いい会社だけど辞めたい!って異常なの?

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立派な会社ビル

正直、とても稀ではあるのですが・・

世の中には「いい会社」というものが存在します。

 

例えば・・

  • 仕事が難しすぎないし、面白い
  • 給料が十分もらえる
  • 残業や休日労働は最小限、有給もフルで使える
  • 上司はみんな優しい
  • 福利厚生も充実している

こんな感じの条件が、すべて揃っているような会社ですね。

 

そこまでいくと、さすがに天国ですが・・

そこまでではなくとも、社会一般の基準から見るとかなり良い会社だ!

そう言えるくらいのところも、あると思います。

 

いい会社に就職できて、そこで働ける!というのは素晴らしいことです。

しかし・・いい会社なんだけど、辞めたい!

そうなってしまう場合があるようです。

 

そして、こんなにいい会社なのに辞めたくなるなんて・・自分は変なの?

辞めたくなってしまった理由は?辞めるのはやっぱりNGなの?

ここで悩んだ場合、そういったことが気になるのではと思います。

 

なのでこの記事では、いい会社を辞めたい!と思ってしまったときはどう考えればいい?

ここを解説していきます。

張り合いを求めている

いい会社すぎて「張り合い」が、なくなってしまっている・・

そして、張り合いが欲しいと求めている!

これがいい会社なのに辞めたいと思うときの、よくある理由のひとつです。

 

いい会社というのは、あらゆる意味で「ラク」なものです。

キツい仕事も理不尽な仕事も、まったく無い・・

イヤな上司も顧客も、ぜんぜん居ない・・

しかも、給料も良い!

こういう会社ではいわゆる「苦労」を、ほとんどしなくて良くなります。

 

そしてもし、会社に求めるものが「快適さ」「居心地の良さ」といったものだった場合・・

いい会社は天国のような、楽園のような場所になるはずです。

この場合はそこを離れたいなんて、思いつきもしなくなるでしょう。

 

しかし、会社に何を求めるか?は人それぞれです。

そしてもし会社に「張り合い」「緊張感」といったものを求めるなら・・

いい会社はヌルゲーすぎて、働きがいの無い場所になるかもしれません。

 

少しくらい苦労があるほうが、仕事は面白い!

そう思う人は意外と、少なくないものです。

ある程度困難な仕事とか、キツくて理不尽な状況があるほうが燃える!という感じですね。

 

そしてその場合は、あまりにも順風満帆に進める「いい会社」は・・

張り合いが無くて面白くない!と感じるかもしれません。

そしてそれが十分なレベルまでくれば、辞めたい!となってもおかしくないはずです。

なのでいい会社を辞めたいと思う裏には、この事情があるかもしれません。

クリーンすぎる

クリーンな会社すぎる」ので、逆に居心地が悪い!

これもいい会社だけど辞めたい!となるとき、考えられるケースです。

 

「いい会社」というのも、いろいろあるわけですが・・

社員の誰もが品行方正で、不正なんてゼロ!完全にキレイな会社!

こういうクリーンなタイプの会社も、もちろんいい会社だと言えます。

 

そんな良い会社なら、辞めたいなんて思わないのでは?

もしかしたら、そう思われるかもしれませんが・・

白河の清きに魚も棲みかねて もとの濁りの田沼恋しき

(魚「キレイすぎる川って住みにくいよね。ちょっと濁った田んぼとか沼のほうがいいよね」)

日本の歴史の教科書に、こういうフレーズもあったように・・

クリーンすぎる組織は、逆に居心地が悪いと思われることもあるものです。

きれいな川と沼

汚職したい!横流ししたい!みたいなのは、さすがに論外になってしまいますが・・

そこまではいかなくとも、たとえば出張中にちょっとサボるとかもNG!

そんな雰囲気だと、息苦しくなってしまうのも仕方がないでしょう。

 

さらには、クリーンな環境の中ではクリーンに振る舞わなければならないものです。

誰もが優しく誠実で、しかも有能!みたいな良い環境の中では・・

自分自身もそうならないと、浮いてしまいますよね。

 

という感じで、いい会社なんだけど・・

クリーンすぎて、住み心地が悪い!

