パワハラって、される方に問題があるよね。
パワハラする人にも、する人なりの理由があるよね。
だから、パワハラされる方が悪いよね!
当然ですが、そんなことはありません。
パワハラで悪いのは、100%、完全に、絶対に「する側」です。
とはいえこの記事を開く人で「パワハラはされる方が悪い!」と思っている人も居ないでしょうから・・
パワハラはする方が悪いの?される方が悪いの?
〇〇という理由で、する方が悪いよ!
こういった話は、する必要が無いところだと思います。
しかし現実には、世の中で「パワハラはされる方が悪い」という主張はときどき、されています。
そしてそれがまかり通ることも残念ながら、あり得ます。
そして、パワハラされる方が悪い!という言葉を聞いたとき・・
どんな思考や事情から、そんな言葉が出てくるの?
ここが一番知りたいところになってくるのでは・・と思います。
なのでこの記事では、パワハラされる方が悪い!なんて考え方が現れるのはなぜ?
そして、それがまかり通るケースも無いとは言えないのは、なぜ?
といったところを解説していきます。
目次
パワハラされる方が悪いと「洗脳」したい
パワハラされる方が悪い!という意見がでてくるとき・・
パワハラされる人を「洗脳」したい!
というのは、わりと定番の理由になってきます。
パワハラをする人にとっては、自分が「悪」ということになると、損です。
パワハラ上司のレッテルが貼り付けられれば、針のムシロに座ることになりますし・・
告発されたりすれば大問題になったり、懲戒されたりする可能性もでてきたりします。
なので有利な立場から、一方的にパワハラをしたい人は・・
パワハラはされる方が悪い、という雰囲気を作るように行動することがあります。
権力とか声の大きさとかを使って、そういう場を作っていくわけですね。
なのでそういった洗脳の最中は、上司の「パワハラはされる方が悪い!」という言葉が響くことになりますし・・
洗脳されてしまった一部の人たちも「される方が悪いよね」と、口を揃えることになるでしょう。
そして会社じゅうの洗脳が完了すれば、もはや「パワハラするほうが悪い」という意見のほうが悪、という状況になってきます。
そんな悪どい洗脳なんて、現実にあるの?と思われるかもしれませんが・・
私自身はこれまでの社会人生活の中で何度も、そういうのを見てきています。
残念ながら、あるところにはあるんですよね。。
もちろん現実には、パワハラされる方が悪いなんてあり得ません。
しかし虚偽をゴリ押しすることで、それが本当であるかのように洗脳してしまう・・
いわゆる「プロパガンダ」は会社ならず、各国の政府とかも歴史的によくやっているものです。
他人をうまいこと支配する方法としては、わりと定番のやり方なわけですね。
もし仮にあなたが「パワハラされる自分が悪いのかな」と思って、この記事を開いたとしたら・・
もしかしたらあなたの会社は、洗脳によるおかしな常識がまかり通っているのかもしれません。
そしてこういうのは、外から指摘されない限りなかなか気づかないので注意が必要なのです。
という感じで・・パワハラされる方が悪い、と会社や社員たちが「洗脳」されている!
これがパワハラされる方が悪い!という意見が飛び出すときの、よくある事情になってきます。
ねじ曲がった上下関係がある
会社の中に「ねじ曲がった、おかしな上下関係」がある場合も・・
パワハラされる方が悪い、という意見がまかり通ることがあります。
上下関係が強い会社というのは、だいぶ減ってはきたのですが・・
特に日本においては、現代でもまだまだ多いものです。
強い年功序列の会社とか、権力絶対主義の会社とか、たくさんありますよね。
そしてそういった会社では、
- 上司といった上位者が、いつでも正しい
- 部下など立場が低いほうが、いつでも悪い
- どんな理由があっても「上」に逆らうことは許されない
こういった、とてもいびつな上下関係がはびこってしまうことが多いです。
そういった環境だと、たとえ上司がミスを起こしたとしても・・
その責任がとりあえず部下に行く、といったものすごく理不尽なことが起きたりします。
何が何でも上を有利に、下を不利にするような組織構造になっているわけですね。
なのでこういった状況では、パワハラにおいても「される方が悪い」ことになることがあります。
ほとんどの場合で、パワハラするのは立場が上の人、されるのは立場が下の人ですので・・
理性的に考えてどうか?は関係なく「とにかく下が悪い!」という流れで、そうなるわけです。
そして上下関係が強すぎる環境では、正論は通用しないものです。
なのでそういった環境で、パワハラするこの上司が悪い!という真っ当な声を上げようとしても・・
「上司に逆らうとは何事だ!」みたいな感じで、封殺されてしまうわけですね。
という感じで、ねじ曲がった強い上下関係が価値観をぐちゃぐちゃに歪め・・
それによって、とにかく下が悪い!上が正しい!ということになっている。。
これもパワハラされる方が悪い!という価値観が生まれる、よくある状況です。
パワハラされる方が悪い、というパワハラ
「パワハラの一環」として、される方が悪い!と言っている・・
これもパワハラされる方が悪いと言われるときの、よくある事情になってきます。
パワハラされる方が悪い!と言うのは、誰?
