与えられる仕事を、何とかこなそうとはしているけど・・
どうしても、すぐにキャパオーバーしてしまう!
キャパーオーバーの原因は能力不足なの?
仕事をすべて終わらせることができないと、上司に怒られてしまいます。
私自身、昔はそれで怒られたことはありますし・・
あなたももしかしたら、怒られてしまう状況かもしれません。
もちろんサボったり怠けたりして、仕事が終わらないのは論外でしょう。
しかし本気なのに仕事があふれてしまい、どうしてもすべて終わらせることができない・・
つまりキャパオーバーとなってしまうことが、現実にはあります。
そして全力でやっているのに、どうしてもキャパオーバーしてしまうと・・
これって、自分の能力が足りてないからなの?
こう思ってしまうのも、自然なことかもしれません。
特に上司に「おまえに能力が無いから終わらないんだ!」みたいなことを言われると、そうなってしまいますよね。
なのでこの記事では、仕事のキャパオーバーは能力不足と関係しているのか?
ここをテーマに解説していきます。
目次
能力不足か?の見分け方
仕事がキャパオーバーしてしまうのは、自分が能力不足だからなの?
それとも実は、自分の能力以外のところに原因があるの?
この「見分け」はキャパーオーバーへの対応方法を考えるためにも、とても大事です。
もし能力不足が原因なら、能力を鍛えたりが基本となります。
もし能力不足ではないなら、その原因に応じて対応することになります。
という感じでやるべきことがまったく変わってきますので、ここは大事なところですね。
じゃあ、キャパオーバーが能力不足だからか?はどうすれば見分けられる?
ここでは「能力不足ではない条件」を挙げてみると、
- 同僚と比べ、無茶を言われている
- キャパオーバーが短期間に限られる
- ミスや失敗は少ない
こういった条件を満たすとき、キャパオーバーは能力不足ではない可能性が高まります。
もし、同僚と比べ無茶を言われている場合・・
それでキャパオーバーになってしまう原因は「無茶を言われているから」そのもので、おそらく能力不足ではありません。
同僚と同じくらい能力があっても、無茶を言われてしまえばキャパオーバーしますよね。
キャパオーバーが短期間に限られる場合も、能力不足の可能性は下がります。
能力不足が原因なら、能力なんてそう簡単には変わらないので、キャパオーバーは何年も長期間続くはずで・・
キャパオーバーが数ヶ月だけとかなら、原因はたとえば「異常な繁忙期だったから」など別のところにありそうです。
キャパオーバーはするけどミスや失敗は少ない場合も、おそらく能力不足ではないでしょう。
能力不足の人がキャパオーバーするほど忙しくなれば、ミスや失敗を連発してしまうのが普通で・・
しかしそうならないのなら、能力自体はちゃんとあるけど他の理由でキャパオーバーしている!となるのが自然です。
そして、これらの逆なら・・
つまり「キャパオーバーが長期間続き、ミスや失敗が多く、まわりと比べ無茶を言われているわけでもない」なら・・
残念ながらそのキャパオーバーは能力不足からきている可能性が高い、となるでしょう。
ちなみにですが、例えば上司に「おまえは無能だ!」と言われたから能力不足、と思いこんでしまう場合があるようですが・・
このあたりは正直、ほとんどアテにならないと思います。
上司は事実にかかわらず、パワハラとか当てつけで発言したりするからですね。笑
という感じで、キャパオーバーが続いてしまったとして・・
それが能力不足からきているか?はそういった基準で、ある程度見分けられます。
じゃあ、キャパオーバーが能力不足からきて「いる」場合はどうすればいいの?
以下、ここを解説していきます。
能力不足は鍛えれば何とかなる?
キャパオーバーしてしまう原因は、おそらく自分の能力不足だ!と分かってしまったとしたら・・
じゃあ、鍛えれば能力不足は解消できるの?
