Aさん、とても優秀だったのに・・
ある時、突然辞めてしまった!
・・優秀な人が辞めた後が、キツすぎる!!
優秀な人はけっこう、よく辞めるものです。
そしてもしあなたの職場から、優秀な人が辞めてしまった場合・・
あなたの職場は「優秀な人が辞めた後」の状態で、何とかやっていくしかありません。
そして優秀な人が辞めた後の職場は、ボロボロになりやすいものです。
特にその職場が「優秀な人の力でもっていた」なんて場合は、そうですね。
なので、優秀な人が辞めた後の職場に取り残されてしまった場合・・
- 優秀な人が居ないこの職場、今後どうなっていくの?
- 優秀な人が辞めてしまった職場を、なんとか立て直す方法はある?
- 優秀な人はなぜ辞めたの?再発を防ぐ方法は?
こういったことが気になってくるのでは、と思います。
なのでこの記事では、優秀な人が辞めた後はどう対処すればいい?
ここを軸に解説していきます。
目次
優秀な人が辞めた後は、どうなる?
うちの職場、ずっと優秀な人が働いてくれていたけど・・
ついに先日、その優秀な人が辞めてしまった!
この職場、今後どうなっていくの・・?
優秀な人の力というものは、大きいものです。
パレートの法則とは
「80:20の法則」ともいわれ、「売上げの8割は2割の社員に依存する」といった傾向をさす。集団の報酬や評価が一部の構成員に集中するという経験則。
野村総合研究所の該当ページより引用
こういった法則もあるように、2割の優秀な人が8割ぶんの成果を出すなんてことも、あり得ます。
そして、もしそうだとするなら・・
企業の上位2割を占める優秀な人たちが、こぞって全員辞めたと仮定すると・・
企業は8割ぶんの成果を失い、その力は地に墜ちることになります。
もちろん、本当に80:20になってるのか?は微妙なところでしょうが・・
優秀な人というのは、予想以上に大きな力を持つものだ!というのは間違いないでしょう。
優秀な人の力って、具体的にどんなもの?
- 圧倒的スピードで仕事ができる
- 他の人にはできない、特殊な仕事ができる
- 広い視野を持ち、仕事をうまく「管理」できる
こんな感じですね。
なので優秀な人が辞めた後は、優秀な人がやってくれていた「圧倒的な量の仕事」が残り・・
他の誰もが担当できない、特殊な仕事はまるっと残り・・
そして仕事はうまく管理されなくなり、職場のアウトプットが全体的に落ちる!
という、それぞれが起きる可能性があります。
もちろんそんなことが起きれば、職場への影響は甚大となり・・
8割とまではいかないまでも、「職場の力」は大幅カットされることになり・・
労働時間は増え、給料は下がり、理不尽な事態が激増する!
優秀な人が辞めた後は、そんなことになってしまうかもしれません。
じゃあ、優秀な人が辞めた後のヤバい状況にはどう対応すればいいの?
圧倒的に不利な事態となりますので正直、サクッと解決する方法なんて無いのですが・・
以下、思いつく対処法をできるかぎり書いてみます。
「もっと辞める」は、何としても防ぐ
優秀な人が辞めてしまった!
そんなとき、いちばん警戒しなければいけないことは何?
優秀な人がもっと辞める、ということです。
優秀な人が1人辞めるのは、痛いものです。
しかし優秀な人がさらに1人、また1人と辞めていくと・・
職場へのダメージは2倍・3倍と膨れ上がり、取り返しのつかないレベルの損失になってしまいます。
優秀な人ばっかり辞めるなんて、本当にそんなこと起きる?と思われるかもしれませんが・・
優秀な人が辞めるときは、職場に「優秀な人が辞める流れ」が出来ていることがあります。
そしてもしそうなら、優秀な人だけが職場からピンポイントで抜けていく・・という、恐ろしい事態が起きてしまいます。
実際に私の前の職場でも、優秀な人が辞める流れが発生しました。
まず頭の良い敏腕上司が辞め、次に勤勉で仕事をどんどんこなす同僚が辞め・・
さらには大量のデータを取り仕切るキーマンが辞め・・と、地獄のような事態になりました。
そして間をおかず、私自身も辞めました。私が優秀だったかは定かではありませんが。笑
じゃあ、優秀な人が辞める流れって・・どんなときにできるの?
