ボーナスのもらい逃げは許されないのか?

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お金をもらって喜ぶサラリーマン

今の会社をそろそろ辞めたい・・できれば今すぐにでも辞めたい・・

でも、そろそろボーナスの時期だな。しっかりもらってから辞めないとな。

ん?でも・・ボーナスのもらい逃げって、ヤバいの?

 

ボーナス・・つまり賞与をもらってすぐ辞めるのは、「もらい逃げ」と言われてしまうことがあります。

ボーナスをもらったんだから、会社のためにもっと働くべき!

それをせずにさっさと辞めるとは、何事だ!・・みたいな考えが裏にありそうですね。

 

そして、たまたま辞める直前にボーナスが重なったりすると・・

ボーナスをもらってすぐ辞めることになるな、もらい逃げになってしまうかな?

そう、心配になってしまうものだと思います。

 

会社や上司に「おまえ、もらい逃げしたな!」と責められやしないか?

ボーナスをもらい逃げしたことで、何らかの不利益が発生したりしないか?

具体的には、こんなところが気になるかもしれません。

 

なのでこの記事では、ボーナスのもらい逃げは許されないのか?

ボーナスのもらい逃げにデメリットはあるのか?

ここを解説していきます。

「許さない人」が、少数いる

ボーナスのもらい逃げは許されないのか?

この疑問に対する答えを、まずざっくりと言ってしまうと・・

許さない人が少数いる」、となります。

 

ボーナスのもらい逃げなんて、ほとんどの人は気にしません。

下にも書きますが、ボーナスをもらってすぐ辞めるのはルール上は特に問題ありませんし・・

ボーナス直後に辞めるのはけしからん!なんて器の小さい考え方をする人は、かなり限られてきます。

 

しかし、ボーナスのもらい逃げは許さない!と思う人が・・

「理不尽系上司」を中心に少数ながら居る、というのも現実でしょう。

 

理不尽な人というのは、どこの会社にも居るものです。

なぜか自分だけに、明らかにオカシイ量の仕事を投げつけてきたりとか・・

自分が責任者となるべき状況で、スタコラサッサと逃げたりするようなタイプですね。

 

そういったタイプの人に言わせてしまうと、

  • ボーナスという恩に報いないのは「不義理」だ!
  • 利益だけ得てさっさと逃げるのは、卑怯者だ!
  • 辞めるのなら、ボーナスは辞退するのが礼儀だろう!

こんな言葉が出てくることがあります。

それぞれ、筋が通った言葉とは言いがたいのですが。笑

 

そしてそういったタイプの人は、理屈が分からないものです。

なので就業規則で決まっているお金をもらって、法律を守って辞めるだけだったとしても・・

俺がルールだ!俺がダメだと言うんだからダメだ!みたいな理不尽な押しつけをしてきます。

 

ボーナスのもらい逃げに対して「許さない!」なんて思われる確率は、そもそも低いのですが・・

もし運悪く、許さない思うような「少数」に当たってしまった!

この場合に「ボーナスのもらい逃げが許されない」が、実際に起こってしまうのです。

 

じゃあ、そういった少数の人に「もらい逃げしやがったな!許さない!」と思われたとして・・

実際に、なにか問題は起きるでしょうか?

許されなくても、問題ない

ボーナスをもらった直後に、退職した・・

それが原因で「ボーナスのもらい逃げだ!許さんぞ!」と思われたとして・・

現実的には、大した問題にもならないのが普通です。

 

ボーナスをもらって退職する場合、その会社は数週間後には関係なくなる場所です。

退職してしまえば、仲のいい職場の友人とかを除けば、関係はバッサリ切れるものですよね。

「労働契約」で結ばれている関係だったわけで、その契約が解除されるわけなので、当然と言えるでしょう。

 

そして「許さないと思う人」との関係も切れるのが普通です。

辞めてしまえば従う理由も、話す理由も無くなってしまいますよね。

なのでその人からどう思われていようと、別にどうでもいいのではないでしょうか。

 

とはいえ・・理屈ではそうだとしても、なんとなく怖い感じはするかもしれません。

たとえば在職中にプレッシャーを掛け続けられていたりするなら、なおさらですね。

なので、許されないと思われたくない!もらい逃げはやめとこう!と思われるかもしれませんし・・

もちろん、最終的にどうするかは個人の自由ではあります。

 

しかし「もらい逃げは許さない!」と攻撃する人は、もともと理不尽なことがほとんどです。

ボーナスのもらい逃げをしたからと言って、それでいきなり理不尽な人に変貌する!ということはまず無く・・

なのでリスクの度合いは、もらい逃げによって特に変わらないことになります。

 

という感じで、ボーナスのもらい逃げを許されなかったとして、実害はそんなに無いですので・・

ここは、ボーナス直後に辞めるのを思いとどまる理由には、あまりならなかったりします。

「許されないとヤバい」なら、工夫を

ボーナスのもらい逃げが許されなかったとしても、問題ない!