次に考えることとしては、これがいちばん自然な流れだと思います。
能力が不足しているのなら、能力を上げられればそれが一番です。
これはもう、誰でもそうしようと思うものでしょうし・・
上司や会社といった相手も、それを求めてくるはずです。
しかし能力を底上げするのは、とてつもなく難しいのが現実ではあります。
全体的な仕事能力を、たとえば今の3割底上げする!となると・・
普通は莫大な努力が必要ですし、時間も最低で数年はかかるでしょう。
そしてキャパオーバーしているような状況で、そんな努力はなかなか出来るものではありません。
しかしそれでも、何とかして能力不足を解消しようとするなら・・
キャパオーバー部分の能力を、ピンポイントで改善するのが一案となります。
能力を全体的に鍛え、デキる人になるには莫大な時間がかかりますが・・
たとえば努力する対象を10分の1にすれば、かかる時間も10分の1になります。
対象を100分の1にすれば、もちろん100分の1の時間で改善できます。
もちろんキャパオーバーの原因が、全体的な能力不足ならなかなか難しいです。
しかし、もしキャパオーバーの「核」となるような、能力の不足点を見つけることができるなら・・
そこだけに力をつぎこんでピンポイントで改善すれば、キャパオーバーが一気に解決できる可能性はあります。
具体例としては、たとえばタイピングが多い仕事で・・
ブラインドタッチが出来ていないのが足を引っ張っている、というケースがあります。
キーボードをずーっと見ながら打つので、手と目をべつべつに使うことができず、それが効率低下を招いている・・ということですね。
そしてもしそういう状況なら、それはブラインドタッチを習得すれば解決することになります。
ブラインドタッチを習得する方法は、
たとえば私も上の記事で書いているのですが、学習方法さえ分かれば割とすぐ習得できることも多かったりします。
そしてブラインドタッチを習得し、それが例えば仕事効率を2割ほど高めてくれたとするなら・・
もしギリギリでキャパオーバーしていた場合は、キャパオーバーは解消されることになります。
もちろん、どこがキャパオーバーの原因か?は人によって違ってきます。
そしてもし原因が、そう簡単に埋められない重大なものであった場合は・・
努力による解決は、なかなか難しい!となってきてしまいます。
じゃあ、もしキャパオーバーが努力ではどうにもならないなら、どうすればいいの?
努力ではどうにもならないときの対処法
キャパオーバーの原因となる能力不足が、努力ではどうにもならないなら・・
そしてそれでも、キャパオーバーを何とかしたいとするなら・・
とれる対応は要求される能力がよりマイルドなところに移る、になってきます。
世の中には要求レベルがハードな職場も、マイルドな職場もあります。
そして今のままの能力値で、キャパオーバーを防ぐためには・・
今ほどにハードではない職場に移れば、それで達成できる可能性はあります。
そして職場を変えるなら、とれる方法は・・
- 異動
- 転職
この2つのどちらかになるでしょう。
会社内で移動するのか?会社外に移動するのか?ということですね。
もしあなたが、会社内でもわりとハードな部署に居る場合・・
「異動」できる可能性は、十分あると思います。
社員をキャパオーバーにさせるデメリットは、本人だけでなく会社にも発生するからですね。
しかし他の社員の手前、理由もなくマイルドな職場への異動はさせにくいもので・・
なのでこの場合はキャパオーバーをわかりやすい証拠で示すのが、有効かもしれません。
例えば限界を越えてしまい病んでいるなら、病院を受診し「うつ状態」の診断をもらうとかですね。
例えばそういった診断書があれば、企業は「安全配慮義務」がありますので、むやみに負担を掛けるのは難しくなります。
もちろん、こういうのは乱用してはいけないですが・・
もし明らかなキャパオーバー状態になってるのに、潰れても構わないとばかりに仕事を押し付けられる!
そんな場合は、とれる選択肢のひとつにはなってくるでしょう。
そして「転職」ともなると、ハードルは異動よりずっと高くはなりますが・・
異動はさまざまな理由で難しいけど、それでもマイルドな職場に移りたい!
もしそうなら、選択肢は転職しかなくなってくるでしょう。
快適な職場に転職する方法は、
たとえば、上の記事で解説しています。
という感じで、キャパオーバーが能力不足から来ている!と分かったとして・・
そしてその能力不足は、なかなか解消が難しい!
そういう状況なら何とかして、要求レベルがよりマイルドな環境に移る!が検討のしどころになります。
キャパオーバーが能力不足では「ない」ケース
キャパオーバーが能力不足からきている場合、どうすればいいか?をここまでお話ししてきましたが・・
能力不足「以外」のところが原因でキャパオーバーになることも、もちろんあります。
能力自体は十分にあるけど、別の理由でキャパ越えしているわけですね。
それって、具体的にどんなケース?
