忙しいのに残業しない人の心理とは

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定時で帰るサラリーマン

この職場、とてつもなく仕事が忙しいけど・・

残業しないと、とてもじゃないけど終わらないけど・・

そんな忙しい状況なのに、残業しない人が居る!!

 

「忙しいのに残業しない」人が、もしあなたの職場に居た場合・・

こんなに忙しい状況なのに、なんで残業しないの?理由は?

頭の中、一体どーなってんの??

そんな感じで、その人のことが気になるかもしれません。

 

もしくは、もしあなたが「残業を強制されそう」な状況にある場合・・

忙しい状況だけど、残業なんてしたくない!

でも・・忙しいのに残業しないって、大丈夫なの?許されるの?

そういったところが気になるのではと思います。

 

私自身、これまでの社会人生活で「忙しい状況なのに、同僚が残業せず帰る」パターンと・・

そして「忙しい状況だけど、自分は残業せず帰っていた」パターンの両方を経験しています。

 

なのでこの記事では、忙しいのに残業しない理由は何?どんな心理なの?

忙しいのに残業しないって、悪いの?許されるの?

といったところを解説していきます。

やむにやまれぬ事情がある

忙しいのに残業しない人の、いちばん自然な理由は・・

やむにやまれぬ事情」がある、ということです。

 

やむにやまれぬ事情というのは、

  • 病気
  • 育児
  • 介護
  • 妊娠・出産

こういった、ちょっとどうしようもない事情のことです。

そしてこれらの理由がある場合、社員は基本的に残業を断ることが可能です。

法律に基づいて正当に、ですね。

 

根拠を挙げていくと、まず「病気」については・・

第五条 使用者は、労働契約に伴い、労働者がその生命、身体等の安全を確保しつつ労働することができるよう、必要な配慮をするものとする。

e-Gov 労働契約法のページより引用

企業には労働契約法に基づく「安全配慮義務」があります。

そして残業をさせるのが望ましくないような病気がある人を残業させるのは、安全配慮義務に違反する可能性が高いです。

そして安全配慮義務違反は、企業にとってかなりハイリスクです。

なので残業できないような病気がある人は基本的に、残業を断れると言えるでしょう。

 

「育児」については、

第十六条の八 事業主は、三歳に満たない子を養育する労働者であって、(中略)当該子を養育するために請求した場合においては、所定労働時間を超えて労働させてはならない。(終略)

第十七条 (前略)小学校就学の始期に達するまでの子を養育する労働者であって(中略)当該子を養育するために請求したときは、制限時間(中略)を超えて労働時間を延長してはならない。(終略)

e-Gov 育児介護休業法のページより引用

こんな感じで「育児介護休業法」を根拠に、小学校就学前の子どもの育児のためなら、基本的には残業を断れるということになってきます。

 

「介護」については、

第十八条 前条第一項、第二項、第三項及び第四項(第二号を除く。)の規定は、要介護状態にある対象家族を介護する労働者について準用する。この場合において、同条第一項中「当該子を養育する」とあるのは「当該対象家族を介護する」と、同条第三項及び第四項第一号中「子」とあるのは「対象家族」と、「養育」とあるのは「介護」と読み替えるものとする。

e-Gov 育児介護休業法のページより引用

同じく「育児介護休業法」を根拠に、育児同様に、介護のためなら基本的には残業を断れるということになります。

 

そして「妊娠・出産」については、

第六十六条 使用者は、妊産婦が請求した場合においては、(中略)一週間について第三十二条第一項の労働時間、一日について同条第二項の労働時間を超えて労働させてはならない。

第三十二条 使用者は、労働者に、休憩時間を除き一週間について四十時間を超えて、労働させてはならない。
② 使用者は、一週間の各日については、労働者に、休憩時間を除き一日について八時間を超えて、労働させてはならない。

e-Gov 労働基準法のページより引用

「労働基準法」を根拠に、妊産婦は基本的に残業を断れるということになります。

 

という感じで、たとえ会社がどんなに忙しい時期であったとしても・・

会社は挙げたような事情のある人たちには基本的に、残業をさせることができません。

こういったケースで無理やり残業をさせようものなら、相応のペナルティが課されるでしょう。

 

なのでそういった、やむにやまれぬ事情があるので残業しない!

残業を断れる理由があるので、正当に断っている!

これが忙しいのに残業しない人の、いちばん自然なケースだと思います。

プライベートの時間を大事にしたい

プライベートの時間」を、大事にしたい!

