たまの休日、家でゴロゴロしていたら・・
ん?着信?・・会社からの電話だ!!
これって、折り返さないとヤバいの?
休みに会社からの電話があると、ビビるものです。
休日はたいてい気を抜いているものですので、いきなり来たときのショックはすごいですよね。
私自身、よく悩まされたものです・・笑
そして「平日の勤務中」に、たとえば出張していて会社からのコールがあれば、折り返すのが普通でしょうが・・
「休日」であっても、折り返さないといけないの?
ここはよく悩まれるところです。
そして今まさに会社からの電話があって、迷っている人も居るかもしれませんので・・
休日電話には折り返すべき?それとも折り返さなくてもいいの?
早速ですが、この記事ではここを解説していきます。
目次
結論:折り返す?折り返さない?
休日の会社からの電話には、折り返すほうがいい?折り返さなくていい?
ここで悩んだときの結論を、まず書いておくと・・
「迷っているなら、とりあえず今回は折り返しましょう」
・・・なぜ、迷っているなら折り返すことを勧めるのか?
折り返すかどうかを決断できていない状況なら、折り返したほうが無難だからです。
この記事全体で、じっくり解説していくのですが・・
休日電話に折り返したほうがいいか?は、現代日本ではかなり微妙なラインとなっています。
折り返したほうがいい場合も、折り返さなくていい場合もあり、ケースバイケースになっている・・ということですね。
そして確かに「休日だから折り返さなくていいケース」は、あります。
しかしその判断は、それなりに難しいものなので・・
折り返さないということはじっくり考えた上で、ちゃんと決めたほうがいいことなのです。
そして迷っているくらいの状態で、いいや!折り返さないでおこう!と決めてしまうと・・
「実は折り返すべきだった」場合にトラブルになってしまうかも知れません。
もしあなたが、今回は折り返さなくて大丈夫なケースだ!と確信できているのなら、折り返さないという選択も取れるでしょう。
しかしもし迷っている状況なのであれば、「今回は」折り返して対応しておくのをおすすめします。
そして「今後」折り返すかどうか?はこの記事を読んだりなどして、時間のあるときにじっくり考えておくのがいいのではと思います。
折り返さないのは、ルール的にアリ?
休日電話は折り返すほうがいいのか?折り返さなくてもいいのか?
ここからは、これを考えるための材料をいろいろお話ししていきます。
まずは「ルール的に」休日電話に折り返さないのはアリ?
この視点から解説していきます。
ルールというのは法律とか、就業規則とか労働契約とか、そういったものですね。
そしてまず、ありがちな考え方に・・
「休日は業務時間外で、電話の折り返しは業務だから、折り返しは一切しなくていい!」
こういったものがあります。
しかし、これは「違う」ことがあるので要注意だと思います。
なぜなら、会社は所定労働時間「外」でも働かせることができる場合があるからです。
このあたりのルールがどうなっているか?は、あなたの会社の「就業規則」や「労働契約」を見ればわかります。
そしてもし、そういった書類の中に・・
「会社は業務上の必要性がある場合、所定労働時間外に労働を命じることがある」
こんな感じの条文があるのなら、電話の折り返しも必要となる可能性があります。
「休日の電話対応には業務上の必要性がある」ということになれば、そうなりますよね。
じゃあ、どんな場合に業務上の必要性があると言えるの?
ここは複雑なので、ぽんと結論を言うのが難しいですが・・
たとえば「顧客クレームへの緊急対応が必要で、対応する知識を持つ人がその人しか居ない!」
そんな場合は、業務上の必要性があるということになるかもしれません。
という感じで、休日電話に折り返すべき?折り返さなくていい?の結論を言うと・・
両方あり得る。就業規則といったルールによって違ってくる。
少し煮え切らないかもしれませんが、こんな感じになってきます。
「折り返すのが当然!」はさすがに違う
休日電話には折り返すべきかどうか?
