局、見捨てられていたとしたら・・どうすればいいの?
どうすれば、この状況を解決できるの?
自分、もう終わりなの・・?
上司に見捨てられたと思うと人によっては、この世の終わりのように悩むことがあります。
上司の態度を「鏡」として、自分の価値を測る感じになり・・
上司が見捨てるような自分には、もう価値なんて無いんだ!みたいに思ってしまうわけです。
しかし上司に見捨てられるのは、実は大したことではないです。
気に病む必要も、ましてやボロボロにメンタルを壊す必要もなく・・
ただただ「あー見捨てられたのか。まーいっか」くらいに軽く捉えていいわけですね。
なぜ、見捨てられるのは大したことではないと言えるの?
上司の評価なんて、いろいろある要素のひとつに過ぎないからです。
たとえばひとりの上司に、この部下は使えないなと思われたとしても・・
別の上司の目から見ると、かなり優秀だ!という評価になるなんてことはよくあります。
上司も人間で、ひとりひとり価値観も評価基準も違うので、そうなるわけですね。
さらには上司に見捨てられたとしても、道が途切れるわけでもないです。
たとえばその上司に見捨てられて、しかし能力を伸ばしたい!と思うなら・・
上司の教育といったところに頼らず、独力で勉強すればいいだけです。
例外的に「出世の道」を狙うならさすがに、上司に見捨てられるのはキツいですが・・
しかし他にも評価してくれる上司は居るものなので、やっぱり完全に途切れるわけではありません。
という感じで・・人によっては、上司に怒られない!見捨てられた!!とパニックになったりするものですが・・
例え見捨てられたのが事実だったとしても、別に大したことではない!
この考えのほうが妥当だと思いますし、気にせず変わらず仕事していけばいいのでは・・と思います。
今回は上司に怒られないのは見捨てられたってこと?をテーマにお話ししました。