Aさんが辞めた。社内で重要な人だったのに。。
と思ってたらBさんも辞めた。Cさんも辞めた。。あれ、なんかやばくね?
さらに、続々と辞めていく社員たち。。
もしかしてこの会社、人がいなくなる会社なのか!?
社員・・つまり「人」は、会社のいちばん大事な構成要素です。
なので、人がどんどんいなくなってしまうのは・・
会社にとって、致命的なダメージなります。
具体的には、仕事がなかなか回らなくなったり・・
それを補うために、過重労働が当たり前になったり・・
そしてやってられなくなった社員がさらに辞めていったり、みたいな感じですね。
なのでもしあなたが「会社を管理する」立場なら、人がいなくなる会社になるのは何としても防ぎたいところでしょうし・・
もしあなたが「就職する会社を探している」立場なら、人がいなくなる会社は避けたい!となるはずです。
なのでこの記事では、人がいなくなる会社ってどんな特徴があるの?
どんなポイントを見れば、人がいなくなる会社を見抜けるの?
といったところを解説していきます。
目次
理不尽な上司が居る
人がいなくなる会社の、第一の特徴は・・
「理不尽な上司が居る」、ということです。
私自身、これまでにいくつかの会社に属してきましたし・・
現在は「産業医」という立場から、職場をコンサルのような目線で見ることも多いのですが・・
人がいなくなる会社の特徴としては、これが一番多いと感じます。
上司が理不尽というのは、具体的には・・
- 意味もなく怒ったり、暴言を吐いたりする
- 特定の社員に、過重な仕事を押し付ける
- 本来取るべき責任を取ろうとせず、あまつさえ部下に被せようとする
こんな感じですね。
こういった理不尽に晒されれば当然、不満が溜まっていくものです。
そして部下は基本的に、上司に「逆らう」ことが許されませんので・・
理不尽から逃れるため、最終的には会社からいなくなるものなのです。
理不尽上司は多ければ多いほど、影響力は高まりますが・・
1人居るだけでも、「人がいなくなる会社」を作るには十分だったりします。
たった1人の理不尽上司が、何十人もの社員に悪影響を与え退職に追い込む例も、見たことがあります。
あなたの会社から人がいなくなるとしたら、まずは会社を見回してみて・・
あー・・この人が原因かも・・と感じたら、当たりの可能性は十分にあります。
そして理不尽上司は、わかりやすく理不尽を働くこともありますが・・
うまく隠れて、「被害者たち」以外には分からないように暗躍することもあります。
この場合は「そこが原因だ」と突き止めるのに、苦労するかもしれません。
という感じなので、もし管理者側の人であれば・・
理不尽上司を見つけたら早く排除しないと、これからも人がどんどんいなくなる可能性が高いでしょう。
そして会社を探していて、「人がいなくなるような会社」を避けたいのなら・・
理不尽上司は居るか?を人づてに聞いたりしてでも、何とか把握したいところです。
儲かってない
人がいなくなる会社の特徴、その2は・・
うまく「儲かっていない」ことです。
会社の目的は最終的には、収益を出すことです。
そしてひとりの社員の目線からだと、自分の給料だけが気になると思いますが・・
「会社全体」としての売上、つまりどのくらい儲かっているか?も大事な要素だったりします。
そして、会社全体がうまく儲かっていない場合・・
- 人を雇うことができず、マンパワー不足で忙しくなる
- 働きやすい会社にするための、設備などへの投資ができない
- 社員に多くの給料を払えない
という状況になってきます。
そしてこういった状況は「辞めたい気持ち」につながります。
人が少なく忙しくて、設備が古くて働きにくく、そして給料は安い・・
そりゃ、やってられなくなるのも仕方がありません。
そしてこのあたりの問題は、会社がよりうまくビジネスを回してお金を稼げれば解決しますが・・
それが出来ていなくてお金が稼げない場合、これらの問題を解決するのはまず無理です。
なので「人がいなくなる状況」の改善は、難しくなるのです。。
