自分の部署に、新しい社員が異動してきた。
それはいいんだけど・・
異動してきた社員が全く、使えない!!
「異動」というイベントは会社員をやっていると、よく起きるものです。
そして自分が働いている部署に、他の部署から人が異動してくることも・・
自分がその人と一緒に、もしくはその人を部下として働くことも、よくあることです。
しかし異動してきた人が、びっくりするほど「使えない」人だった!
これも社員たちを悩ませる、キツいイベントだったりします。
私は経験したことがありますし、あなたももしかしたら今まさに悩んでいるかもしれませんね。
異動してきた人が、使えない人だった場合・・
もちろん仕事がなかなか終わらないので、周りの社員がフォローに奔走せざるを得ないことがあります。
もしくはトラブルメーカーだったりと、周りに悪影響を与えるタイプ場合は、さらにひどいことになるかもしれません。
なので異動してきた人が使えない!と思った場合・・
この状況に対処する方法って、何かあるの?
そもそもなぜ使えない人が異動してくるの?その理由を知りたい!
そういった考えを持つのは、自然なことだと思います。
なのでこの記事では、異動してきた人が使えないときはどうすればいい?
ここを徹底解説していきます。
目次
「今はまだ」使えないだけかも
異動してきた人が使えない!と思ってしまった場合・・
まず、考えておきたいことがあります。
「今はまだ」使えないだけかも?ということです。
異動してきた人というのは、その前は違う職場に居たわけで・・
新しい職場に来たばかりでは、その職場の「初心者」ということになります。
その職場ならではの仕事とか、働き方のノウハウとか、まだ何も無い状況だからです。
そして初心者に「即戦力」を求めるのは酷、という考え方は一般的なはずです。
仕事というのはそれなりの時間をかけて、少しずつ覚えるしかありませんので・・
入ってきたばかりの人に、通常レベルの仕事力を求めてはいけませんよね。
もちろん異動前も異動後も、ほぼ同じような環境なのですぐ働けるだろ!というケースもあるでしょうが・・
異動直後は、仕事内容も人間関係も一変することが多いものです。
なのでいきなり適応できる可能性は低く、最初は仕事を覚えるだけで精一杯なのが普通です。
しかしそんな状況の人についつい、ずっとその職場に居る人レベルの期待を掛けてしまうことはよくあります。
特に忙しくて余裕が無かったりすると、やってしまいがちですね。
その人の状況とかに配慮せず「とにかくやってよ!」みたいに押し付けてしまう感じになります。
なので、異動してきた人が使えない!と感じてしまったときは・・
来たばかりの初心者に、酷なレベルの期待をしていないか?
ここは、一度確認しておいてもいいところだと思います。
ちなみに異動してきたばかりといった、初心者の能力を評価するときは・・
いま現在の能力ではなく、能力の「伸び方」を見るとしっくりくるかもしれません。
いろいろ試行錯誤して、徐々に伸びてきているのなら、数ヶ月後には「使える」レベルになる可能性が高いです。
そして伸び方が弱く、半年経とうが1年経とうが初心者レベルを脱しない・・
その場合は残念ですが、「使えない」という評価になるのも仕方がないでしょう。
こっちの部署に「向いてない」のかも
異動してきたこっちの部署に、そもそも「向いていない」・・
これも異動してきた人が使えない!となるときの、よくある理由です。
仕事というのは部署ごとに、ぜんぜん違ってくるものです。
たとえば営業で契約を取ってくる部署もあれば、事務仕事メインの部署もあれば・・
電話対応ばかりする部署、力仕事が多い部署など、いろいろあるでしょう。
そして異動してきた人が、こっちの職場の仕事に「向いていない」ことがあり得ます。
前の職場の仕事はそこそこ向いていて、スムーズに回せていたけど・・
新しい職場の仕事はまったく向かないようで、半分のパフォーマンスも出せなくなった!みたいな感じですね。
人によって向き不向きはありますので、普通に起こることでしょう。
異動してきた人が「前評判」と比べて、圧倒的に使えない!
