お金のために働くのは何が悪い？悪いと言う人の心理は？

「お金のために仕事をするなんて、けしからん！」

「大事なものは、お金じゃあないぞ？」

「お金、お金って・・情けないとは思わんのか！」

 

お金は言うまでもなく、大切なものです。

なのでそれを得るため、そこに焦点を絞って仕事をする！

つまり「お金のために働く」というのは、自然な働き方のひとつです。

 

しかしお金を視界の中心に置いて、そっちだけを向いて仕事をしていると・・

たいていの場合で「お金のために働くのは悪だ！」と言う人が、どこからともなく現れます。

そしてそれが上司だったりすると、その考え方を押し付けられたりして面倒なものです。

 

私自身はお金のために働くのは「悪くない」と思う側の人間です。

その根拠も自分なりに、いろいろ持っています。

そして「お金のために働くな！」みたいな押し付けをする人を、鬱陶しいなぁ・・と思ってきました。

 

なのでこの記事では、お金のために働くのは何が悪いの？

悪い！と言う人たちは、どういう事情からそんなことを言うの？

ここを解説していきます。

安い給料で働かせたいから

お金のために働くのは悪い！と言うのはなぜ？

ひとつめは、あなた含む従業員たちを安い給料で働かせたいから、です。

 

特に社長や株主といった「管理者」たちの立場だと・・

会社に利益を上げさせ、儲けさせるのが至上目的となります。

会社というものは終局的には、そのために存在するものだからですね。

 

そして部長・課長といった、より一般的な上司たちも・・

管理者たちの意向を色濃く反映するものですので、そういう考え方を持つようになります。

 

その視点から見ると、社員たちに払う給料は「コスト」です。

そして利益とは、売上からコストを引いたものですので・・

利益をできるだけ上げるため、払う給料をできるだけ安くしたいと思うのは自然なことです。

仕事はしっかりさせつつも、払うお金のほうはできるだけ削りたいわけですね。

 

そして、そういった考え方をベースにすると・・

「お金のために働く人」は、あまり都合が良くないことになります。

 

給料をたくさん払ってくれるなら、払ってくれるぶんだけちゃんと働く！

お金を多く払わないならあまり頑張らないか、さっさと他の職場に行ってしまう・・

こういう性格の社員は、安く使えないからですね。

 

逆に例えば、

「お金なんていらないです！お客さんの喜ぶ顔が見られるのが一番なので！」

「お金なんていらないです！今の仕事は勉強になるので！」

こんなふうに考える、お金のために働かない人たちは・・

悪い言い方にはなりますが、利用してやろうと思っている人から見ると「カモ」でしかありません。

なのでそういう人が入社してくると、おそらく裏でニヤリとしているはずです。

 

という感じの事情があるので、管理者側の人たちにとっては・・

「お金のために働いてはいけない」という雰囲気を作れば得をすることになります。

 

なのでそれを作るために、お金のために働くのはけしからん！と主張する・・

これがお金のために働くのが悪い！と言われるときの、よくある背景だったりします。

支配の範囲外に逃がしたくないから

お金のために働くのは何が悪い？べつに良くない？

こういう考え方を否定しようとする裏には・・

支配の範囲外に逃がしたくない、という思惑もあり得ます。

 

「支配構造」というのは社会で、よく見られるものです。

たとえば会社は、よく社員を支配していますし・・

たとえば国そのものが、国民を支配していることもありますし・・

もしくは親が子どもを支配している、なんてのもあるあるでしょう。

 

そして支配する側の人・・つまり支配者は、支配から逃れられるのを嫌がるものです。

相手を支配していれば、自分のメリットのため思い通りに動かせたりしますので・・

それができなくなっていく状況を、何より嫌うわけですね。

 

そしてお金とは支配を断ち切るツールである、という事情もあります。

たくさんのお金があれば、社員は会社を辞めて自由になることができますし・・

たくさんのお金があれば、他国に移住し国の支配から逃れることもできますし・・

たくさんのお金があれば、自活することで子どもが親の支配から逃れることも可能となります。

 

