仕事が暇だけど周りは忙しいときの考え方

あー・・今日も仕事、暇だなぁ・・

やること無いから、ネットサーフィンでもするか。でも・・

周りはみんな忙しそうにしてるのは、なぜだろう？

 

暇だけど周りが忙しいと、不安になるものです。

会社には「忙しく働かなければならない」みたいな雰囲気があるものなので・・

自分だけ暇なのはやばいのでは・・？となっても無理はないでしょう。

 

場合によっては、実際に上司に責められたりするかもしれません。

「まわりは頑張って仕事してるのに、サボるとは何事だ！」みたいな感じですね。

そしてそれが理不尽な指摘だったりすると、どうすればいいんだ？となってしまいます。

 

なのでこの記事では、仕事が暇だけど周りが忙しいときはどうすればいいの？

そういう状況ができてしまう、原因って何？

といったところを解説していきます。

「業務命令」が無いなら、問題ない

周りは忙しいのに、自分だけが暇だったとして・・

暇ならこれをやれ！という「業務命令」が下らないのなら、そのままで何も問題ありません。

 

社員は上司から「業務命令」があった場合、それに従わなければいけません。

社員は会社と「労働契約」を結んでいて、それに縛られるもので・・

その中には給料を払われる代わりに、業務命令に従う！と書かれているはずだからです。

 

そしてそれは裏を返せば、業務命令をされていないことは、する必要が無いということです。

なのでたとえ暇だったとしても、そこに上司がなんら命令を加えてこないのなら・・

そのまま暇なままで過ごしていても、労働契約には違反しないわけですね。

 

もちろん業務命令が「あれば」、それはやるしかありません。

命令が下ったのにそれをせず暇にしていれば、それは明確な「業務命令違反」となりますし・・

違反となれば就業規則といったルールに則り、いちばん重いと「懲戒解雇」といった罰が下りかねないからですね。

そして多くの人にとって、そういった罰はかなりの痛手になってしまうはずです。

 

しかし状況によっては、上司があまり命令を出さないことがあります。

その理由はいろいろで、たまたま上司が「あまり命令を出したがらない」タイプだったり・・

もしくは「よく働く人によく命令し、暇そうな人には命令しない」ような雰囲気があったりですね。

 

とはいえ理由がなんであれ、暇な社員に上司がなにも命令してこないのなら・・

この場合は周りが忙しいとしても、暇なままで何も問題ないでしょう。

「忙しさが正義」という価値観はいらない

仕事が暇だけど、周りは忙しいとき・・

メンタルを追い詰めてくるのが、「忙しさが正義」という価値観です。

 

会社では、忙しく働く人が評価されやすいものです。

ここはもう、詳しく説明するまでもないでしょう。

最前線でたくさんの仕事をこなす人は「エース」みたいな扱いをされますよね。

 

そして逆に、忙しく働かない・・つまり暇な人は、落ちこぼれ扱いされることがあります。

なので忙しくない、暇な状況が続いてしまうと・・

会社の一員として、もっとちゃんと働かないとヤバいのでは？・・みたいな感覚になってしまうものです。

 

しかし、社員に「忙しく働く義務」なんてものはありません。

そうしなければならない根拠は、いろいろとルールを紐解いてもなかなか見つからないはずです。

 

なので上にも書いたように、暇な状況でも「業務命令」さえ下らないのなら・・

何とかしてやるべきことを探そう！他の人のフォローをしよう！

そこまでする道理は、特に無いわけですね。

 

じゃあ、なぜ「忙しさが正義」という価値観が作られるの？

こういった「あなた以外の人たちの都合」が、その理由となるでしょう。

 

たとえば・・会社では立場が同じなら、基本的に給料は同じです。

なので会社側の視点から考えると、払うべき給料が同じなのであれば・・

より忙しく、馬車馬のごとく働かせたほうが得という考え方になります。

 

しかし現代で体を鎖につなぎ、背中に鞭打って無理やり働かせることはもちろんできません。

なので「忙しさが正義」という価値観をつくりあげ、社員をそれに染めてガンガン働かせることで・・

同じ給料（コスト）でより大きな労働力（リターン）を得よう！という運びになってきます。

 