一番はパワハラしたい人たち、です。
される側が悪い!となった時、いちばん得をするわけですので、それはそうですよね。
そしてパワハラする人というのは、すべての言動が「パワハラ言動」になるものです。
この仕事はいつまでにやればいいか?と聞けば、実情に関わらず「今日までだ!終わるまで帰ることは許さん!」と言ったり・・
有給休暇は取っていいか?と聞けば、法律や就業規則を無視して「休み?論外だ!とにかく働け!」と言ったり、という感じです。
すべてにおいて「パワハラ側」に、完全に振り切っているわけですね。
そしてこれは「パワハラは誰が悪いか?」といった話題でも、同じことです。
建設的な考えとか、事実とかいったものを完全に無視し・・
脊髄反射的に「とにかくお前が悪い!俺は悪くない!」が出るわけです。
そしてパワハラが蔓延している会社では、「パワハラ」はよく話題に上るものです。
部下たちの間では、あの上司パワハラひどいから注意!みたいな話が流れまくりますし・・
上司と部下との間で、パワハラを巡る紛争になることも多いです。
なのでそういった話題の流れの中で、パワハラ上司が「とにかくお前が悪い!」と責任転嫁する・・
これもパワハラされる方が悪い、という意見がまかり通るときの定番の流れだったりします。
「パワハラされる方が悪い」との付き合い方
パワハラされる方が悪い!という意見が飛び出す理由は、そんな感じなのですが・・
じゃあ「パワハラされる方が悪い」と言ってくる人とは、どう付き合っていけばいいの?
ここも気になるところかもしれませんので、解説します。
まず最初に、大前提として・・
パワハラされる方が悪い!なんて言う人は、その時点で「言葉が通じない人」と捉えるべきです。
そもそもまともな思考回路からは、そんな言葉は出ないからですね。
なのでもしパワハラはされる方が悪い、と心の底から思っている人が居るなら・・
「パワハラはする方が悪いんだよ」と説得する必要なんて無いと思います。
じっくりと理由を解説し、分かってもらえる可能性なんて皆無に近いですし・・
真っ当なコミュニケーションが期待できない相手とは、話すだけ時間の無駄だからです。
そして、「言葉が通じない相手」と相対するときは・・
- 離れる
- 戦う
このどちらかで対処するのが、基本となってきます。
そして以下、自分なら具体的にはどうするか?を書いてみますが・・
もし「パワハラされる方が悪い!」と声高に語る人が、仕事となにもかかわりが無い関係なら・・
その時から連絡を取らないようにして、関係を断つことにすると思います。
仕事がかかわらない関係なら、いつでも自由に断つことはできますし・・
言葉が通じないタイプとの関係なんて、必要ないからですね。
そしてもし、そう言う相手が「会社や上司」だった場合は・・
さっさと退職するか、パワハラを告発などして戦うかの2択になってきます。
「パワハラされる方が悪い」なんて言ってる相手と、話し合いが実を結ぶことなど期待できないですし・・
そんな職場での長居は無用ですので、さっさと強硬手段に出るのが早いと思うからですね。
もちろん離れるにしろ戦うにしろ、相応の準備は必要です。
たとえば上の記事では「理不尽じゃない転職先を見つける方法」を書いたのですが・・
辞めたら生きていけない、という状況では現実的には退職はできませんので・・
転職の知識を身につけて、次の職場を確保できるようになったりなど「辞める力」を身につけておくのは必須でしょう。
もし「戦う」方向でいくのなら、
上の記事で解説したように、戦略を練り、負けないように戦わなければいけません。
まあ、戦うととんでもない時間や労力が掛かりかねませんので・・
正直、そこまでするくらいなら辞めるほうが良さそうですが。
という感じで「パワハラされる方が悪い」なんて言う人とは、マトモなコニュニケーションなんて望めませんので・・
そこで時間を浪費することなく、さっさと対処してしまうのが一番なのではと思います。
パワハラされる方に「理由」はあるかも
パワハラされる方が、悪いわけがありません。
される方に「問題」も無いです。パワハラする側だけに100%問題があるからです。
「原因」も無いです。パワハラする側がしなければ、パワハラは起こり得ないからです。
しかし・・パワハラされる「理由」なら、パワハラされる方に見つかることもあります。
つまり「パワハラされやすくなる要素」は、パワハラされる側に有るかもしれないということです。
そしてそれによって、あらゆるパワハラ上司から目を付けられてしまったり・・
もともとパワハラ気質ではない上司まで、パワハラに手を出したり・・となるかもしれません。
しかし「パワハラされやすくなる要素を持っている」ことが、悪であるわけはありません。
なのでそれによって「パワハラされる方が悪い」ということには、絶対ならない!・・と、そういう事情ですね。
じゃあ、パワハラされやすくなる要素って具体的には?
- 性格がおとなしい
- パワハラされてもまったく対抗しない
- あまり大きな「力」を持たない
こういったものが挙げられます。
「性格がおとなしい」というのは、パワハラされやすさを生む典型的な要素です。
上司相手でも気迫で押し返す!みたいな剛毅な性格の人と、いつも静かにしているおとなしい性格の人・・
パワハラしやすくなってしまうのはもちろん、おとなしい人のほうですよね。
そしてパワハラされてもまったく「対抗」しないと、パワハラがエスカレーションしやすいです。
もちろん会社員で部下である以上、怒鳴られたから怒鳴り返す!とかはなかなか難しいものですが・・
「それ、やめてもらえますか?」みたいにチクッと刺し返すだけでも、相手は手を引っ込めるものだったりします。
大きな「力」を持たないというのも、パワハラしやすくなる要因です。
たとえ部下であっても、パワハラに対抗する迫力とか威圧力とか、もしくは仕事をスムーズに回す仕事力とか・・
そういったパワーを持つ部下に手を出すと、上司自身が潰されかねませんので、そうそう絡むものではなくなります。
もちろんあてはまるからといって、それが「悪い」わけではない!というのは繰り返してきた通りです。
しかしパワハラをよく受ける場合は、このあたりが理由になっている可能性はありますので・・
もし可能なら、できるだけ変えていこう!というのはやってみる価値があることなのではと思います。
今回はパワハラされる方が悪いわけがない、をテーマにお話ししました。