たとえばクビになると生活できなくなる人にとって、「逆らうとクビだ！」という言葉はこの上なく効くものです。

なので支配の切り札としてこれを使われると、ヤバい命令とかにも従うしかなくなってしまうのですが・・

辞めても生きていける程度のお金があれば「じゃあクビでいいんで」という前提で、がっつり逆らうことができてしまいます。

 

支配することで利益を得ている側からすると、そうなってしまうと不都合なので・・

支配を断ち切るツールを、入手させたくない！

こういう思惑が働くものなのです。

 

あとは、シンプルな流れとなります。

お金のために働くのは悪いことだ！という雰囲気を作り、お金を目当てにさせないようにできれば・・

お金というツールを持たない被支配層のできあがり、ということですね。

 

という感じで・・支配の範囲外に逃したくないので、それを可能にするお金に向かわせたくない！

これもお金のために働くのは悪い！と主張する、よくある動機だったりします。

他人のメリットにならないから

お金のために働くという姿勢は、他人のメリットにならないから。

これもお金のために働くのは何が悪い？という考えを嫌う、大きな理由になってきます。

 

世の中には、あなたに他人のために役立つことを望む勢力があります。

例えばもし市職員なら、市民のためにもっと頑張らんかい！

もし医療職なら、患者のために粉骨砕身せんかい！

もし漫画家なら、読者を楽しませるために命を捧げんかい！

と、こういったことが一部で叫ばれるわけですね。

 

そしてお金のために働くのは「自分のため」だけを向いた行動です。

お金を得ることに集中して一生懸命に働き、それでたくさんのお金を得られたとして・・

それが「他人のため」になることは基本的に無いですよね。

稼いだお金は、自分だけを助けてくれるのが基本のはずです。

 

なのでお金のために働く！という考えの方向性は・・

「他人のため」を望む勢力と、真っ向から対立するわけです。

そして対立してしまったら、それは悪だ！と否定されることがあるのは自然なことです。

 

自分のために動くか？他人のために動くか？というのはもちろん、正解の無いところですが・・

他人のために滅私奉公するのが当然！と言うのはさすがに、それを言う人が利己的すぎるのでは？

と、個人的な感覚からはそう思います。

それを言う本人はおそらく、他人に滅私奉公していないでしょうし・・笑

 

とはいえ、そういった「人は他人のために尽くすべき！そうしないのは悪！」みたいな思想が昂じた人たちに・・

お金のために働く？それは他人（我々）のためにならんだろ！そんなこと言うやつは悪者だ！

という感じの思考回路が発生するのも、背景にある事情のひとつと言えるでしょう。

お金のために働くのは、悪くない

お金のために働くのは何が悪い？という考えに対して、「悪い派が考えそうなこと」をいろいろ書いてみたわけですが・・

私個人としては、お金のために働くのは悪くないと考えていたりします。

仕事はお金を稼ぐことを狙って、ガンガン進んでいいわけですね。

 

なぜ、そう思うの？

この記事で書いた「お金のために働くのが悪い理由」を、もう一度挙げてみると・・

こうなります。

 

そして価値観はもちろん、人それぞれですが・・

私としてはそれぞれ、無視していいような考え方だと感じます。

 

安い給料で、こき使われてやる義理なんてどこにもありませんし・・

支配されてやる義理なんて、もっとありませんし・・

他人のために身を粉にする義理も、やっぱり無いと思います。

 

さらには、お金のために働ここうとするのは「メリット」もなかなか多いものです。

仕事をお金のためと割り切るメリットは、

上の記事で解説しているのですが・・

抜粋すると、

「お金のため」という方向性に割り切って仕事をすると、こういったメリットがあったりします。

 

なのでもし、お金のために働くのは何が悪いの？べつに良くない？

いろいろ考えた上で、こういう考えを持つに至ったのなら・・

それを周りに流されず貫く！というのも、悪くない選択になるのではと思います。

 

今回はお金のために働くのは何が悪い？をテーマにお話ししました。