そして会社が儲かっていないというのは、社員ひとりひとりが頑張ったところで、基本的にはどうしようもありません。
会社の収益性を決めるのは「経営者のビジネス手腕」といったもので・・
会社の経営そのものがうまく出来ていないなら、社員が無理して頑張ったところで、それを覆すことなどできないのです。
という感じで、会社が儲かっていないことによって、やってられないような社内状況になっている・・
これも人がいなくなる会社になる、大きな理由です。
知識や能力を認めてもらえない
知識や能力を、正当に認めてもらえないというのも・・
人がいなくなる会社のひとつの特徴です。
社員には、さまざまな仕事レベルの人が居ます。
一般的な仕事ぶりの人、あまり仕事ができない人も居て・・
そして中には「知識や能力を、高いレベルまで鍛えた人」も居ます。
そういった優秀な人は多くの仕事を、正確にこなしてくれたりします。
なので会社としては、大助かりではあるのですが・・
しかし会社はそういう人たちを正当に評価しないことがあります。
評価というのは出世とか、給料アップとか、部署選びの自由とかですね。
優れた成果を出す社員は、会社からそういった利益を受けることが多いものですが・・
そういったプラスの扱いは一切せず、全員同列に扱う!みたいな感じです。
優秀な人たちというのは、他人の何倍も努力しているものです。
そしてその高い仕事レベルを会社に注ぎ、高い成果を出していながら・・
それに対するリターンが何も無い!となると、それは空しくなるものだと思います。
そして知識や能力を、リターンの形でちゃんと評価してくれる会社というのは、いくらでもあります。
なので実力に自信のある人は普通に、そっちに行ってしまうわけですね。
そしてこのパターンは、ただ人がいなくなるだけではなくて・・
「優秀な」人がいなくなるパターンです。
なので、会社への致命的なダメージとなることも多いのです。
知識や能力が認められず、優秀な人を潰してしまう職場の特徴は、
上の記事で、より詳しいところまで踏みこんで解説しています。
「新人」が少ない
「新人」が少ないというのも、人がいなくなる会社の1要素です。
新人が、なかなか入ってきてくれないか・・
もしくは新人がどんどん辞めていくか、で減っていくわけですね。
新人が少ないと、既存の社員たちは「ずっと下っ端」状態になります。
なので新人が最初にこなすことが多いような雑用を、入社何年目になってもやり続けることになり・・
たとえば飲み会においても、注文をとったりお酒を注いだりの下っ端扱いがずーっと続くことになります。
そしてこれは、もうやってられない!と思うに十分な理由になり得るはずです。
さらに新人の数というのは、その会社の「将来性」を示すバロメーターみたいなものです。
新人が毎年まったく入ってこないのなら、「新しい世代」が積み上がることはなくなり・・
その会社の将来は、先細りになってしまいますよね。
そしてそれは既存の社員たちにとっても、微妙だなぁ・・と映るはずです。
新人が少ないのにはもちろん、理由があります。
例えばその会社が新人の目線から見て、魅力的に映らない場合は、なかなか入ってくれません。
ぱっと見でなんとなく「ブラック企業臭」がする、なんかはその筆頭でしょう。
新人たちにとっても就職は死活問題ですので、そういったところは血眼になって見ているものです。
そして、新人たちが入ってこないのもヤバいのですが・・
せっかく入った新人が「すぐ辞めていく」のは、もっとヤバいです。
辞めてしまうのなら今後、どうあっても新人が増えていくことは無いからですね。
新人がどんどん辞めてしまうのは、どんな職場?といったところは、
上の記事で解説していますが・・
いくつか抜粋してみると、
- 新人だけの負担が強すぎる
- パワハラ上司など「辞めたくなる原因となる人」が居る
- 得られるスキルが無い会社だと判断されている
- 会社に将来性が無いと判断されている
こんな感じですね。