これも、忙しいのに残業しない人のよくある心理です。

 

社会人は誰でも、仕事の時間だけではなく「プライベートの時間」を持っています。

プライベートの時間というのは例えば、

  • 趣味を楽しむ時間
  • 家族と過ごす時間
  • 休んだり眠ったりして、心身を整える時間

などといった、私的な時間のことですね。

 

社会人は仕事とプライベートの間で、バランスをとりながら生活しているもので・・

そして人によっては「プライベートの時間」をより重視したい!という場合もあります。

 

もちろん会社に勤める「社員」としての、理想の姿を求めるなら・・

会社が忙しいのなら、残業してそれに対応することが求められるでしょう。

そうする人のほうが、会社からの評価も上がるもののはずです。

 

しかし、自分はプライベートを優先するんだ!と心に決めている場合・・

会社が忙しかろうが何だろうが、関係ない!定時だから帰る!

 

それが「良いか悪いか?」の議論は、ここではしませんが・・

忙しいのに残業しない人は、そういった「プライベート重視」の心理を持っていることがあります。

出世に興味が無い

出世」に、まったく興味が無い!

これも、忙しいのに残業しない人の典型パターンです。

 

会社で働く動機は、人それぞれです。

そして人によっては「将来は課長!部長!そして取締役だ!」と出世を目指す場合もありますし・・

出世なんて興味ナシ!給料さえ割に合ってればOK!という人ももちろん居ます。

 

そして出世を「狙う」場合、会社が忙しい状況ではまず間違いなく、残業すると思います。

仕事でカツカツになっている会社をフォローするため体を張るのは、「好印象」に繋がりますし・・

特に上司や重役といった人たちの印象は、出世を大きく左右するものだからです。

 

逆に会社が忙しい状況で定時で帰ると、「悪印象」を持たれる可能性があります。

そして上司といった出世のキーパーソンから「あいつ、こんな状況に帰りやがって・・」みたいな印象を持たれるのは・・

出世ルートを断ち切ってしまう、致命傷となる場合さえあるでしょう。

 

しかし出世を狙わないなら、そういった事情は関係なくなるものです。

身を粉にして会社に尽くさなかったことで、悪い印象を持たれたとして・・

どうせ出世方向に進まないのなら、正直、痛くもかゆくもありません。

まあ、せいぜいが「雰囲気的に、ちょっと会社に居づらくなる」くらいのものでしょう。

 

忙しい状況を残業でフォローするのは、時間や労力を使ってしまうことです。

そして出世を狙わないので、コストを背負うぶんのリターンが無い!

これも忙しいのに残業しない人の心理のひとつです。

罰則を恐れていない

残業しないことによる「罰則」を、恐れていない・・

これも、忙しいのに残業しない人のよくある心理です。

 

残業しないって、どんなときに許されるの?

残業を断るのが「悪い」となるのは、どんなケース?といったところは、

定時で帰るのは悪い!と言われるけど・・その根拠ってなに?悪い場合や悪くない場合ってあるの?ここを解説しています。

上の記事で解説しているのですが・・

  • 残業を命じられた
  • 労使間協定が結ばれている
  • 命令が労使間協定・就業規則・労働基準法の範囲内

これらすべての条件を満たす場合は、残業はしなければならないものとなります。

 

残業なんて一切しなくていい!すべて断っていい!という意見がときどき見られますが・・

ルールはさすがに、そこまで労働者有利にはできていないようですね。

 

じゃあ、しなければいけない状況で残業を断ると、どうなるの?

その場合は、業務命令違反といった扱いとなり・・

就業規則に基づいた「罰則」を受ける可能性があります。

 

罰則はたとえば減給、降格、出勤停止、解雇、といった感じで・・

あなたの会社の就業規則にも、詳しく書かれているはずです。

 

そしてルールの範囲内の残業命令に従わないと、罰則を受けるリスクが出てくるのですが・・

罰則を恐れない」人は、罰則を覚悟で行動する場合があります。

 

たとえば罰則でいちばん重いのは、基本的には「解雇」ですので・・

解雇されると生きていけない状況なら、罰則を受けないよう立ち回るしかありません。

なので会社が忙しいから残業しろよ!と命令されたら、従うしかありません。

 

しかし例えば、

  • 次の就職のアテがある
  • 何らかの手段で不労所得を得ている
  • 実家がお金持ちで解雇されても困らない

こういった要素を持っていれば、罰則はそこまで怖いものではなくなります。

たとえ解雇されても、生きていけるからですね。

 

そして、業務命令違反・就業規則違反をしたからといって・・

べつに犯罪者になるわけではないというのも、事実です。

それら違反は「法律違反」とは、まったくわけが違うからですね。

 

なので、命令違反ということになって罰則を受けても、べつに困らない!

会社の命令に反したからといって、べつに「罪」を問われるわけでもない!

・・だったら、会社の命令なんて知らん!残業はしない!!