つまり異動前はけっこう出来る社員と言われていたけど、異動後は使えないと言われるレベルになってしまった・・
そんな場合は「向いていない」ことが原因となっている可能性は、かなり高いでしょう。
もちろん向いていないからといって、それをサクッと解決できるとは限りません。
会社というのは社員全員が、自分に向いている仕事をできるところではありませんので・・
向いてない仕事に異動してきたんだなと分かっても、どうしようもないことはあります。
しかし例えばその部署の中における「できるだけ向いてる仕事」を割り当てるなど、手の打ちようはあります。
なので異動してきた人が使えない!と感じたときは、向いていないのがその原因かも?
ここは一考の価値はあるのではと思います。
使えない人の「押し付け」か?
異動してきた人が、まったく使えない!となった場合・・
「使えない人の押し付け」で、あえて使えない人が送り込まれた!
このケースは正直、結構あると思います。
よく異動させられてしまう人にはどんな特徴があるか?について、
上の記事で解説したのですが・・
異動させられやすい人には能力が低いので厄介払いされているケースというのも、多いものです。
仕事が出来る出来ないは、人それぞれではあるのですが・・
「上司」の立場からだと、部下ひとりひとりに一定レベルの仕事力を求めてしまうものです。
そうでないと仕事が終わらず、「さらに上の上司」から責められるからですね。
なので一定の仕事力が無い社員を、いろいろ理由をつけて他部署に飛ばす!
これはもう古今東西、あらゆる職場で行われているはずです。
実際に働いている人なら、何度も見たことがあるでしょう。
そしてこのケースだと「送り込まれた側」の人たちは、使えない人が異動してきた!と悩むことになります。
もちろん仕事が出来ないからといって、その人自身が否定されたりするわけでもないのですが・・
異動してきた人が使えない!となる時、この流れは本当によくある・・というのもまた事実でしょう。
対処①:「異動前のスキル」を活かす
じゃあ、異動してきた人が使えない!となった場合はどうすればいい?
まずひとつ思いつくのは、異動前のスキルを活かすということです。
異動してきた人は「異動してきた職場」においては、初心者です。
なので即戦力レベルの力を、いきなり出すのは難しいものです。
一定レベルになるまでに、どうしてもそれなりの時間が掛かるわけですね。
しかし異動してきた人も、「異動する前」はベテランだったかも知れません。
特に、ある部署で10年以上働いたあとに、まったく違う部署に異動させられた!
この場合は前の部署の仕事はスラスラ出来るけど、新しい部署では動けない!という状況になるでしょう。
そしてこの場合は「異動前に使っていたスキル」を少しでも活かせる道を探し出すことができれば・・
使えないどころか、いきなり高いレベルの仕事が出来るように早変わりするかもしれません。
強くてニューゲーム状態になるわけです。
もちろん異動後であるこっちの職場は、異動前のあっちの職場とは違うわけですが・・
それでも同じ会社である以上、仕事内容に「共通点」はあるはずです。
前の職場でも今の職場でも、同じように必要となる作業とかですね。
そして異動してきた本人は、仕事を自由に選べるものではありません。
なので得意だったことをまったく封印して、指定されたまったく向かない仕事をやって・・
それで「使えない」と思われるレベルに甘んじている、という状況にあるかもしれません。
なのでもし異動してきた人が、使えない!と感じたら・・
異動前にはどんな仕事をしていたか?を調べ、得意だった要素を活かせないか考えて・・
それを今の職場でも活かせるようにできれば、一気に「使える」と言えるところまで引き上げられるかもしれません。
もちろん現実にこれが出来るのは、仕事の裁量権がある場合だけだったりしますが・・
本当にそれが職場のためになりそうなら、裁量権を持つ人に進言できる場合もあるでしょう。
なのでまあ、考えてみる価値くらいはあるのではと感じます。
対処②:「育ててあげる」は限界がある
異動してきた人が使えない!となってしまった場合・・
じゃあ、使えるレベルまで「育ててあげよう!」
これは一般的な、自然な考えの流れだと思います。
たとえば速く仕事ができるよう、コツを教えてあげたり・・
勉強ができるように、いろいろとフォローしてあげたりするわけですね。
それによって仕事レベルが上がり、戦力となることを期待するわけです。
もちろん、これがうまくいく可能性はあるでしょう。
しかし個人的に、この育ててあげようという考え方には限界があると感じます。
その理由は?