もし思い当たる項目があれば、それが新人が辞めていく原因かもしれません。
職場としての「レベル」が低い
全体的に、職場としての「レベル」が低い・・
というのも、人がいなくなる会社の特徴に挙げられます。
レベルの低い職場については、
上の記事で解説していますが・・
つまりは社員たちの「目的意識」「向上心」といったものが、極端に低いようなタイプの職場ですね。
レベルの低い職場では、頑張って働いてもレベルアップに繋がりにくいですし・・
そもそも「頑張って働く」ことそのものが、異端の目で見られたりします。
そしてそういった会社は大きな収益を上げられませんので、給料も低くなりがちです。
なので、その会社に居るメリットとか、将来性とかいったものが見出せなくなり・・
いなくなってしまう人が増えてしまうのです。
なので会社選びをしている最中は、あまりレベルの低い会社はできるだけ避けたいところです。
そして、最初はみんなが向上心にあふれた、いろいろな意味で明るい会社だったとしても・・
ふとしたきっかけで、落ちていってしまう場合もあります。
そしてそれが理由で、人がいなくなってしまう・・というケースもあり得ます。
会社のレベルがどんどん下がり、ダメになっていく「兆候」の察知方法については、
上の記事で解説しているのですが・・
会社のレベルが下がってしまって、人がいなくなってしまってからだと・・
職場を改善するにしろ、離れるにしろ、なかなか難しくなってしまうものです。
なので兆候をしっかり察知し、早めに動きたいところだと思います。
「雰囲気」がギスギスしている
職場の「雰囲気」が、ギスギスしている・・
これも人がいなくなる会社の、よくある理由です。
ギスギスした雰囲気の職場って、どんなもの?
ここの詳しいところは、
上の記事で解説しているのですが・・
たとえば職場の中で、誰も仲良くしていないような会社ですね。
上司は部下にパワハラし、部下は上司を恨み、同僚同士は仕事を押し付け合い・・
誰もお互いを信用せずに、ギスギスした雰囲気で向かい合っている・・という感じです。
そして、そんなギスギスした職場にずっと居たい!なんて思う人は居ないはずです。
メンタルをずっとすり減らし続けることになりますし・・
場合によっては、適応障害やうつ病といった精神的な不調におちいる可能性もあります。
なのでこのギスギスによるプレッシャーが、一定レベルを越えてしまったとき・・
もう嫌だ!無理!となって、会社からいなくなるわけです。
なのでギスギスした雰囲気も、人がいなくなる会社の特徴のひとつとなります。
次の職場への「踏み台」になっている
その会社が、次の職場への「踏み台」となっている・・
この場合も、人はいなくなりやすいものだったりします。
日本では、資格や称号を取るために・・
「このタイプの職場に何年居なければならない」みたいな条件が設けられていることが、けっこうあります。
そしてそのために特定の会社や職場に行く!というケースもよくあります。
そして資格などを得るために必要だけど、ずっと居たいほどの魅力は無い場合・・
目的を果たしてしまえば、すっと居なくなるものです。
例えば、資格のアップグレードのために必要な「2年間の研修」をクリアしたので、もう用済み!
「博士号」を取る条件を満たしたので、もういいや!みたいな感じですね。
そしてもちろんこの場合でも、社員は馬鹿正直に事情を話すわけではありません。
それをやってしまっては針のムシロに座ることになり、不利になるので・・
あくまで「この会社でずっとやっていきたいです!」みたいなポーズを取りつつ、目的を果たしたらいなくなるわけですね。
もしあなたの会社が、何らかの資格や立場を得るための研修施設だったりした場合・・
このあたりが理由で、人がいなくなる会社となっている可能性もあります。
なのでその場合は「資格等だけ」が会社の魅力だと思われないよう、会社の価値を高めていきたいところです。
今回は人がいなくなる会社の特徴をテーマにお話ししました。