この話をすると、「折り返すのが当然だろう!」と言う人がでてきます。
特にブラック気味な会社で、上司と話していたりするとこうなりますよね。
ひどい場合だと・・上司からの電話は3コール以内に出ろ!
休日だろうが夜中だろうが、いつでも出られるようにしておけ!
折り返しをしないなど論外だ!・・など、言っている職場もあるようですね。
しかし、休日電話のすべてに折り返すべきか?となると、それはさすがに違ってきます。
その理由は、休日電話の折り返しは「休日労働」にあたるわけですが・・
「労使間協定」で決まっている範囲でしか、休日労働をさせてはいけないからです。
労働基準法
第三十六条 使用者は、当該事業場に、労働者の過半数で組織する労働組合がある場合においてはその労働組合、労働者の過半数で組織する労働組合がない場合においては労働者の過半数を代表する者との書面による協定をし(中略)その協定で定めるところによつて労働時間を延長し、又は休日に労働させることができる。
② 前項の協定においては、次に掲げる事項を定めるものとする。
三 労働時間を延長し、又は休日に労働させることができる場合e-Gov 労働基準法のページより引用
こう書いてあるように、時間外労働や休日労働というのは無制限にさせていいわけではなく・・
労使間協定で決まっている範囲内でのみ、させていいわけですね。
具体的にどんな場合にさせていいか?は協定によって違ってくるので、ここでは何とも言えませんが・・
休日だろうが折り返すのが当然!という主張に対しては、こういった根拠から「違う!」と言えるわけです。
そしてこういったルールを確認もせず、絶対に折り返せよ!とか主張してくるのは・・
根拠ナシでものを言う、頭の悪いブラックパワハラ上司だと相場が決まっています。
なので私だったら、それを言われた時点で「さて、この職場からは離れるか・・」みたいな思考になります。笑
折り返さなかった場合、会社で起こること
会社から電話が掛かってきて、それに折り返すか?と迷う場合・・
折り返さなかったら、どうなってしまうのか?
ここは気になることになると思います。
なので折り返さなかった場合に、会社で起きることを挙げてみると・・
- 他の誰かが、その案件に対応する
- 「あなたにしかできない仕事」の場合、それが遂行されない
- 折り返さなかったことに関して、一部の人に文句を言われる
こんな感じになってきます。
あなたが休日電話に折り返さず、それが必要な仕事だった場合・・
普通は他の誰かがその仕事に対応することになるでしょう。
そして業務として休日出勤している人が対応するなら、それが上司だったとしても、特に問題は無いはずです。
その仕事が「あなたにしかできない仕事」の場合は、それが終わらず放っておかれることになります。
そしてこのケースは場合によってはそれなりにまずいかもしれません。
もしそれが「絶対に必要な仕事」の場合、そこに穴が開いてしまうことになりますので・・
理不尽度が高い職場の場合、あなたがそれを責められてしまうかもしれないからです。
折り返さなかったことに関して文句を言われる、というのも定番でしょう。
上で書いたように、「社員はどんな場合も折り返して当然」と思いこんでいる人は居ますので・・
その場合、あいつ電話折り返さなかったわー!むかつくわー!みたいな不満を持たれることになってしまいます。
休日電話に折り返さなかった場合は、こういったことが起きそうと思われますので・・
それを知った上で、じゃあどうするか?を考えていけばいいと思います。
ちなみに私自身の考えとしては、場合にもよるのですが・・
「自分しかできない仕事だろうな」と思われるときは折り返して、あとはすべて折り返さない!を選択すると思います。
折り返すしか無い「職種」もあるのが現実
休日電話の折り返しなんて、したく無い!と思っても・・
折り返すしか無い「職種」も存在する、という現実もあります。
ルールがどうこうとか言ってられず、「すべて折り返す」だけしか選択肢が存在しない!ということですね。