- 時間が掛かりすぎる
- 本人のモチベーションに依存する
- そもそも、やってあげることじゃない
こんな感じです。
まず・・人が育つのには時間が掛かるものです。
スポーツだろうと勉強だろうと仕事だろうと、それはそうですよね。
ある程度レベルアップするには、年単位かかるのが当たり前のはずです。
ましてや「使えない」と思われてしまうくらいの人が、十分と言えるレベルまで仕事力を上げるには・・
もっと、ずっと長い時間が掛かるのが普通でしょう。
そしてそれだけの期間「支援し続ける」というのは通常、ちょっと無理なことになってくるはずです。
さらに育ててあげるというのは、本人にモチベーションがあるのが前提です。
育てようとする側が、いかに力を入れよう!と思っていたとしても・・
本人にやる気が無いとどうしようもないのは、スポーツ・勉強・仕事ともに同じだと思います。
さらには育ててあげるというのは、普通は「やってあげる」ことではないものです。
入社したばかりの、完全な新人とかでもない限り・・
学校ではないのですから、仕事力を鍛えるとかは「自分でやること」となるはずです。
という感じで異動してきた人が使えない!と感じてしまう場合・・
やる価値が無いとまでは言いませんが、育ててあげる!という方針はなかなか難しくなってくると思います。
対処③:もういちど異動させる
異動してきた人が使えないときの、対処法・・
ちょっとキツいものまで一応挙げてみると、「もういちど異動させる」という方法はあります。
使えないので、もう他のところに送ってしまうわけですね。
正直、これはヒドいやり方だ!と思われるかもしれません。
使えないから再異動させるというのは、「厄介払い」のようなやり方にはなりますので・・
まあ、さすがに最終手段と言えるようなやり方にはなってきます。
しかしながら・・異動してきた人の「質」によっては、再異動により放出するのが妥当!
そう言わざるを得ないケースも、確かにあります。
例えば異動してきた社員が、文句ばかり言ってまわりのモチベーションを削る、みたいな場合ですね。
こういうケースだと、職場全体への負の影響が大きいうえに・・
これは仕方がないというわけではなく、単に本人の性格が問題になっているだけです。
なのでここまでひどい場合は他の社員たちを守るためにも、さっさと放出するほうがいいかもしれません。
もしくは異動してきた人がこっちの職場に、明らかに「向いていない」場合に・・
本人の希望も参考にしながら、もっと向いている部署への再異動を検討する!
こういった方向だと本人へのダメージも少なく、全体として良い方向に向かいやすいので、良い選択肢になりそうです。
もちろん社員を異動するというのは、人事権が無いとできないことですが・・
特に異動してきた人が使えない上に、それが完全に本人個人の責任である!
そういったケースなら、何とか再異動により送り出してしまおう!というのも取りうる選択肢となるでしょう。
対処④:最終的には、受け入れるしか無い
と・・異動してきた人が使えないときの対処法について、いろいろお話ししてきましたが・・
異動してきた人が使えないときの対処法として、最終的には受け入れるしか無い!
これもまたちょっとキツいですが、現実だったりします。
そもそも「会社」という組織で働いていく限り・・
いわゆる使えない人が居たとしても、その人とは折り合いをつけてやっていくしか無いものです。
それがサラリーマンの宿命、とも言えてしまうでしょう。
「職場」というものは、いろいろな仕事レベルの人が混在するものです。
その中には誰もが認めるエース社員も出てくれば、仕事ができない社員も出てくるもので・・
そして自分から会社に就職した以上は、「そういった集団の中でやっていくこと」に同意していることになります。
もし仕事ができない、能力の低い人が居ない職場で働きたいのなら・・
それこそいわゆる「ハイクラス転職」を果たすか、独立するかくらいしか無いと思います。
もちろんそれぞれ一筋縄ではいかない、難しいことにはなってきますが・・
という感じで、異動してきた人が使えないときの対処法はいろいろあるのですが・・
それらを駆使したとしても正直、完璧な解決はなかなか難しいかもしれません。
なのでサラリーマンとして働く以上、最終的には受け入れるしか無いと理解することが・・
心を荒立てずになんとか対処していくための、いちばん基本的な方法になるのかもしれません。
今回は異動してきた人が使えないときの対処法をテーマにお話ししました。