基本的には、そう書いた通りなのですが・・

許されないとヤバいケースが有るので、この場合はひと考え必要になってしまいます。

 

具体的には、例えば退職後も同じ業界で、その相手と関わり続けなければならないケースとかです。

狭い業界だと、転職してもたびたび前の職場の人と会う!というのも珍しくなく・・

その場合は関係が切れませんので、リスクは残ったままになってしまいます。

 

そして例えばその相手が、業界における権力者といった立場の場合は・・

その人にニラまれると業界に居る限り、今後ずっと不利になりかねません。

なのでそういった場合は、ボーナスのもらい逃げによる印象悪化が、大きなデメリットになってしまいます。

 

ボーナスは魅力的なお金ですが、それでも給料全体から見ればたかが知れています。

なのでもしそういった事情で、もらい逃げのデメリットが上回るようなら・・

退職時期をズラしたりボーナス辞退したりして、もらい逃げを回避しておくのも選択肢にはなるでしょう。

もらい逃げはルール上、大丈夫?

ボーナスのもらい逃げをして許されなかったとしても、別にいいや!

そう割り切ろうと思うけど・・「ルール上」のほうは大丈夫なの?

ここも気になるところかもしれません。

 

そしてまず結論から言うと、基本的には問題ないです。

ボーナスに関わってくるルールには、

  • 法律
  • 就業規則
  • 労働契約

こういったものがありますが・・

どのエリアにおいても、ボーナスのもらい逃げの禁止はできないからです。

 

まず、いちばん基本的なところとして・・

民法 (期間の定めのない雇用の解約の申入れ)

第六百二十七条 当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。

e-Gov 民法のページより引用

民法にもこうあるように、退職は基本的に個人の自由です。

なので少なくともボーナスどうこうで、退職を制限したりはできないはずです。

 

他にもここにかかわる法律は、いくつかあるのですが・・

自分が見た限りでは、ボーナスもらい逃げを禁止するような条文は見つかりませんでした。

まあ常識的に考えても、そんな理由で退職の制限なんてできませんよね。

 

さらには「労働契約」「就業規則」は、法律より下に位置するものです。

なので、たとえ就業規則に「〇〇の期間の退職を禁ずる」なんて条文が入っていようものなら・・

法律違反として無効になるどころか、もっと重いことになる可能性もあります。

 

という感じでボーナスのもらい逃げは、ルール上での禁止も特に無いと思われ・・

なのでその視点から見ても、気にせず退職して大丈夫!と言えるでしょう。

ボーナスの「減額」はあり得る

ボーナスをもらった直後に辞めるのは、ルール上問題ないと書きましたが・・

ボーナスの「減額」はあり得るので、注意が必要です。

ボーナスをもらう前に退職の意向を示すことで、減らされてしまう可能性があるわけですね。

 

まず・・ボーナスについては就業規則で決まっていることがほとんどです。

どんな場合にボーナスを与えるか?ボーナスをカットする条件は?

そういった、ボーナスに関わるルールが書かれているわけですね。

 

そしてそもそもボーナスは、法律による支払い義務が無いので・・

支払いルールを会社が、あまり縛られることなく自由に決められます。

なので就業規則によっては、退職予定者へのボーナス減額が可能な場合があるようです。

 

とはいえ、どう支払うか?は就業規則によって縛られますので・・

就業規則にどう書かれているか?が何より大事です。

就業規則で支払うと決めたのなら、企業側もそのルールから逃れられないわけですね。

 

なので自分の会社の就業規則は、穴が開くほど熟読しておくのをおすすめします。

それによって、ボーナスで不利になってしまうような行動をあらかじめ避けられるからですね。

もらい逃げだろ!が怖いなら

退職のタイミングが、ボーナス直後になってしまった・・

まぁいいや、気にせず辞めてしまおう!

でも・・もらい逃げと「言われる」のが怖い!

この事情もあると思います。

 

ルール的には、問題ない行動だと分かっているけど・・

それに対する理不尽な言動に、精神的なプレッシャーを受けてしまうということですね。

それが原因でそのタイミングの退職をあきらめることも、あると思います。

 

そしてそういった「気にしてしまう場合」には、

言われたことをすぐ気にして、ストレスが溜まってしまう・・という悩みを持つ方向けに「気にしない方法」を解説しています。

上の記事で解説した「何を言われても気にしない方法」が、役に立つかもしれません。

言われたとしてもうまいこと受け流すことができれば、それで解決するからですね。

 

もしくは、

退職する!と決断したはいいけど・・それを伝えるタイミングって、早すぎるとデメリットある?ここを解説しています。

上の記事で解説しているように「退職を切り出すタイミングを遅めにする」と良いかもしれません。

退職を上司に伝えるのが早すぎると、プレッシャーを掛けられる期間が長くなってしまうからです。

なので就業規則などの違反にならない範囲で、遅めに切り出すことでこれを回避するわけですね。

 

会社側は、会社側だけの有利になるよう立ち回ってくるものです。

上司や重役といった人たちも、同じですね。

なのでそんな中でもちゃんと自分の利益を確保できるよう、いろいろ考えて立ち回っていきたいところです。

 

 

今回はボーナスのもらい逃げは許されないのか?をテーマにお話ししました。

運営者:りふりーびと

 

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「理不尽な仕事から自由になる」を目指し試行錯誤を続ける人です。

ブラック病院勤務でボロボロにされた経験から、そこを目指すようになりました。

「転職と副業」を追求した結果、すでにある程度は達成済み。

理不尽な仕事から抜け出す方法を発信するため、このブログを運営中。

【年齢・性別】30歳台後半、男性

【本業】
◇現在:フリーランス
◇元:ブラック病院の下っ端医療職

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◇姿勢改善で頭痛が治った経験あり
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