たとえば私自身はそれなりに長い期間、「病院勤務医」という職種で働いていたのですが・・
これはバリバリの「折り返すしか無い職種」でした。
なのでその時期は休日電話であっても、すべてに即座に折り返していました。
なぜ折り返すしか無いのか?に関しては、これはイメージ通りなのではと思います。
場が病院ですので、「受け持ち患者の急変」といった緊急事態が起きることも多々あって・・
それが起きてしまえばもちろん、休日がどうこうとか言ってられなくなるからですね。
他にも例をあげるなら、「警察官」「自衛官」「消防士」あたりもそうでしょう。
基本的には、緊急対応が必要で、対応しないと深刻なことになってしまう・・いう職種ですね。
このあたりは正直、その職種を選ぶ時点で「覚悟」が必要になってしまいます。
休日のプライベートな時間だろうが、必要とあれば対応するのが当然!みたいな覚悟ですね。
そしてそういった、ちょっとハードすぎる状況がつらくなってしまったら・・
職業選択は自由ですので、その仕事を辞めてしまえばいい、ということになるでしょう。
もちろん次の仕事探しとかは、すべて自己責任のもとに・・ですね。
という感じで、一般的な「休日電話に折り返すか?」といった基準が通用しない仕事もある!
ここも大事な視点ではありますので、この章を書いてみました。
休日電話の折り返しに「給料」は支払われるか?
休日電話に折り返した場合、「給料」は払われるのか?
折り返すかどうか?を考えるとき、ここも大事なポイントです。
お金は働く目的の中でも、いちばん大事なもののひとつなので、当然ですね。
そして、ここがどうなるか?をお話ししてみると・・
- ルール的には支払われるべき。しかも割増賃金で。
- しかし現実には、支払われないことが多い
こうなってしまいます。
まず休日の電話対応をした場合、そのぶんの給料は支払われるのが当然です。
書いてきたように、休日電話の対応は「休日労働」となりますので・・
労働したぶんの給料が払われるのは、これはもう当たり前ですよね。
しかも短時間の労働についても、1分単位で賃金を支払うことや・・
休日労働ぶんの賃金は「割増賃金」にするべきことが、労働基準法によって決まっています。
なのでこういったことも考慮し、ちゃんと給料を払うべきです。
しかし、休日の電話折り返しぶんの給料は・・
現実には払われていないことが、残念ながら多いようです。
その理由はまず、通話時間がごくごく短時間になるからでしょう。
「労働時間」とみなされるのは通常、電話している時間だけになると思われ・・
仕事の電話は普通、1回数分くらいになりますよね。
そしてたった数分の電話だともちろん、数分ぶんの給料にしかなりません。
なので会社側・本人側ともに、それを給与として処理するのが面倒なので・・
まあいいやとばかりに流してしまうことが多いようです。
確認が面倒、というのも理由になるでしょう。
給与を支払うにはもちろん、その通話が「業務の通話だった」ことの確認が必要になるのですが・・
それをちゃんとやるなら通話記録の提出、会社側の通話記録との照らし合わせ、といったものが必要になってきます。
休日業務だった!と言うのを無制限に認めていては、必ずズルをする人が出てくるので・・
会社がこのあたりの確認を厳しくするのは、まあ仕方がない一般的なことだと思います。
しかし上に書いた「給与としての安さ」もあいまって、ここまでするくらいならもういいや!
そんな感じで流されてしまうことが、大半のようなのです。
という感じで、本来なら1分単位で給料として払うべきだが・・
現実には会社側・社員側ともにスルーしてしまい、支払われないことが多いのが現実のようです。
私自身、請求したことも支払われたこともこれまでに無かったと思います。
対処法①:折り返すか?の「基準」をつくる
休日電話に折り返すか?折り返さないか?で迷うけど・・
じゃあ、結論としてどうすればいいの?