もちろん、いろいろなケースがあるのですが・・
「優秀な人が潰される職場」になっているから、というのはとても多いと感じます。
優秀な人が潰される職場については、上の記事に書いたのですが・・
要点を抜粋すると、
- 優秀な人にたくさんの仕事が押し付けられる
- 優秀な仕事への見返りはなにも無し
- 「優秀ではない人」からの、嫉妬による攻撃がある
優秀な人が潰される職場というのは、こんな条件が揃っていて・・
そしてそんな状況では、どんどん辞めていくのは当然のことですよね。
さらには優秀な人ほど辞めやすい、という事実もあります。
なぜそうなるか?といったところは、
上の記事に詳しく書いたのですが・・
優秀な人は強い「力」がありますので、職場を辞めたとしてもフツーに生きていけるものだったりします。
なので理不尽にさらされたりすると、ためらわずサクッと辞めてしまうことが多いのです。
辞めてしまった優秀な人が戻ってくることは、まずあり得ません。
なので辞めてしまったこと自体は、もう仕方がないのですが・・
出血が続くように、さらなる「優秀な人の流出」が起きるのは本当にマズいものです。
なので最悪の事態を避けるためにも、優秀な人が辞める流れを・・断ち切る!
優秀な人が辞めた後、ここは真っ先に押さえておくべきポイントになると思います。
「優秀な人に依存しない体制」を作っておく
そもそも職場に「優秀な人に依存しない」体制を作っておく!
これも優秀な人が辞めた後のダメージを最小限にする、方法のひとつです。
優秀な人は強いパワーで、職場を支えてくれるものです。
しかし、もしその職場が優秀な人の力「だけ」で成り立っているなら・・
優秀な人が辞めた後は、支柱を失った建物のように、ガラガラっと崩壊してしまいます。
しかしもし優秀な人だけに頼らず、「優秀ではない人」も成果を出せるような仕組みが出来ている場合・・
優秀な人が辞めた後も、職場は致命的なレベルにまでは追い込まれません。
成果が下がるのは仕方がないですが、いきなり半分以下に!みたいな極端なことは起きなくなるわけですね。
優秀ではない人でも成果を出せる仕組みって・・具体的には?
上の記事で、ここの詳しいところをいろいろ書いているのですが・・
要点を抜粋すると、
- ノウハウが「マニュアル化」されている
- 「高度なスキルが前提の仕事」が少ない
- ノウハウを優秀な人だけに集中させていない
こういった特徴の職場なら、優秀ではない人でも成果を出せるでしょう。
優秀な人は頭を使い、難しい仕事もサクサクこなすものですが・・
難しい仕事もうまく「マニュアル化」されていれば、優秀ではない人でもちゃんと進められるものです。
しっかりしたレシピを備えた飲食店なら、バイトでもおいしい料理を提供できるわけですね。
膨大なデータを扱うような「高度なスキル前提の仕事」は、優秀な人にしかできないものですが・・
そういう仕事を職場から減らして「普通の仕事」をメインにしておけば、優秀な人が抜けても大丈夫です。
普通の仕事なら優秀ではない人にもできるので、優秀な人が辞めても「詰み」が起きないわけです。
さらには「優秀な人ひとりだけがノウハウを持ち、仕事を一手に引き受ける」状況は多いものですが・・
それだとその優秀な人が辞めるとノウハウは失われ、その仕事は完全に潰れます。
そしてノウハウをそこだけに集中させず分散させれば、それはある程度防げます。
もちろん優秀な人が辞めた直後に、いきなりこういった仕組みを実現するのは無理でしょう。
なので優秀な人が辞める前に、日頃からやっておくべきことではあります。
そのため状況によっては、なかなか活かしにくいノウハウかもしれませんが・・
しかし優秀な人に依存しない体制づくりが、まったく出来ていないと・・
ひとりふたりの優秀な人が辞めただけで、いきなり組織が瓦解!給料激減!みんなリストラ!なんてことになりかねません。
実際にそういう運びになった例は、いくらでも見つかるはずです。
なので優秀な人の退職対策に、日頃から気にかけておきたいポイントだと思います。
自分自身が「優秀な人」になる
優秀な人が辞めて、それでヤバい状況になっている・・
だったら、自分自身が「優秀な人」になればいい!
逆転の発想的ですが、これも選択肢のひとつにはなるでしょう。
たとえば優秀な人が辞めたことで、ひとつの専門的な仕事が進まなくなったとしたら・・
自分自身が手を挙げ、そこに入り、必要とされる仕事を何とかこなす!
もしこれが出来るなら穴は埋まり、「優秀な人が辞めた後」の問題は解消するでしょう。
もちろん、これは難しいことです。
「優秀な人になる」なんて、一朝一夕では無理でしょう。
なので、それなりの長期戦が前提の考え方ではあります。
しかしもし自分自身が、大きな穴も埋められるくらいの優秀な人になれれば・・
自分のまわりの「優秀な人が辞めた後問題」は解決してしまう、という恩恵があります。
いざというとき自分自身が使えるのなら、これほど心強い要素はありませんよね。
もちろん雇われの身で、過剰な努力をしてまで穴埋めに使われるなんていやだ!