これもいい会社だけど辞めたい!となる、理由のひとつです。

「キツさの基準」が下がりきってしまった

ずっと、いい会社の中に居たから・・

キツさの基準」が、下がってしまった!

これもいい会社だけど辞めたい!となるときの、事情のひとつです。

 

いい会社というのは、負担が少ないものです。

理不尽な労働をしなくてよくて、仕事量も妥当で、問題が起きてもすぐに誰かが解決してくれる・・

そういう環境は快適ですし、キツい思いをせずに過ごせますよね。

 

しかしそんないい会社に、ずっと勤めていると・・

「キツさへの耐性」がどんどん、下がってしまうものです。

ぬるま湯に浸かることで、戦闘力を失っていく感じですね。

 

そしていい会社では理不尽なことや、大変なことはあまり起きません。

しかしブラック企業とかから見ると、ヌルいとしか言えないような出来事でも・・

耐性が下がりきってしまったメンタルだと、キツい!と感じてしまうことがあります。

 

そして主観的にでも、キツいと思うことが続いてしまえば・・

それは辞めたい!につながったとしても、無理もありませんよね。

 

という感じで、「キツさの基準」が下がりきってしまったので・・

いい会社のハードじゃない環境でも、十分ハードだと感じて辞めたいと思ってしまう!

これもいい会社だと辞めたい!と思うときの、事情のひとつになってきます。

「自分の目的」に向いていない

誰から見てもホワイトで優れた、いい会社なんだけど・・

自分の目的」を叶える方向に、ぜんぜん向いてない!

というのも、いい会社だけど辞めたい!となる理由になり得ます。

 

会社で働く目的は、人それぞれです。

そして仕事が難しくなく、パワハラ上司も不在で、残業もなしのいい企業だったとしても・・

「その人なりの目的」を考えたとき、それをまったく果たせない!ということがあり得ます。

 

例をあげるなら、「いずれ独立したい」という強い目的を持つ社員の場合・・

独立のためのスキルにつながらない職場だと、ダメだな。。という判断になってしまいます。

それが上に書いたような、さまざまな条件がそろったホワイト企業だったとしても、ですね。

 

「いい会社」というのは誰の目線から見ても、プラスであるように思われがちなものです。

なので、こんないい会社を辞めるなんて信じられない!みたいな言葉もよく飛び出すのですが・・

価値観は人それぞれなので、「その人の目的からするとダメ会社」となるなんてことは全然あるでしょう。

 

という感じで・・優れた会社なんだけど、自分の目的には向いてない!

これも「いい会社」だけどなぜか辞めようとするときの、理由のひとつだったりします。

「洗脳」されている可能性

いい会社だけど、辞めたい!

そう思われるときの、ちょっと特殊なパターンについても書いておきます。

・・いい会社だと「洗脳」されているパターンです。

 

洗脳?なにそれこわい、と思われるかもしれませんが・・

「ウチの会社は良い会社」という洗脳は、結構いろいろなところで行われているものです。

あっ・・と思う方も、もしかしたら居るかもしれませんね。

 

たとえば違法残業だらけで、会社への泊まりこみが当たり前で・・

さらに上司には絶対服従で、しかも理不尽上司だらけ・・

そんな職場を「やりがいのあるアットホームな職場だよな?」と押し付けられる感じです。

 

事実をねじ曲げて、間違ったことを教え込む」というのもよく行われます。

例えば他社より明らかに業績が悪いけど、「我が社の業績は絶好調だ!」とごり押しする感じですね。

いわゆる「プロパガンダ」で、これは会社以外でも政府とか学校とか、いろんな組織がやるものです。

 

会社というのは決まった人間関係だけで働く、一種の閉鎖空間ですので・・

その中でゴリゴリに洗脳していけば、抵抗力の弱い人は流されかねません。

一歩外に出て冷静に考えれば分かるとしても、それが出来なくさせられてしまうわけですね。

 

そしてこんな感じで、ダメな会社だけど「いい会社だ」と洗脳されてしまった場合・・

こんなにいい会社なのに、辞めたい気持ちが抑えられない・・自分は異常なのか?