ここからは、そういった「対処法」を解説していきます。
書いてきたようにもちろん、折り返すかどうか?はケースバイケースです。
なので実際に掛かってきたとき、どうするか?を考えて行動するため・・
折り返すか折り返さないかの「基準」を作っておくのをおすすめします。
これは会社のルールどうこうではなく、あなたなりの基準ということですね。
自分はどう行動するか?を、自分であらかじめ決めておくということです。
こういった基準を作っておけば、休日に電話が掛かってきたとき・・
折り返そうかな?折り返さなくていいかな?と悩むことがなくなります。
なのでメンタル的にも、かなりラクになることができます。
ちなみに私自身の場合は、
- 休日電話の可能性がある状況で、心の準備ができていた
- 緊急対応が必要な可能性が高い
- 「自分の」対応が必要な可能性が高い
- 2回以上のコールが続くか、留守電が入った
こういった条件のときに、折り返すようにしています。
そして当てはまらないときは基本的には、折り返していません。
もちろん折り返さないことで、デメリットを受ける可能性はありますので・・
そのあたりも考えて自己責任で行動する、というのは言うまでもないでしょう。
そして折り返さなかったことを、会社や上司から理不尽に責められるかもしれません。
なので責められても戦えるくらい知識武装したり、最悪その会社を離れられるくらいの準備をしたり・・
そのあたりも出来ていれば、自信をもって「折り返さない」という判断ができると思います。
対処法②:「休日対応が必要ない状況」を作っておく
そもそも休日電話が、あまりに多い!
折り返さなきゃいけなくて悩まされることが、多すぎる・・
そんな場合は「休日対応が必要ない状況」をあらかじめ作っておくのも、有効です。
あなたに休日も電話が掛かってくるのは、あなたの仕事が必要だからです。
なので順当に、「あなたが休日は働かなくていい」職場環境を作ることで・・
休日電話そのものが必要なくなり、折り返しがどうこうで悩むこともなくなります。
具体的には・・たとえば「自分にしかできない仕事」を減らすとかは有効でしょう。
対応できる人員を増やしたり、今居る社員を教育したりして・・
自分以外でも対応できる状況を作れれば、自分に回ってくる可能性はそのぶん減ります。
もしくはどんな場合に休日電話しても良いか?をあらかじめルール化しておくのも良いかもしれません。
ルールが無いといつでも、無制限に電話しまくってしまいがちですが・・
最低限でもルールがあれば、それが少しはましになるかもしれません。
もちろん「環境を変える」には、職場におけるそれなりの権力も必要だったりしますので・・
実現するのは、なかなか難しい状況があるかもしれません。
しかし上手くやれば有効なのは間違いないと感じますので、検討はしてもいいのではと思います。
対処法③:あまりにひどいなら、離れる
休日でも、電話がガンガン掛かってくる!
そして対応しないと、次は絶対折り返せ!と893まがいの脅しを掛けられる・・
こんな状況なら、工夫にも限界があるでしょう。
折り返さなくていい条件の知識をつけたり、環境を作ったりしても・・
それらが理不尽に無効化されてしまうような職場が、現実にはあるものです。
パワハラ上司が休日にも掛けてきて、おい出勤しろ!と命令するのがまかり通るような場合ですね。
そういったヤバい状況では正直、どうしようもありません。
対処法についてはこの記事でも、いろいろ書いてはきましたが・・
それらを駆使してもなかなか、良いほうには向かわないのが現実だと思います。
なのでそういった場合は、その職場から離れるのが選択肢になってきます。
というか正直、そのくらいしか無いということになってしまうでしょう。
必要も無いのに、休日でもガンガン電話が掛かってくる!という職場はさすがに、多くはないはずです。
なので転職で、再び同じようなブラック職場を選んでしまいでもしない限りは・・
それで、問題は解決してしまうことが見込まれます。
そして職場を離れるためにもちろん、「次の職場選び」が必要で・・
職場選びの考え方については、
上の記事にまとめていますので、必要であればご覧ください。
今回は休日電話には折り返したほうがいい?をテーマにお話ししました。