 

これも、忙しいのに残業しない人のよくある心理だと思われます。

残業なしで自分の仕事を終わらせている

そもそも残業なしで、自分の仕事を終わらせている

そして仕事が速いので、それができる。

これも忙しいのに残業しない人の、よくあるケースです。

 

仕事が速いともちろん、すばやく仕事を終わらせることができます。

そして定時までの時間で、自分のノルマ分がすべて終わったので、帰る!

これはとても自然なことです。

 

つまり、会社全体は忙しいけど・・

「その人は」残業するほど忙しくない状況、とも言えますね。

そしてすばやく仕事を終わらせる実力により、その状況を勝ち取っているわけです。

 

「早く終わったんだったら、残業して他の仕事もやれよ!」

これは早く終わらせて帰る人に対して、思われがちなことですが・・

これはシンプルに「求めすぎ」だと思います。

 

社員は給料をもらうのと引き換えに、業務命令に従う義務がありますので・・

命令として「その人に」与えられた仕事は、こなさなければいけません。

しかし「他の人の仕事」「命令されていない仕事」までやる道理は、どこにも無いはずです。

 

会社側が「そんなに優秀なら・・」と、その人だけに膨大な業務を命令することもありますが・・

それは、

上司にめちゃくちゃ、仕事を振られる。。とても終わらせられない。。そんなときの対処法を解説しています。

上の記事でも解説しているように、「過大な要求型のパワハラ」といったものにあたる可能性があります。

もちろん、何でもかんでもパワハラになるわけではありませんが・・

1人だけに、他の人の倍を超えるようなタスクを割り当てたりなんてのは、パワハラとなる可能性は高いと思われます。

 

という感じで、高い仕事力によって「自分の仕事」をすばやく終わらせている!

それによって他の人たちは忙しいけど、自分自身は忙しくない状況を作っている!

これも忙しいのに残業しない人の、ひとつのタイプとなってきます。

周囲を気にしていない

周囲の状況を、あまり気にしていない

これも忙しいのに残業しない人の考え方のひとつです。

 

周囲の状況が目に入らない人というのは、居ます。

言い方は少し悪くなりますが、空気が読めないとか、鈍感とか言えるタイプでしょう。

私自身、そういった要素がけっこうあると思います・・笑

 

そういうタイプの人は、たとえ周囲がめちゃくちゃ忙しく働いている状況でも・・

そもそも、それがあまり目に入りません。

なのであくまでマイペースで、いつもと変わらず仕事をしようとします。

 

「忙しい状況だし、みんな残業してるから、自分も残業しないとまずいかな」

そういった考え方がそもそも、頭に出てこないわけですね。

そしてそうであれば当然、忙しいのに残業しないこととなります。

 

そして周囲を気にしない人に「今の忙しい状況を見ろ!当然残業するべきだろ!」とか言ったとしても・・

気にしない人はそういった叱責も受け流してしまうので、さほどの効果はありません。

 

という感じで、周囲を気にしないので「残業したほうがいい雰囲気」がそもそも、分かっていない・・

これも忙しいのに残業しない人の、心理のひとつとなってきます。

心身が限界を迎えている

追い込まれて、心身が限界を迎えている・・

というのも、忙しいのに残業しない人のパターンのひとつです。

 

つまりは真面目で、会社の忙しい雰囲気を読み取って「残業しなきゃ」とは思っているけど・・

忙しく追い込まれすぎて、すでに体もメンタルもボロボロになっている。。

なので、もはや残業なんて無理なので帰っている、というケースですね。

 

私自身の前の職場にも、そのタイプの社員が居ました。

真面目でよく働くのですが、それゆえに上司にたくさんの仕事を投げつけられ、理不尽にこき使われ・・

もう限界!とばかりに爆発し、以降は一切の残業をせず帰るようになった、というケースです。

 

そういったタイプの社員は普通なら、求められれば残業をします。

もしくは「会社が忙しい状況だ」と気づいて、自分から残業することも多いです。

 

しかし会社や上司が「甘え」のような形で、そういった真面目な社員に仕事を投げまくると・・

社員とて人ですから、心身を壊したり、病んだりする可能性はあります。

 

そしてそういった過負荷が原因で、忙しい状況でも「もう無理!」とばかりに帰っている・・

これも、忙しいのに残業しない人のひとつのパターンだと言えるでしょう。

 

 

今回は忙しいのに残業しない人の心理をテーマにお話ししました。

運営者:りふりーびと

 

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「理不尽な仕事から自由になる」を目指し試行錯誤を続ける人です。

ブラック病院勤務でボロボロにされた経験から、そこを目指すようになりました。

「転職と副業」を追求した結果、すでにある程度は達成済み。

理不尽な仕事から抜け出す方法を発信するため、このブログを運営中。

【年齢・性別】30歳台後半、男性

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◇現在:フリーランス
◇元:ブラック病院の下っ端医療職

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◇姿勢改善で頭痛が治った経験あり
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