- 仕事を振られすぎている
- その仕事に不向き
- 仕事そのものの設計にムダが多い
例えば、こういったものが挙げられます。
仕事を振られすぎている
たとえば仕事を振られすぎの状況だと、能力があってもキャパオーバーしてしまいます。
たとえ普通の3倍の仕事をこなせる、スーパープレイヤーでも・・
10人分の仕事を投げつけられてしまえば、キャパオーバーになりますよね。
「仕事を振りすぎな上司」という存在と、その対処法について、
上の記事で詳しく解説しているのですが・・
パワハラ的に、嫌がらせか?と思うくらいに仕事を振りまくる上司は実際に居るものです。
私は経験しましたし、あなたももしかしたら経験済みかもしれません。
しかし周りと同程度、もしくは職場の平均程度の仕事をちゃんと終わらせているのなら・・
「それ以上の過剰な仕事」に対応できないことについて、文句を言われる筋合いなどありません。
仕事の投げすぎはルール的にも「過大な要求型のパワハラ」となりますし・・
理屈としても、同じ給料の中、自分だけたくさんの仕事を買って出る意味などありませんよね。
そういうのが意味を持つのは「どんな苦労をしてでも出世したい」みたいな、特殊な事情がある場合だけだと思います。
という感じで、明らかに異常なレベルの仕事量を振られている!
この場合は能力は十分あるのに、キャパオーバー!となってしまいます。
その仕事に不向き
そもそも、その仕事に不向きである・・
なので本来のパフォーマンスが、まったく出せていない!
これも能力不足ではないのにキャパオーバーとなる、定番のケースとなってきます。
仕事に向いていないと、どんな状態になるか?については、
上の記事で解説したのですが・・
仕事には人それぞれ、向き不向きがあるもので・・
まったく向いてない仕事では、効率が半分以下まで落ちることも珍しくありません。
そして効率がそこまで落ちれば、もとの能力は十分有ったとしても、キャパオーバーになってしまいます。
そして仕事を割り当てるのは、上司の仕事なので・・
まったく向いてない仕事をしているのが原因で、能率低下・キャパオーバーを招いている!
その責任を本人に問うのは、酷というものでしょう。
じゃあ、向いてない仕事を回避したいならどうすればいい?
②:向いてない仕事をさせられてしまう、原因を考える
③:今後の人生で、向いてる仕事だけやっていくためのプランを組む
こういった手順で、いけるかもしれません。
たとえば私自身は、「落ち着いた環境でじっくり考える」タイプの仕事に向いています。
そして火花が散るような最前線の現場で、臨機応変に対応するのには不向きです。
なのでそういった向き不向きを前提に、向いた仕事ができるよう試行錯誤してきましたし・・
その甲斐あって、現在はほとんど向いている仕事だけをやれています。
という感じで、あまりに不向きな仕事をしているので、本来の力をまったく出せていない・・
これも能力不足以外でキャパオーバーするときの、よくある状況です。
仕事の設計にムダが多い
仕事の設計そのものに無駄が多い場合も・・
本人の能力とはあまり関係ないところで、キャパオーバーを生んでしまいます。
社員がどんな仕事をやればいいか?を決めるのは、会社や上司です。
社員たち本人に、仕事そのものを采配する権利は普通ありませんよね。
なので社員は、与えられた仕事をただするのが基本になってきます。
そして与えられる仕事が「まとも」なものなら、問題になりませんが・・
もし与えられる仕事の「設計」がボロボロだと、効率よく働きたくても無理になってきます。
もし本人の好きにできるのなら、能力のある人はさっさと状況を改善し、効率よく仕事をするのですが・・
「会社員」という命令される側の立場にある以上は、自分での采配には限界があります。
なので上から「ダメ采配」を受けてしまうと、本人が十分に有能だったとしても、キャパオーバーしていく羽目になるのです。。
たとえば私自身も以前は、そのあたりの事情に悩まされていました。
私の場合は時代遅れの、とてつもなく動作が遅いパソコンでの作業を強制され・・
まともなパソコンを使う場合の3倍ほどの時間が、無駄に掛かってしまっていました。
そしてそういった負担が積み重なってしまうと、どうしようもなくキャパオーバーしてしまいます。
という感じで「仕事の組み方そのもの」に問題があり、いち会社員の立場からはそれを解決できない・・
というのも能力はあるけどキャパオーバーするときの、よくある事情になってきます。
という感じで、キャパオーバーは能力不足による場合も、そうではない場合もあります。
そしてどっちの場合であっても、キャパオーバーは頭をフリーズさせたりして、最終的に悪い結果をもたらしますので・・
原因をしっかり分析して対応し、最優先で解消するべきところになってくるでしょう。
今回はキャパオーバーは能力不足が原因か?をテーマにお話ししました。