こんな感じの、ちょっと恐ろしい精神状態になることがあり得ます。

 

この場合はもちろん、その会社は現実にはダメ会社なので・・

辞めたい気持ちが出るのは当たり前なんだけど、本人はそこに気づいていない、ということですね。

そしてこの場合は「辞めたい」という気持ちは、とても自然な産物ということになります。

 

と、書いてみましたが・・さすがにこんな怖いケースは、多くはないでしょう。

しかし私自身、それなりの社会人経験と「産業医」という立場で社員を見てきた経験とがあるのですが・・

書いたようなケースというのが、あり得ないわけではない!というのを知っていたりします。。

 

という感じで、会社の中で洗脳を受けてしまったのが原因で・・

どう考えても悪い会社なのに「いい会社」と思うようにされてしまっている!

いい会社だけど辞めたい!という考えが出るときの、これも考えられるパターンのひとつです。

いい会社を辞めるときは、慎重に検討を!

この記事で、いろいろ書いてきたように・・

「いい会社を辞めたい」と思うのは、べつに異常ではない自然なことです。

人それぞれの事情によっては、それがベストな判断になることもあるわけですね。

 

そして、辞める!と判断したらもちろん、次は退職・転職という行動になるわけですが・・

「いい会社を辞める」というのは、かなりリスキーなことである

ここは注意点としてじっくり考えたうえで、行動するほうがいいと思います。

 

世の中、「いい会社」なんてそう多くはありません。

私自身、サラリーマンとしてそれなりの期間を過ごしてきましたが・・

いい会社と言えるところに勤めたことなんて、思い返す限りありません。

 

なのでもしあなたが今、誰がどう見ても「いい会社」と思えるようなところに勤めているなら・・

それは運と実力が結実した、とても価値あることなのです。

なのでそれを「辞めたい感じがする」くらいで、ぽんと手放すのはとても惜しいことだと思います。

 

そして会社を辞めたあと、基本的には転職し他の会社に行くと思いますが・・

次も「いい会社」を得られる可能性はとても低いと言えるでしょう。

「いい会社」自体がとても少なく、入ってみないとわからない要素もある以上は、当然ですね。

 

そして「いい会社」に再就職、つまり出戻りするという選択肢も、もちろんあるのですが・・

出戻る前は普通だったのに・・出戻った後、なぜか社員たちに嫌われてしまう!これはなぜ起きる?を解説しています。

上の記事で解説するように「出戻り」というのは、あまり良い印象を持たれないのが普通です。

なので退職前より不利な要素が増えやすいですし、そもそも出戻りできない可能性も高いでしょう。

 

と、そういった感じの事情がありますので・・

いい会社を辞める場合は、ダメな会社に再就職する覚悟を持つ必要があると思います。

そのくらいの気持ちを持って辞めるほうがいい、ということですね。

 

そしてもちろん、そのくらい重大な決断をするのですから・・

サクッと決めたりはせず、あらゆる要素をじっくりと考え、悩み抜いた末に決めるほうがいいでしょう。

 

そして、それだけ考えた上で「いい会社だけど辞める」という判断になったなら・・

たとえ不利な運びになったとしても、後悔はしないのではないか、と思います。

 

 

今回はいい会社だけど辞めたい、って異常なの?をテーマにお話ししました。

運営者:りふりーびと

 

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「理不尽な仕事から自由になる」を目指し試行錯誤を続ける人です。

ブラック病院勤務でボロボロにされた経験から、そこを目指すようになりました。

「転職と副業」を追求した結果、すでにある程度は達成済み。

理不尽な仕事から抜け出す方法を発信するため、このブログを運営中。

【年齢・性別】30歳台後半、男性

【本業】
◇現在:フリーランス
◇元:ブラック病院の下っ端医療職

【副業】
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(10万円/月の半自動収益を達成)
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(歴8年、投資額の約4割ぶんの利益を獲得)

【その他の特徴】
◇姿勢改善で頭痛が治った経験あり
◇趣味は自転車
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