そう思われたとしても、それは自然なことです。
同じ会社に勤める限りは、能力を上げても給料は基本的に変わらないからですね。
しかしこのあたりは、状況や立場にもよるのですが・・
もしあなたが管理職といった立場なら、自分の立場や影響力を上げられるというメリットはあり得ます。
一般的な社員の立場だったら、出世したり発言力を上げたりできる可能性はあります。
もしそういったところに目的があるなら、獲得した「優秀ポジション」をそのために使えるわけですね。
さらには優秀な人になることができれば、今後の転職や独立で有利という要素もあります。
高い能力が前提にあれば、より高給で条件のいい職場に就きやすいものですし・・
独立すれば能力がモノを言う世界になりますので、この場合もいろいろな面で有利になれます。
もちろん優秀な人になるのは大変なことなので、これが魅力的に映らない人は多いでしょう。
しかし「優秀な人がまた辞めた、ヤバい・・」に今後も悩み続けるのを防ぐ方法として・・
自分自身が優秀な人になってしまう!というのは、考えてもいい方向性なのではと思います。
優秀な人になる方法は、
上の記事で解説しています。
優秀な人の「獲得」はとても難しい
優秀な人がどんどん辞めて、減ってしまった。。
じゃあ、新しく獲得すればいいじゃん!
というのも、考え方のひとつにはなると思います。
優秀な人は世の中に、それこそ転職市場に、ちゃんと居るものです。
なのでそういった優秀な人の雇用に成功すれば、問題は解決する!
確かに、それはその通りです。
しかし正直、この方向性でうまくいく可能性は低いと思われます。
なぜなら、優秀な人の獲得はあまりにも難しいからです。
優秀な人が居れば、どこの会社も欲しがります。
なので高給といった好条件を出してでも、なんとか雇おうとするもので・・
優秀な人はそんな中で、引っ張りだこになっていたりします。
なので優秀な人を獲得しようとしても、成功率はとても低くなります。
特に「優秀な人を狙う企業」は、そういうコンセプトですでに何年も活動しているので・・
新しくそこに入っていくとしたら、圧倒的に不利な立場から始めなければいけません。
もしこれまでに、そういった「優秀な人獲得」の努力が特に無かったとするなら・・
あなたの職場に優秀な人が居たのは、単なる「運」・・つまりマグレが理由ということになります。
そしてマグレはそう何度も続かない、というのは常識になってきます。
しかも優秀な人が最近辞めたのだとするなら・・
その職場には、上で書いた「優秀な人が辞める流れ」ができているかもしれません。
そしてもしそうなら、その職場は外部に居る優秀な人からみても、魅力的には映らないはずですよね。
という感じで・・優秀な人の「狙っての新規獲得」というのは、困難を極めるものです。
もちろん無理!と言い切れるわけではありませんが・・
優秀な人が辞めた後を何とかするときは他の選択肢も含め、いろいろな視点から考えていくほうがいいでしょう。
あまりにもひどいなら、自分も離れてしまう
優秀な人たちが根こそぎ辞めて、職場がボロボロになってしまった。。
しかも会社は「残ったおまえらで何とかせい!」みたいな感じで、状況を改善する気も無いみたい。。
職場がそんな惨状になってしまった場合は、「自分自身も辞める」という選択肢があらわれます。
優秀な人がゼロレベルにまで減った職場は、悲惨なものです。
仕事が終わらないので長時間労働になり、成果があがらず利益が減ったぶん給料が減り・・
そうなると優秀な人にとって魅力的ではなくなり、さらに辞めたり来なくなったり・・という負のループに陥ります。
そこまでいくと正直、どう頑張っても改善はなかなか難しいです。
なので最終的には、低いところまで沈没していくだけだったりします。
私自身、これまでの社会人経験でこのタイプの「沈没」を何度も見てきています。
なのでそこまでの状況になったのなら、自分自身もさっさと離れるのが吉だ!と思います。
職場や会社というものは、べつに自分と一体でもなんでもありませんので・・
割に合わなくなったら他の選択肢を選ぶ!というのが、いち労働者としての自然な姿だと思うからですね。
上にも少し書いたように・・私自身、そんな感じで沈没する船から飛び降り、離れました。
私の場合は転職はせず、そのまま独立しフリーランスになり・・
そして現在、あのときの判断は大正解だった!としみじみ思っていたりします。笑
もちろん正解なんて誰にも分かりませんので、自分で考えながら行動していくしかないのですが・・
優秀な人が辞めた後があまりにひどい状況なら、無理に改善しようとせず自分も離れてしまう!
これも場合によっては、良い選択肢になると思います。
理不尽な職場から離れるための「転職のコツ」は、
上の記事で紹介しています。
今回は優秀な人が辞めた後を何とかする方法をテーマにお話ししました。