上司や同僚の視点から見ても、似たような事情があります。

上司には仕事の最終責任がありますので、部下を忙しく働かせるほど自分はラクになりますし・・

同僚も「職場の仕事を一緒に終わらせる」という関係になりますので、忙しく働く人が多いほどラクになります。

なので「忙しさが正義」という価値観を作ろう！という動機があるわけですね。

 

しかし個人の目線からみると、そんな事情は割とどうでもいいものです。

なので仕事が暇だけど周りは忙しい！という状況でも・・

焦ったりせず、マイペースで仕事を続けて別にいいのではと思います。

まわりが忙しさを装っている

仕事が暇！まわりは忙しそう！ヤバいかな？と思ったとき・・

実はまわりは、忙しさを「装っている」

この可能性もあり得ます。

 

つまり部署全体で、仕事量そのものは多くないんだけど・・

なので誰も、ゼーゼー言いながら必死に働く状況ではないんだけど・・

みんな忙しく働いているように見せかけている、ということですね。

 

具体的には、

こんな感じのことをするわけです。

 

なぜ、忙しさを装う必要があるの？

上にも書いた「忙しさは正義」という価値観に沿うため、が一番の理由でしょう。

 

会社の中では「忙しく働いている」と見られると、得なことがあります。

例えば「こいつ、ちゃんと一生懸命働いているな」という上司からの印象を得られることがありますし・・

そしてそれは出世を狙う人にとっては、特に大きなメリットになるはずです。

 

と、職場にこういった事情がある場合・・

自分は暇だけど、まわりは忙しそうにしている・・！

しかし実はみんな装っているだけで、実質的な暇さはあなたと同じくらい

なんてことがあり得るのです。

 

そしてもし、そういった状況なのであれば・・

焦ってまで「自分も忙しく働こう！」なんて思うのは、不毛なこととなるはずです。

なので自分だけ暇に見えたとしても、気にすることはないでしょう。

もしくは「自分も忙しさを装う」という選択肢も、場合によってはあるかもしれません。笑

自分も忙しく！は、微妙

仕事が暇だけど、周りは忙しい状況のとき・・

「このままじゃヤバい！なんとか仕事を見つけて、自分も忙しく働かないと！」

プレッシャーを受けてか、こういう考え方になっていくことは多いようです。

 

特に日本企業という場は、同調圧力が働きやすいものですので・・

自分「だけ」が暇！みたいなのは、まわりから浮いてしまうものです。

そして組織の中で浮くとデメリットがありますので、焦るのも無理もないのかもしれません。

 

しかし自分も忙しく！という方向性は、個人的には微妙だと思います。

なぜならサラリーマンには「頑張るだけ損」という性質があるからです。

 

上でも少し書いたことにはなりますが・・サラリーマンは頑張っても基本的に、給料は変わりません。

なのでそうであれば最小限の労力で、決まった給料を得るのが最適解になってきます。

実際に、そう行動している人もたくさん居るはずですね。

 

そして逆に、給料が同じでもいいからもっと会社のために働く！忙しく働く！

そういう方向でいくといいように使い潰される、という現実があります。

経営者といった視点から見ると「安くてよく働く！ラッキー！」にしかならないわけですね。

 

じゃあ、どういう方針でいけばいいのか？の詳しいところは、

上の記事で解説しているのですが・・

重要なポイントを抜粋すると、たとえば「適度に」頑張るといった視点は有効でしょう。

体を壊すほどには頑張らず、さりとて上司に目をつけられない程度には頑張る、というベストバランスを探るわけですね。

 

という感じで、仕事が暇だけど周りは忙しいときは・・

「自分もとにかく忙しくしよう！」ではなく、どのくらい頑張るのが最適か？を冷静に考えていく・・

こういった方針が一番なのでは、と思いました。

 

 

今回は仕事が暇だけど周りが忙しいときの考え方を解説しました。